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ハワイ歩き方事務局
人気連載「ノースショア農場ツアー」

有名シェフと行くノースショア農場ツアー その1 – グルメ・レストラン情報

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2008年09月26日

おいしくて、雰囲気も最高なレストランでの食事は、ハワイ旅行の楽しみの1つ。でも、お店のチョイスには迷うことも多いのでは? そこで、このグルメ・レストラン情報では、ハワイで最も権威のあるレストラン・アワード「ハレアイナ賞」(ホノルル・マガジン主催)に選ばれた名店やハワイの歩き方編集部が自信を持ってオススメするレストランを紹介します。今回は番外編として、もうこんな顔ぶれは二度と揃わないかもしれない貴重なイベント、「有名シェフと行くノースショア農場ツアー」の様子をお伝えします。

有名シェフと行くノースショア農場ツアー その1 ハワイのカカオ豆はここで育つ! ワイアルアのカカオ農園

●料理の鉄人、シェフ坂井がノースショアにやってきた
2008年6月21日(土)にオアフ島ホノルルのタマリンド・パークにて「シェフ・ドゥ・ジュール(Chef du Jour)」というイベントが行われ、日本からは料理の鉄人、坂井宏行シェフ(ラ・ロシェル)、カリフォルニア州からはジョサイア・シントリン氏などに加えて、地元ハワイの有名シェフであるアラン・ウォン氏やアラン・タカサキ氏(ル・ビストロのオーナーシェフ)なども登場。「イースター・シール・ハワイ」という団体のチャリティイベントとして行われたこの企画では、参加者はシェフたちの華麗な料理を堪能。この華やかなイベントの翌日に、有名シェフたちと一緒にグルメ素材の原産地を訪れる「有名シェフと行くノースショア農場ツアー」が開催され、「ハワイの歩き方」が唯一の日本語のメディアとして取材に同行しました。

ワイキキから北へと約50分の位置にあるノースショアのワイアルアへ。ここには、ハワイ産のチョコレートの原料となるカカオ豆を栽培する農場があるのです。「ワイアルア・エステート」は、パイナップルで有名なドール・フード・カンパニーを親会社にもつアメリカで唯一、カカオ豆を商業的に栽培している農場。だから、本物のハワイ産のチョコレートと言えば、ここワイアルアで育ったカカオ豆から作ったチョコレートのことを言うのです。

●ハワイ原産のチョコレートってどんな味?
さて、鉄人坂井シェフやアラン・ウォン氏などの有名シェフを乗せた車2台が、2メートル50センチくらいの高さのカカオの木がぎっしりと植えてある農場に到着。何とものどかな雰囲気ではありませんか。よく見ると、木からは瓜のような形をした赤や黄色の実が成っています。カカオの実って、けっこう大きいのですよ。この農場のマネージャーを務めるマイケル・コンウェイさんが黄色いカカオの実を皆の前で割ってくれます。中には白いグニャグニャの果実が! でも、これが甘酸っぱいカスタードのような感じでなかなか美味しい。身の部分を食べると種が残ります。これがチョコレートの原料であるカカオ豆なのです。でも、 これがチョコレートになるって、なんだか実感が湧きませんねえ。そこで、ワイアルア産のカカオ豆でつくったチョコレートを試食させてもらいました。パクッ。「え〜? これ、本当にこれがフレーバーなしの普通のビターチョコレート?」とビックリするようなお味です。なんとなく、ラズベリーとかレーズンのフレーバーをかくし味に使ったようなフルーティな風味が効いていて、チョコレートの苦味と程よくマッチしているのです。

このツアーにゲストシェフとして招待されていた料理の鉄人、坂井シェフもワイアルア原産のチョコレートを試食。鉄人は、「酸味が効いてるね」と一言。アラン・ウォンズ・レストランのオーナーであるアラン・ウォン氏もチョコレート風味のデザートを作る際には、ここのカカオ豆から作ったチョコレートを使っているのだそう。そういえば、アラン・ウォンズで食べたチョコレート・ケーキはなんとも言えない今まで味わったことのないような風味でした。その秘密は、カカオ豆にあったのですね。

●「ハワイでは絶対に育たない」という説を覆した
一体、どうしてハワイ産のチョコレートってこんなにもお味が違うのでしょうか? カカオ農場のマイケルさんが説明してくれます。

「ノースショアのこの地域一帯は12年前までは、さとうきび畑でした。さとうきび工場が閉鎖されてから、さとうきびのかわりにコーヒーやフルーツを栽培するようになったのです。でも、カカオ栽培の専門家達は、『ハワイでは絶対に栽培できない』と主張していたんですよ。赤道から遠すぎるし、カカオは日陰と湿気が必要で風に弱い中からハワイでは無理だと。他のカカオ生産地は赤道から6度から8度くらい離れた場所にあるのですが、ハワイは北緯21度。それでも、カカオを育ててみたら、成功したんですね。だから、ハワイのチョコレートは、他とは少し味が違ってダークベリーのようなフルーティーな味なのです」。なるほど、ほかではない気候条件でカカオを育てているから、ほかでは食べることのできない限定感のある味ができるという訳なのですね。

オノ・バー&グリル


●ノースショアの穴場で鉄人がゲットしたモノとは?

オアフ島ノースショアのワイアルアにあるさとうきび工場跡に建つのが穴場ショップ、「アイランド・ハワイ・ファクトリー・アウトレット」。この場所には、「ハワイアン・バス&ボディ」の石鹸を作っているノースショア・ソープファクトリーも隣にあります。このアウトレットの裏ではカカオの発酵過程を見学できるようになっており、ショップではワイアルア原産のチョコレートやコーヒーのほかに、トロピカル風の雑貨やアジアン雑貨なども売っています。なんとなく見ているとけっこう可愛いものがあるではありませんか。メイド・イン・ハワイのものを主に扱っていますが、ついつい変わったものにも手を伸ばし、筆者はタイのシルクショールをゲット。アメリカ本土出身のセレブシェフたちも、ついつい面白アイテムに魅入ってしまいます。スペシャルゲストである料理の鉄人、坂井シェフは、雨のような音を出す楽器、「レインスティック」に魅せられ、お買い上げ。 鉄人は、レインスティックで雨の音を作りながら、ハワイで有名なテレビ番組「エミーズ・アイランド・モーメント」の司会進行役を務めるエミー・トミンバンさんのインタビューを受けていました。

このツアーはまだまだ続きますが、また次回ということで…

シェフ・ドゥ・ジュール
Chef Du Jour

日時:2008年6月21日(土)18:30-22:00 (シェフが参加したノースショア農場ツアーは、翌日に行われました)
参加シェフ:「料理の鉄人」、坂井宏行氏、ジョサイア・シントリン氏、エン・ミン・シュー氏、アラン・ウォン氏、アラン・タカサキ氏、ヘンリー・アダニヤ氏他
*このイベントは、ハワイ州で障害を持つ子どもたちのための団体、「イースター・シールズ」のチャリティイベントとして行われました。

(2008年7月更新)

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