Gender-neutral bathrooms open at UH for all students
■マノア、ヒロ、ウエストオアフキャンパスに!
来週月曜日に新学期を控えるハワイ大学が、マノア、ヒロ、ウエストオアフのキャンバスに、24カ所以上のジェンダーニュートラルバスルーム(無性別公衆トイレ)を開設しました。これは、トランスジェンダー(生まれ持った性別と心の性が一致しないことから、反対の性で生きようとする人)を含む、校内の全ての生徒たちの安全確保のために施行された取り組みです。
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ハワイ大学マノア校では、図書館やレクレーションセンター、講堂などを含む建物にある9カ所のトイレが、性別を問わず使用できるようになっており、キャンパスではさらに12カ所を設置するプランを建てています。
トイレの開設に貢献した、ハワイ大学マノア校LGBTQセンター責任者のミヤシロ氏は、「このバスルームは、トランスジェンダーの生徒はもちろん、障がい者、子ども連れの生徒など、全ての生徒のためになる素晴らしい事。個人のプライバシーと安全性を高め、特に、性転換のプロセスの段階にある生徒たちに必要なプライバシーを与えるだろう。」と述べています。
この案は、昨年、ハワイ大学マノア校の生徒会と大学院委員会が、キャンパス内の無性別公衆トイレを増やそうという決議を通したことから始まったそうです。
ハワイ大学のブレイ・ブローマン学長は、「ハワイ大学は、安全で、人権を尊重し、多様性に富み、偏見や差別、ハラスメント(嫌がらせ)のない、キャンパス作りに全力投球しています。」と述べました。
キャンパス内のトランスジェンダーの生徒たちの中には、トイレの問題で危険だと感じた事はないという人もいましたが、全員がサポートすると答えています。ある生徒は、「これまでも特に問題はなかったが、無性別トイレは多様性の象徴。生徒たちのリスペクトや理解を深め認知度を高めるためによいと思う」と言っています。また、「先住ハワイ民族の社会では、Mahu(トランスジェンダー)の存在は昔から認められており軽視されることがなかった、何をいまさらという感じ」という意見もありました。
ハワイ大学でこのような画期的な取り組みが進行している中、一方では、今年始め、ノースカロライナ州が、出生時の戸籍に記載された性別以外のトイレ(学校、州立大学やその他の政府ビルディングを含む)の使用を禁ずる最初の州となり、トランスジェンダーの生徒がジェンダーアイデンティティー(本人が認識する性別)に合ったトイレを使用できず、公民権法の適合を論議されるという事もありました。
ハワイ大学の4年制キャンパスでは、ヒロキャンパスに20カ所、ウエストオアフキャンパスに現在1カ所で2カ所の無性別トイレを追加するということです。
(ホノルルスターアドバタイザーより)
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