静かなブームを呼んでいるB級グルメ情報! 安くて美味しくて、ちょっとディープな秘密のお店を紹介します。誰も知らない怪しいお店やロコで賑わうお店にチャレンジしてみませんか? 独断と偏見で選んだ美味しさは超A級でもお値段はB級の素敵なお店を「ハワイ大食いクラブ(知る人ぞ知るハワイ大学一熱心なサークル)メンバーの私がご案内いたします。
パラダイス・グリル
●東南アジア料理のレストランがオープン *このお店は閉店しました 以前にもお話しましたが、私はハワイ大学の大学院で東南アジアの文学について研究しています。専門は主にフィリピンですが、今学期はミャンマー、カンボジア、インドネシアなどの古代文明(アンコールワットとかね)についてのゼミを取りまして、まさに東南アジア一色の学校生活を送っています。当然クラスメート達も、私に勝るとも劣らない「東南アジア・マニア」ばっかり。特にタイ・マニアやカンボジア・マニアは「濃い」ですね。元バックパッカーの白人男性が多く、流暢に東南アジアの言語をあやつり、ちょっとでも話題を振ると、もう語ること、語ること! あと、東南アジア各地からの留学生や教授も多いです。そんななか、日本出身の私はかなり変り種なのですが、まあ専門が文学で、文化人類学などではない分、マニア度も低いかと思っているのですが。 前置きが長くなりましたが、そんなマニア学生たちのひとりから教えてもらったのがこの店、「パラダイス・グリル」です。東南アジア11カ国(最近、東ティモール=日本語表記ではチモール? が加わって、11カ国になりました)のうち、カンボジア、タイ、ラオスの料理がいっぺんに食べられるという、お得なレストランなんですよ。 ユニバーシティ・アベニューとキング・ストリートの交わるところ、パックス・アレイ(UH学生で賑わうバー「マグース」、「カレーハウスCOCO壱番屋」などが入っています)の中に新しくオープンしたこのお店、他の東南アジアマニアに先を越されたことを悔やみつつも、早速行ってまいりました。 |
●独特のスパイスに舌鼓! メニューには、アジア各地の珍しい料理がずらっと並びます。本日はカンボジア物を中心にオーダーしてみることにしました。私たちがオーダーしたのは、1)カンボジアンサテー(カンボジア風焼き鳥)$5.95、2)アモック(魚をバナナの葉に包んで蒸したもの)$6.95、3)カンボジアンスープ(海老とパイナップルの入った甘酸っぱいスープ)$6.95、そして4)カンボジアンフライドヌードル$6.95、の4品。2スクープずつのご飯もついてきます。 まずはヌードル。予想を反して、パリパリとしたお菓子のような歯ざわり、甘めの味付け。サラダ感覚でいくらでも食べられそうです。海老せんのような、ベビースターラーメンのような、不思議な美味しさ! 癖になりそうです。 次はスープ。見た目はタイのトムヤムクンのようですが、一口食べて、またびっくり。甘酸っぱくて、少しだけスパイシー、独特の味付けです。ご飯にかけて食べると「美味しいーっ!」。トムヤムよりはやさしめで、でも中華ともまた違う南国の味でした。 サテーは、ピーナッツ風の甘いタレがかかっていて、これまた辛すぎず、深みのある味。でも、何といっても美味しかったのは、アモックです。見た目はハワイのラウラウのような感じ、バナナの葉に包まれた白身魚(スズキかな?)は、ココナッツミルクとスパイスにマリネされたあと、ふんわりと蒸上げられています。魚はまったく生臭くなく、クリーミーで、とてもエキゾチックな味でした。お店の人のおすすめだけあって、ちょっとない美味しさでした。 カンボジア料理は、タイ料理に比べて甘めで、独特のスパイスが効いています。暑い日には特に良さそう。次はラオス料理にチャレンジしてみたいですね。というわけで、ユニバーシティーエリアに新しくオープンした「パラダイス・グリル」、すごく良い感じでした。皆様も是非! |
(2006年5月取材)
●お店データ
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