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■恋愛の進め方もカルチャーによって大違い!?
前回に引き続き、このコーナーではハワイでの恋愛事情について特集していきます。ハワイは、東洋人の人口も多くいろいろな人種の人が混在しているとはいえ、アメリカの一部。恋愛の進め方に関しても、アメリカの常識で物事が進んでいきます。もちろん、恋愛の進め方は個人によって多少違いますし、ハワイでも保守的なバックグラウンドの人もいるので、例外もあります。例えば、アメリカ社会では「お見合い」というコンセプト自体がほとんど存在しないので、一般的には最初から「結婚を前提にデートする」という人はほとんどいません。しかし、アジア系の人は結婚を前提に家族や知り合いがお見合いのように適齢期の2人を会わせたりということもあり得ます。今回は、ハワイ(アメリカ)での恋愛事情についてもっと詳しく知りたいという人のために、日米における一般的な恋愛の進め方の違いを解説していきます。

 ■競争社会の法則がデートにも適用される？
一般的には、アメリカ的な恋愛のプロセスは、いわば勝ち抜き戦方式。競争社会の法則がデートや恋愛にそのまま適用されると言っても良いかもしれません。つまり、伴侶や彼氏･彼女というポジションをめぐって、お互いが選考(デート)を重ねていきます。そして、お互いが交際を「一人に絞りたい(エクスクルーシブになりたい)」と思ったら、その会話をして、一対一のお付き合いが始まります。逆にその話題が出ていない場合は、デート期間(選考中)であり、まだ2人は正式に付き合ってはいないことになります。ですから、相手がデート期間中に他の人とデートをしていても、浮気にはなりません。このデート期間中では、よほど不誠実な人でない限り、「アイ・ラブ・ユー」という告白の言葉を交わすことはまれだといわれており、他の人とのデートも平行して行う人もいます。(*注：犬や子どもなどに習慣的に「アイ･ラブ･ユー」と声をかける人を除きます。)

■日米で違う恋愛の進め方！
日米間における一般的な恋愛プロセスの違いを右のような図解にしてみました。個人差もあるかもしれませんが、一般的に日本では、好意を持っているからデートをして、つきあい、関係を深めていきます。アメリカ式では、「つきあう」というステップが一番最後にあるのがポイントです。デート期間中というのは、相手と一対一の真剣な交際をしたいかどうかはまだ決まっていないので、それを見極める活動。それを経て、お互いが1人に絞り、晴れてつきあうということになります。

■「お付き合い」スタートの定義とは？
「付き合っている」段階になると、家族や友達に「ボーイフレンド(彼氏)」や「ガールフレンド(彼女)」(両方ともステディな恋人の意味)と紹介されます。日本語のボーイフレンド、ガールフレンドは「男友達」や「女友達」の意味合いが強いので注意が必要です。「友達(フレンド)」と周囲に紹介されているうちは、何度デートを重ねていようとも、まだ恋人同士とは言えません。また、アメリカでは「今だけちょっとデートしている人」も「付き合っている恋人」も家族に気軽に紹介する人が多いです。だから、両親などに紹介されたからと言って、「親公認の仲」とか「結婚が近い」などと早合点してはダメ！　しばらく定期的にデートを続けていて、正式にお付き合いしているのかどうか確認したいときは、相手に聞くのが一番です。