古代ハワイアンのヒーリング・パワースポットやヘイアウ(神殿)巡りが脚光を浴びていますが、ハワイの神聖な場所での正式な祈り方はハワイアンの血を引いている人でも学ばなければ分からないもの。ハワイの神々に対して十分な敬意を払って、ハワイアンの方々が守ってきた伝統的な教えを汲んで、厳粛な気持ちで聖地を訪れたいものです。今回は、カフ(ハワイアンの伝統継承者)であるカイミロア・ダハンさんに編集長の野崎彩子がハワイの聖地に入る際に唱えるチャント(祈り)について聞きました。(ハワイのパワースポットでのルールはこちらから)
ハワイアンのパワースポット(聖地)に入る前のチャント(祈り) 「エ・ホー・マイ」
ハワイのヒーリング・パワースポットでの正式な作法を身につけよう
■これで、あなたもハワイアン・カルチャー上級者 ハワイでパワースポットと呼ばれる聖地に行ってみたいけれど、神聖な場所でどうしたらいいのか、どんな祈りをしたらいいのか、日本人にはわかりづらいものです。そこで、ハワイアンの伝統継承者(カフ)であるカイミロア・ダハンさんから、ハワイのへイアウ(神殿)などの聖地に入るときに唱えてもよいハワイ語のチャント(祈り)を教えてもらいました。「このチャントは、どの民族の人でも学んで詠唱してもよいチャントで、ハワイアンのクプナ(長老)、エディス・カナカオレさんが作ってくれたものです。このチャント(祈り)は、聖なる場所に入る許可を求める祈りとしても使えるだけでなく、フラを踊る前や何かを始めるときに唱えられる、万能のものです」とカイミロアさん。 |
■万能の祈り、「エ・ホー・マイ」
「エ・ホー・マイ」 カへア(物事を始める前にハワイの神々に許可を求める祈り) *このハワイ語のチャントは、エディス・カナカオレさんが作ったものです。
E ho mai ka ‘ike (エ ホー マイ カ イケ) すべての知恵よ、自由に来たれ
Mai luna mai e (マイ ルナ マイ エ) 天から受け取るものよ
I na mea huna no’eau (イ ナ メア フナ ノイアウ) すべての隠された知恵が
O na mele e (オ ナ メレ エ) この祈りの中にある
E ho mai, E ho mai, E ho mai, e… ( エ ホー マイ、エ ホー マイ、エ ホー マイ、エ) 来たれ、分かち合おう、来たれ、分かち合おう、来たれ、分かち合おう
*以上を3セット繰り返します。(使用上の注意:ハワイの聖地を訪れるときのルールと下記の常識を必ず守ったうえで、このチャントをお使いください。また、祈りの言葉の無断転載、商業利用は固く禁じます) |
■ハワイ語のチャントを学ぶ カイミロアさんによると、ハワイで聖地やパワースポットに入るときの祈りは、自分の母国語でもよいとのこと。ハワイの神々は人がハートで感じたことを理解してくれるので、自分の心の中にあるよいもの、美しいもの、アロハの気持ちなどを声に出して言ってよいそうです。ですから、「必ずしもハワイ語のチャントを暗唱しなくてもよい。もし、暗唱できればベター」だそう。ハワイ語のチャントを唱えることは、へイアウ(神殿)を守っている祖霊たちに「ハワイアンの伝統をシェアして欲しい」ということを伝えるための伝達手段だといいます。「エ・ホー・マイ」は、ハワイで特別な場所に入る前に3セット唱えます。それぞれの回の最後の「エ」の部分から、音程を、3段階に上げていきます。3という数は、体とマインド、そして魂を象徴していて、その3つの段階を経て、それぞれのレベルでバランスと天を敬う気持ちを表現しているそうです。(編集部注:ハワイ語のチャントや教えには、いろいろなバージョンがあり、どのクムに習ったかによって、若干違う場合がありますのでご了承ください。) |
■ハワイアンの聖地でのルールについて ハワイアンのヘイアウ(神殿)などの聖地やパワースポットと呼ばれる場所に行くときは、守るべきルールがあります。カイミロアさんによると、聖地に入るための基本的な作法は以下の通りです。
1. 入る前に立ち止まり、自分の名前と出身地、先祖の名前を言う 2. その聖地に来た目的を心の中で言う 3. 入ってよいか許可を求める
そして、「ハワイアンの文化から学びたい、という気持ちを持って、マナ(霊力)やパワーをもらうだけでなく、自分の中にあるアロハの心や知恵を捧げる気持ちで、ハワイの文化を尊重する気持ちを持って訪れて欲しい」ということでした。ハワイアンの聖地でのルールについての詳しくは、こちらをご覧下さい。 |
■ハワイアンの神聖な場所で、常識は守りたいもの カイミロアさんをはじめ、ハワイアンの伝統を受け継ぐカフの方々は、「聖地でしてはいけないこと」については、具体的には仰いませんでしたが、「心にハワイの文化を尊重する気持ちとアロハの心があれば、悪いことはできないはずだ」ということでした。でも、聖地を訪れる者として、常識は守りたいものです。以下は、日本でも神聖な場所に入るときにも通じる常識的なことですが、ハワイのパワースポットに入るときのご参考にどうぞ。
ハワイアンのパワースポットでしてはいけない、10の禁止事項 1. へイアウ(神殿)などにある石の場所を動かしたり、石を持って帰ったり、落書きをしない 2. 神殿内の「立ち入り禁止地域(KAPU、カプ)」と書いてある場所には入らない 3. ゴミは捨てない 4. レイやお花、お供物などは、無人の神殿の場合は持ち帰る 5. 神殿の中でタバコを吸ったり、ものを食べたりしない 6. 大きな声で騒いだり悪ふざけをしない 7. 駐車場がない聖地もあるので、許可なく勝手に駐車しない 8. 水着やタンクトップのような肌を露出した格好で参拝しない 9. 携帯の電源は、神殿(へイアウ)内では切る 10. 聖地であることを自覚して、つねに常識を持った振る舞いをする
編集部 野崎彩子
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●ハワイアンの伝統継承者(カフ)、カイミロア・ダハンさん カイミロアさんは、ハワイ王室霊廟で先代のカフであったアンティ・リディア・ナマハナ・マイオホさんを始め、数多くのカフからハワイアンの聖地での作法やスピリチュアルな奥義を受け継いだカフ(伝統継承者)です。ハワイアンのへイアウ(神殿)でのルールや心構えなどについてのインタビュー記事は、こちらをご覧下さい。
連絡先:taimiroa5@aol.com |
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(2009年1月取材)