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Akiko

大阪の聖家族の家から子どもたちがハワイにやってきた!

投稿者: Akiko 更新日:2017年07月25日

Peace Bridge and Wolfhounds Welcome Orphans from Osaka, Japan

■戦後から今でも続く大阪とハワイの草の根交流、今年で60周年

ケーキカットをするユウコ・オライリーさんと子どもたち

7月24日(月)、戦後から続く大阪の児童養護施設「聖家族の家」とハワイの非営利団体「ピースブリッジ」による草の根交流の一環として、今年も大阪から子どもたちがハワイへやってきました。この交流は戦後の大阪で、困窮しきった状態のなか、戦災孤児たちの保護施設を運営していた聖家族の家のシスターたちと、「狼犬部隊」のニックネームを持つ米国陸軍第27歩兵連隊の兵隊さんたちが出会ったことに端を発します。

会場には交流の歴史を感じさせる写真も展示されました。

シスターたちが子どもたちの食事を手に入れるため、自分たちの所持品と食物の物々交換に訪れたところ、そこで狼犬部隊に所属する米兵と出会い、そこから両者の間に交流が芽生えたのです。1949年のクリスマス、狼犬部隊のヒュー・オライリー軍曹は、十数名の狼犬部隊の兵士たちとともに、聖家族の家の子どもたちとクリスマスパーティーを行いました。そこで、子どもたちの悲惨な状況を目にしたオライリー氏は、仲間の兵士に呼びかけ、パンやチョコレート、毛布や石炭などを持って訪れると共に、「給料の一部を子どもたちのために」という、募金活動を始めました。翌年始まった朝鮮戦争に従軍したときも、狼犬部隊の人々は塹壕内でヘルメットを回し、募金を集めて聖家族の家に送ったそうです。この交流は人々の知ることとなり、1955年には「やさしい狼犬部隊」のタイトルで米国で映画化もされています。

狼犬部隊のシンボルも登場!

オライリー氏と狼犬部隊は、朝鮮戦争後はハワイに移動。今度は施設の子どもたちをハワイに招待するという活動を始めました。毎年、寄付金に加え、聖家族の家の子どもたち4名を夏休みにハワイに招待し、狼犬部隊の有志家族の家にホームステイさせると共に、毎年クリスマスには狼犬部隊の代表が訪日して聖家族の家にクリスマスプレゼントを渡す活動を行っているのです。オライリー氏の死後は、狼犬部隊、オライリー氏夫人のユウコさんと2人の息子、そしてハワイの非営利団体ピースブリッジが中心となって、この活動を続けています。

ウルフハウンドの母こと、ユウコ・オライリー夫人。

今年は男の子2人、女の子2人の小学生に加え、ブリガム・ヤング大学ハワイ校で英語研修に参加するティーンも参加。ダニエル・K・イノウエ国際空港で行われた記者会見では、詰め掛けた人々から、頭で埋まるほどのレイの歓迎を受け、お互いに「アロハ」と挨拶を交わしました。

アロハの挨拶とともに、たくさんのレイで歓迎を受ける子どもたち

式典では、ハワイ州知事夫人のドーン・イゲ氏が、今日2017年7月24日を「ウルフハウンドの日」に制定すると発表、会場から大きな拍手が巻き起こりました。

2017年7月24日がウルフハウンドの日に制定されました。

子どもたちは、ホームステイをしながらワイキキ水族館やアウトリガー・カヌークラブ、ホノルル美術館を訪ねたり、チョコレート作りやコアロハウクレレでのウクレレ体験、ワイキキでのピクニックなどを楽しみます。

60年も行われてきた草の根交流! これからもずっと続きますように。

これからも、この草の根交流がずっと続きますように。ピースブリッジのウェブサイト(英語)はこちらをご覧ください。

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