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ハワイ歩き方事務局

ハワイ・マリタイム・センター

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2004年09月01日

ホノルル・ダウンタウンのホノルル港際に建つ、ハワイの海の歴史にちなんだ博物館「ハワイ・マリタイム・センター」を今回はご紹介しましょう。ヨットや大きなクジラの全身の骨格、トラ鮫の顎など、そのエキサイティングな展示内容に、子供連れのファミリーも楽しめること間違いなし お買い物や食事も楽しめるアロハタワー・マーケット・プレースのすぐ近くなので、ダウンタウンに足を運んだ際には一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか? カラフルなトロピカル・フィッシュがたくさん見られる穴場、マリタイム・センター横の堤防についても合わせてご紹介します

ハワイ・マリタイム・センター

日本語の説明テープに沿って見学



カヌーを切り出したコアの大木を輪切りにしたもの(上)、かつてハワイのヨットレースで活躍したヨット(下)

ホノルル港の第7埠頭に位置するハワイ・マリタイム・センターは、ポリネシア人の海の大移動や捕鯨、航海、漁業など、「海」をテーマにハワイの歴史を語るミュージアム。ポリネシア文化の研究・展示で世界的に知られたビショップ・ミュージアムの一部であり、その姉妹ミュージアムとも言える機関なのです。

展示物は、学術的にレベルが高く、興味深い内容ですが、手を触れて遊びながら学んだり、大きなクジラの骨や実物大の人形、牛が飾られていたりと、子供達も楽しみながら見学ができるよう、様々な工夫が施されているのが特徴。しかも、ウォークマンと、日本語による説明テープが無料で借りられるので、小さな子供でも楽しく見学できるのが嬉しいところです。



吊り下げられた牛も見もの(上)、1階には双胴カヌーをかたどった展示ケース(下)

説明テープの時間は約30分。見学順路は、2階のエレベーター前からスタートします。「アロハ これからハワイの海の歴史をご案内しましょう。では、左側の部屋の、窓の船の方に進んでください」という冒頭の説明に始まり、テープは順路を説明しながら、各セクションの展示の目玉を分かりやすく説明してくれます。効果音やBGMもあり、記念撮影スポットの指示や作家や学者のインタビューも含んだ、とてもよくできた内容なので、まずはテープを聞きながら全体をサッと巡り、その後もう一度興味のある部分をジックリ見直す、という見学方法がオススメです。



古代ハワイアンの絵文字、ペトログリフの壁画の復元(上)、ラッコの毛皮の展示(下)

世界でも珍しい大きなクジラの骨格
見学順路が始まる2階には、ハワイ諸島が1778年にイギリスの航海家、ジェームズ・クックによって発見されてからのハワイの移り変わりが、「貿易時代」「捕鯨時代」「豪華客船時代」「ハワイの漁業」など、様々な切り口の展示で説明されています。「ハワイ発見」のセクションでは、クック船長についての説明に始まり、航海に使われた計器や船の模型の展示などもあります。当時のハワイの様子を示す生活道具、絵文字ペトログリフの復元なども設置されています。

続いて、西洋やアジアとの「初期の貿易時代」のセクションでは、中国に多数輸出されたラッコの毛皮や白檀の展示などがズラリ。ここには、ラッコの毛皮が飾られているので、この機会に直接手を触れてみてくださいね。



体長3・6mのトラ鮫の顎の中で記念撮影もOK(上)、世界に5つしかないクジラの骨格(下)

その他、「ハワイの捕鯨時代」では、クジラの皮下脂肪から油を抽出するのに使った直径2メートルもの大鍋や大きな銛(もり)、捕鯨船内の窮屈な船室などの展示が見もの。現在はメイシーズと名を変えていますが、ハワイ発祥のデパート、リバティハウスの前身である、捕鯨船補給のためのよろず屋を再現した店では、店主の人形の横でぜひ記念撮影してみましょう。

また、天井から吊り下げてあるのは、13メートルものザトウクジラの骨の標本。これも2階からは間近に眺めることできるので、じっくりチェック 世界的に珍しいこのクジラの骨格は、1986年にハワイ諸島のカホオラヴェ島で発見されたクジラの骨を修復し、組み立てたもので、世界的にも非常に貴重なものと言えます。



古代のカヌーを復元したハワイロア号の模型(上)、人体を勉強しているカフナ(祈祷師)と弟子の人形(下)

センター横の帆船の見学も忘れずに
一方、1階には、古代ポリネシア人がハワイの海に与えた影響をテーマに、ユニークな展示物が目白押しです。双胴カヌー型のガラスケースの中には、古代ハワイアンが使った魚網や釣り針(犬歯で作ったものもあります)、美しい貝で作った浮きなど、古代ハワイで使われた釣り道具類が多数。「ポリネシア人の遠洋移動」のセクションでは、大昔、航海計器も持たずに星の位置や風向き、潮流などを頼りに大海原を渡ったポリネシア人の航海術や、古代のカヌーを復元し、大昔の航海術に則ってタヒチまでの遠洋航海を実現したホクレア号、ハワイロア号などについて説明。その昔、カヌーを切り出した、直径2メートルものコアの木の輪切りなど、アッと驚く展示物も楽しみです。



捕鯨船の補給のためのよろず屋を再現(上)、捕鯨時代、鯨の油を採取するのに使った大釜(下)

その他、古代ハワイの生活を示すセクションとして、大人も飲み込まれてしまいそうな大きなトラ鮫の顎がある「鮫」のセクション、世界的に名高いハワイの漢方薬を説明したセクション、ハワイ流刺青のセクションなど、海を離れた多方面の内容の展示物も見応え十分。センター横の海上に保存されている現存の船では世界最古の4本マスト帆船「フォールズ・オブ・クライド」内部の見学も、どうぞお忘れなく

以上のように、大人も子供もハワイの海の歴史を楽しく学べ、ハワイの魅力が再発見できるハワイ・マリタイム・センター。各セクションの内容はテーマに沿ってしっかり、コンパクトにまとめられているので、たとえば夏休み、冬休みの自由課題のレポートなど、ここでメモを取れば、サラサラとすぐにできあがってしまうほどの充実度です 次の自由課題は、「ハワイ発見」「ハワイの鮫」など、ハワイをテーマに、楽しく書き上げてみてはいかがでしょうか? 特に、小学校中学年以上の子供達にはオススメ。ダウンタウンの散策がてら、同センターを是非訪れてみてください



マリタイムセンター横はトロピカルフィッシュの宝庫(上)、パネル横には25セントで買える魚の餌の機械も

●ホノルル港第7埠頭
フムフムヌクヌクアプアアがいます
ハワイ・マリタイム・センターの見学後は、その横の堤防もチェックしてみませんか? というのも、この堤防の下には大小の珊瑚が生息しており、多数のトロピカル・フィッシュの宝庫となっています。そのため、魚の種類を示したパネルとともに、魚の餌を売る機械まで設置されています。パネルによれば、ホノルル港の海水は全米でも指折りの透明度を誇っているようです。特に、水の澄んだ午前中など、地元の家族連れがここでトロピカル・フィッシュに餌をやる姿がよく見られます。

観賞できる魚としては、黒と黄の縞模様のエンジェル・フィッシュや、黄色のチョウチョウウオなどが常連ですが、ハワイの州魚フムフムヌクヌクアプアア、フグなどが見られることも。天然の水族館さながらの光景に、家族全員で感激すること間違いなしです。ちょうど取材時にも、アメリカ本土からのファミリーが堤防下を覗いて、「オー・マイ・ゴッド」と歓声を上げていました。

なお、この堤防前の海ではかつて水泳競技も行われ、ハワイ出身のサーファーで1912年のストックホルム・オリンピックの水泳金メダリスト、デューク・カハナモクが1911年、世界記録を出した場所としても知られます(そんな史実を示したパネルも、ここに立てられています)。マリタイム・センターと、アロハタワー・マーケットプレースのちょうど中間、双方から歩いてほんの1、2分の場所なので、ぜひ覗いてみてくださいね。

ハワイ・マリタイム・センター
Hawaii Maritime Center
住所:Pier 7 Honolulu Harbor, Honolulu, , HI 96813
アクセス:ワイキキのクヒオ通りからザ・バス19番、20番に乗車、アロハタワー近くで下車
電話:(808)536-6373
ホームページ: www.bishopmuseum.jp/maritime
料金:大人$7.50(65歳以上のシニアは$6)、6歳〜17歳$4.50、5歳以下は無料
営業時間:8:30〜17:00
休日:12月25日のみ

(2004年9月取材)

■ショッピングセンター情報 / アロハタワー・マーケット・プレース

子連れ旅行のアドバイスとおすすめグッズ

韓国海苔
意外に思われるかもしれませんが、ハワイの子供達に人気の味覚の一つがコリアン・シーウィード。つまり、「韓国海苔」なのです。日本の「味つけ海苔」のように甘辛味がきつすぎることもなく、ごま油の風味と塩味がほんのりときいた韓国海苔は、小さな子供にも食べやすいもの。朝食だけでなく夕食にも添えたりと、野菜の代用品として親しまれています。ハワイでは子供達が自宅からオヤツを持っていく学校が多いのですが、この韓国海苔はポピュラーなオヤツ・メニューの一つとなっています。確かに砂糖たっぷりの菓子類や、カロリーの高いチップスなどに比べ、海苔なら格段にヘルシー、しかも美味しいのが人気の理由。ファミリーでハワイ旅行中、不足しがちなビタミン、ミネラルの補給に韓国海苔はいかがでしょうか? 写真のシラキク・ブランドの商品なら、12枚入り小袋が3つ入って$1.50前後とリーズナブル。各スーパーのオリエンタル・フード・セクションで発売中です。

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