アロハ、やすみんです。ひょんなことからハワイ出雲大社にお嫁入り。神社嫁1年生の私が、ハワイでの暮らし、神社での日常、カルチャーショックの数々などを発信していきます。よろしくお願いします。
やすみんのハワイ出雲大社日記 第2回 「お魚屋さん探検」
■魚屋さんかと思ったら!?
日本にいた時、職場の上司がサビキ釣り(「サビキ」というアミエビに似せた仕掛け針で、魚を釣る方法)を教えてくれました。夏に鯵(アジ)釣りに連れて行ってくださったのがとても良い思い出で、戴いたつり竿もホノルルまで持ってきました。「だって島だもん。魚釣りできるでしょ!」と思って。 ダウンタウンに「Fisher Hawaii(フィッシャー・ハワイ)」というお店があります。Fisherといえば、漁師の意味でしょ。だから宮司に、(や=私)「釣り具屋さんを見つけたから行きたい」と話したら、(宮=宮司のこと)「ダウンタウンの釣り具屋? お店の中見てみたの?」。(や)「見てないよ。Fisherだもん」。(宮)「残念でした。あそこは文房具屋さんだよ」。 ええ〜っ、そんなぁ〜 …本当に文房具屋さんでした。
ところで、島であるなら、日本と同じように魚を良く食べるのだろうと思いきや、ローカルの人はお肉好きの方が圧倒的に多いようで、地元のスーパーに行っても、あまり多くの種類の魚は売られていません。鮭(サケ)と鮪(マグロ)と海老、あとは冷凍の魚ばっかり。幸い、お宮はチャイナタウンの市場の近くでもあり、少し歩けば、お魚専門店もあるので、新鮮なものが手に入ります。でも、お肉に比べるとお値段はちょいと高めですが。 日常会話は英語を使うハワイですから、お魚屋さんの店頭には、”Shrimp”、”Crab”、”Flounder” などと書いてあります。はい、エビ、カニ、カレイですね。ちゃんとわかります。でも、ここは、ハワイ語の名前も満載。”Opelu”、”Akule”… 「名前をみただけじゃ、さっぱりわからんばい! これはもう魚の顔や形、日本で買っていた時の記憶に頼るしかないっ☆☆」。「おお! これは夏に旬の、大好きな鯵ではないか!」と、いうことは、OpeluとAkuleはどっちも鯵の種類ってことか。Ahiは鮪やね。 暫くすると、隣のお客さんが、店員さんにこう言いました。「Two Tai Please(トゥー・タイ・プリーズ)」。「ん?タイ?鯛だぁっ! ピンク色の立派な鯛が並んでおる♪ 鯛はタイと呼ぶんだ!」。冷凍のショーケースに行くと、「Saba Fillet(サバ・フィレ)」。三枚におろした鯖の切り身の冷凍品。「Frozen Whole Sanma(フローズン・ホール・サンマ)」秋刀魚も一年中あります。ポキ(マリネにしたハワイ流お刺身的なもの)売場では「Tako Poke」。その名の通り蛸のポキです。日本からの移民が多かったハワイだからか、店頭でところどころ日本語の名称が使われているのが、私にとっては嬉しい発見。でも、こちらのお魚屋さん、内臓と鱗は取ってくれるけど、基本的には頭も骨も付いたままで渡されるので、お刺身も自分で調理しなければいけません。新米素人板前、まだまだ包丁修行の日々です。 (2010年7月取材、8月更新) |
◇今月のお悩み (相談者:アメリカ在住悩める社会人さん)◇ 私は神道や仏教の感覚に基づいたバリバリの日本人。アメリカに住んでかなり立ちますが、西洋的なキリスト教の考え方にもとづいたアメリカ人の考え方や言動にどうしてもついていけなくて疲れてしまいました。仕事もそうなのですが、私生活でもそうです。日本人的な無常観とか「仕方ない」みたいな感覚は彼らには存在しないのでしょうか? 説明しようとしたこともありますが、ほとんど理解してもらえないのでもうあきらめました。宗教を越えた人間の共通点っていったいなんなのでしょうか? 私はどうすれば西洋の考え方と歩調をあわせることができるのでしょうか? ◇ハワイ出雲大社からのアドバイス◇ 宮司(以下宮)「はいはい〜」 や「今、なんしよぉと? 忙しいと? 時間とれると?」 宮「とっとっとっと言われても、よくわかりませんよ。何か御用ですかな?」 や「あのね、“悩める社会人さん”が困っているので、相談に乗ってあげてほしいの」 宮「ふうむ…。悩める社会人さんは、アメリカに住んでかなりの年数が経っているようですが、どのくらいの長さの滞在なのでしょうか。また、アメリカと言っても、いささか広うございまして、大陸の西海岸、東海岸、内陸部、あるいはカナダやメキシコ寄り、またアラスカやハワイであるかに拠っても違いますし、更には住んでいる地域によっても様子は全く変わってしまいます」 や「そうねえ、アメリカって、とっても大きな国だし、いろんな人種の方が住んでいるものね」 宮「海外に若い時から住み始めた人と、中年後に住み始めた人では、その捉え方は全く違い、比較できませんよねえ」 や「そっか。日本での社会経験も、考え方に大きく影響するしね」 宮「つまり、自分が今まで住んでいたところから、異国の異文化の土地に住むということは、それだけの苦労があっても当たり前と言えるかもしれません。『郷に入れば郷に従え』ということわざは、日本にもありますが、自分を異文化の社会に合わせる方が、自分スタイルを押し通すよりストレスが溜まらないのかもしれませんよ。まあ、口で言うのは簡単ですが、実行に移すことはとても労力の要ることですよねえ。また、仕事の内容や業種によっても、或いは本人の性格や姿勢によっても、新しい環境への対応の仕方も変わるでしょうし、難しいことですねえ」 や「うん、うん」 宮「さて、悩める社会人さんですが、悩まれて困難に直面している様子は文章からも良く伝わってきますが、その悩みの解決法は人それぞれであります」 や「育った環境や、出会った人達、知識、いろんな体験を経て、私たちの判断力やその方法が形作られて来てるんだもんね。個性の一つよね」 宮「ですから、悩みの環境を質問の中でもう少し具体的に紹介して戴かないと、単なる雰囲気論、抽象論で終わってしまいます。ですから、ここで一般論を話したところで、悩める社会人さんの希望する回答にはならないと思います。悩める社会人さんが、どのような状況下で活躍さているのか解りかねますが、“西洋の考え方と歩調を合わせる”必要性があるのでしょうか。悩める社会人さんは、しっかりとした個性を持っておられるのですから、自分が持っている本来の能力を大いに活用された方が宜しい様に感じますよ」 や「日本の社会だと、個性が前面に出過ぎると、嫌われる傾向もあるよね。はっきりと意見を言うのを遠慮してしまったり。その点、アメリカの社会ではどうかしら?」 宮「アメリカでは、結構はっきり言っている人が多いかも知れません。しかし、私の住んでいるハワイでは、東洋からの移民の子孫も多く、東洋的な発想も根強く残っているので、まさに日本とアメリカの中間的な要素が強いと思います。これは、“曖昧にする”ということではなく、ものによってははっきり言い、ものによっては慎み深くするということです。まあ、是々非々ということになりましょうか。実際には、日本的でも、アメリカ的でも、両方的でも、“悩める社会人さん的”が通用するのが、今の社会だと思います。いずれにしても、今までに様々な困難、多くの悩みを乗り越えられた悩める社会人さんなのですから、もっと自信を持って邁進してほしいですね」 宮&や「悩める社会人さん、前向きに頑張ってください!」 |
やすみんのプロフィール | |
![]() |
本名:天野靖子(あまのやすこ) 福岡県福岡市出身、猪突猛進イノシシ歳生まれの神社嫁1年生。 趣味:友人が来た時に、気分次第でタマに開催される家宴会、通称「居酒屋あまの」の切り盛り。おかみ兼料理長(お酒ソムリエは一部でヌシカンさんと呼ばれている宮司)。
|
皆様のお悩み募集 | |
![]() |
やすみんと宮司さんに聞いてみたいこと、一緒に考えたいお悩みなどがあるかたは、Eメールでeditor@hawaii-arukikata.comまでお願いします。(編集部より:なお、お悩みには、年代、性別、具体的な悩み事とその状況、悩むにいたるまでの経過等を併せてお書き下さい。公表はいたしませんが、より良い回答を得るためによろしくお願いいたします。)
また、出雲大社で縁結びや厄除けなどのご祈祷を希望の方は、こちらのページをご覧ください。 (悩み相談室は現在は終了していますのでご了承ください。) |
コメントを残す