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ハワイ歩き方事務局

サメと泳ぐツアー

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2007年02月01日

ディナーショーやフラダンス、ディナークルーズ… その他にも、ハワイには楽しいアクティビティがいっぱい。このコーナーでは、ハワイ旅行をもっと楽しくしてくれるアクティビティ情報を順次、ご紹介します。

サメと泳ぐツアー

サメ伝道師のダイバー・サチ、「サメの素晴らしさをみんなに伝えたい


海の女、ダイバー・サチ。ダイビングのインストラクター歴は8年。「早くサメちゃんに会いたいわ」


みなさ〜ん。今日は可愛いサメちゃんのところへ行きますよ

アロハ! ダイバー・サチです。横浜育ちでハワイ在住は4年目、ダイビング歴10年の私が今回はナビゲーターとして、ノースショアで「サメと泳ぐツアー」に参加してきました。海の側で育ったせいか、2才くらいのときから海で遊んでいた私。16才のときにサーフィンを始めて海の世界にさらに引き込まれ、気がついたらダイバーになってハワイに住んでいた… そんな私が海から学んだことは、海の生き物の素晴らしさ! イルカやクジラ、海ガメ以外にもいろいろな魚や海の生き物に遭遇しましたが、その中でも世間で誤解を受けがちなサメが私は好きです。みなさん、「サメ」と聞いて何を連想しますか? 何? 怖い? 食べられちゃう? いえいえ。サメのことを誤解している人がとっても多いんですよ。これって、映画とか画像のイメージから植えつけられた偏見なんですね。サメにもいろいろ種類がいて、本当は大人しいサメがほとんどなんですよ。

 

サメも人間が怖いのよ…


ガラパゴス・シャークに水中で会える


ハワイの歩き方イメージ・モデルのアッティラ君も一緒です

私のダイビング人生でいろいろなサメに水中遭遇していますが、今まで危険な目に遭ったことは1度もありません。というより、遭遇したサメのほうが人間が怖くて逃げていく場合が多いですね。そう、サメも人間が怖いんですよ。ハワイに住み始めてから私はハワイカイ沖でダイビングによく行きますが、この辺りには、ホワイト・チップという名前の背びれの先が白い大人しいサメがいて、水中でこのサメを見つけるといつも逃げられてしまいます。ハワイではテレビのニュースなどでサーファーがサメに襲われたという事件がまれに報道されますが、これはタイガー・シャークというある特定のサメが人間を魚やカメなどと間違えてガブッといってしまったということなんですよ。つまり、勘違い! 本来の餌は魚なので人間を食べたりはしないんです。みなさん、ダイバーがサメに襲われた話はほとんど聞いたことがないでしょう? 映画とかでサメがまるで人間を憎んでいるようなシーンが出てきますが、サメ君たちにはそんな感情はないんですよ。しかも、このサメは外洋性なので浅瀬にはほとんど来ないんですね。

 

つるんとして、けっこう可愛いよ


上からみるとつるんとして、カワイイ


ケージは船にロープでしっかり結んであるので安心です

ノースショアにあるハレイワ・ハーバーで私たちを待っていたのは、「カイロロ号」。「カイロロ」というのはハワイ語で「オーシャン・クレイジー」、つまり「海キチガイ」という意味。もう、海が大好きでたまらない連中の船ってことかな? カイロロ号に乗り込むと、20分もしないうちに、ガラパゴス・シャークという種類のサメに船を取り囲まれてしまいました。なぜサメがこの船に近寄ってくるのかというと、サメたちはこの船ととっても仲良しだからなんです。何年も餌を与え続けているので、とっても慣れているというわけ。もともと、ここでは50年以上前からカニ漁をする漁師たちがカニのエサに使った魚の一部を海に捨てていたことから、もともと外洋性のガラパゴス・シャークたちが浅瀬に上がってきて、漁船に近づくようになったそうです。まあ、サメ君たちは海のお掃除係ってことですね。このツアーの創始者であるジョー船長は、長年、趣味でノースショアでサメと泳いできたことから、このツアーを発案したといいます。こういう貴重な体験を一般の人にも体験してもらおうと考えたジョー船長のオリジナリティに感謝!

 

もうすぐサメに会える


船とケージの間に手を挟まないように注意して入ります


ダイバー・サチ、かなり張り切ってます

いよいよ、檻の中に入ります! うわあ、ワクワクするなあ。1回のクルーズの定員が10人なので、3人から4人のグループに分かれて、それぞれのグループにつき20分程度、檻の中に入ります。今まで私、実はこのガラパゴス・シャークに何回かダイビング中に水中遭遇しているんです。このサメも、ものすごく大人しい種類のサメなんですよ。最近では、ハワイカイ沖でダイビング中に4、5メートル上を素通りしていきましたが、例にもれず、私たちを見ると逃げて行きました… ダイビング中に野生のサメに遭遇するときは、サメもどこかに行く途中で素通りされるか、サメに怖がられて逃げられる場合が多いけれど、今回はガラパゴス君たちは餌がもらえるということで船に釘付け状態。こんなに大勢のガラパゴス君たちをこんなに近くで見られることって、ダイビングをしていてもなかなかない。だから、今日の体験はとっても貴重だわ。ハワイの歩き方イメージ・モデルのアッティラ君もドキドキみたい。

 

檻の外で一緒に遊びた〜い


ガラパゴス君たちってば、全然こっちを見ないんだから でも、そんなネコっぽいところも好き


ガラパゴス君たちが、こ〜んなに近くにいます。後ろは強化ガラスになっているので、丸見え

ここのガラパゴス君たちは、長年に渡ってこの船に餌をもらっているせいか、人間とコンタクトがほとんどないサメに比べてとってもフレンドリー。このツアーでは、ガラパゴス君たちと同じ空間を共有しながら遊んでいるような感覚がいいし、海底を探索するダイビングとはまた違った趣があります。何にもない海の上にポッコリ入れるのも楽しいな。ガラパゴス君たちのほうは、檻の中にいる私たちにはあまり興味のない様子。でも、そんなところも、ネコっぽくて私は好き。このガラパゴス君たちは、私たちが餌でないことも分かっているし、私たちが彼らに危害を加えないこともしっかり分かっているんですね。サメ君たちは見られることには抵抗ないみたいで悠々と泳いでいます。それにしても、このツアーだったら、泳げない人でも水中マスクをして顔を水につけられる人なら、けっこう楽しめそうですよ。檻につかまって顔を出せるし、泳ぐ必要も全くなし。今までの参加者で最年少は2才だったそうですが、子供でも安心して参加できます。それから、このツアーは水中の檻に入らないで、船の上からウォッチングするだけのコースもあるので、海に入りたくない人が家族やグループにいても、みんなで楽しめますね。

 

スコット船長のペットはサメ


「おお、サメ太郎か。今日も元気だなあ。よしよし」


マグロやサーモンの切れ端を与えるとガブッと食い付いて来ます。食いしん坊だなあ…

この方、スコット船長の足元にいるのは、ガラパゴス君です。今、船長は左足でサメの背中を撫でているところ。もう、みなさんも分かったと思うけど、「危ない!」なんて思ってしまうのはサメをよく知らない人だけ。ここのサメが人間の足にかぶりついたりすることは皆無なんですね。この船の乗組員にとって、ガラパゴス君たちはペットみたいなもの。いつも餌をやっているから、サメ君たちもとっても慣れています。スコット船長もほかの乗組員たちも、水中でよくサメたちと一緒に泳ぐのだそう。もちろん、檻の外で! サメは、目は良く見えないようで、水中に人が潜ると時々、人の体をツンツンと突いてエサかどうか確かめることがあるそう。いやあ、私も1回ぐらいは水中でサメに突かれてみたいワ!?

 

ブラピもヒガシも、目からウロコのサメ体験ずみ


サメだけでなく、イルカと海ガメにも逢えて、アッティラ君も私も大満足でした


やっぱり、ノースの海は最高です

2000年から始まったこのツアー、珍しくてエキサイティングなことが大好きなハリウッドのセレブにも大人気みたい。今までにハリウッド女優のシャロン・ストーンや俳優のブラッド・ピットを始め、大勢のセレブがこの船でサメとの遭遇を楽しんだそう。日本でもいろいろなテレビ番組で取り上げられていて、日本の芸能人もかなり体験しているらしい。東山紀之やベッキー、久本雅美がこの船に乗ったときの写真が船にありましたよ。この船は、創業以来、無事故な上に、もうすでに4万7000人以上の人がサメ体験をした実績があるので、安心して参加できますね。船の乗組員には日本人はいませんが、船の上には日本語のパンフレットや注意書きもあり、スタッフが簡単な英語でわかりやすく説明してくれますよ。それから、最後にもう一つこのツアーで嬉しかったことは、たっぷり2時間あるクルーズの間に海ガメとハシナガイルカの群れにも遭遇できたこと! このツアーで通るノースショア沖では、かなりの高い確率で海ガメとイルカを見ることができるそうです。みなさんも、このツアーでサメ君たちの本当の姿に出会えば、目からウロコが落ちてサメ・ファンになってしまいますよ!

 

●シャーク・ウォッチング・ツアー
催行会社:ノースショア・シャーク・アドベンチャーズ
住所:State of Hawaii Haleiwa Boat Harbor, SLIP 35

船の出発時間:ハレイワ・ボート・ハーバーから、7:00-11:00の毎時発。ただし、送迎付きは9:00発と11時発のみ。

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サメのお話

 

●ガラパゴス・シャークの生態

フレンドリーなノースショアのサメ
ガラパゴス・シャークは、1905年にガラパゴス諸島の近くで発見されたことから、この名前がついたとされています。オアフ島のノースショア沖で見られるガラパゴス・シャークの体長は、2メートルから3メートルくらいですが、大きいものでは3.7メートルにもおよぶものもいるそうです。通常は、水深100メートル以上の海底に生息しており、海底の洞窟や岩陰などで休んでいることも多く、人間に積極的にアプローチしたりすることはほとんどない大人しい種類のサメです。ですから、ノースショア沖の浅瀬にやってきて船に寄ってくるガラパゴス・シャークたちは、何十年にもわたって漁船から餌をもらっていた習慣から、船と人間に極度に慣れた特別なガラパゴス・シャークたちだと言えそうです。

(2007年2月取材)


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