アトランティス潜水艦、初体験!
2日目の翌日、午前8時20分にお迎えが来てくれて車に乗り込みます。男の運転手、助手席には女性のコンビでした。アトランティス潜水艦の乗り場は、町全体に風情のある港町、「ラハイナ」。ここは、海岸育ちの私にはさらに身近に感じられます。朝早くて、どこもまだ準備中のようでしたが素敵なお店ばかり! 背の高い建物はなく、1軒1軒に個性が感じられます。「なんかハワイ島のカイルア・コナに雰囲気が似てるね」と主人。今日はとてもいい日になりそう。後で、ラハイナは絶対に散策しよう! |
ゆっくりと、海底の神秘的な空間へさあ、いよいよ初アトランティス潜水艦です。アトランティス潜水艦。ワイキキにもあるので名前は知っていましたが、私は大の海嫌いなので乗ったことはありません。ドキドキしながらお迎えの船に乗り込みます。私たち以外日本人はいません。シャトルボートが沖合いへ向かってすべり出し、皆さんがいろいろな説明を聞いている中、私たちは1枚の紙に書かれた「注意書き」を読むだけです。「これだけ?」とは思いましたが、いつものことなのでしょう。およそ15分後、ある程度沖合いまで出ると、海の底深く沈んでいた潜水艦がたくさんの泡と一緒に浮かび上がってきました。圧巻です。その「白い塊」に乗り込み暗い海底へと沈む自分を想像した時、「あー、『潜水艦は苦手です』ってお断りすればよかったかなあ」と後悔しました。そんな時、主人は子供のように目をキラキラ輝かせて、ビデオを撮っているのでした。きっと、帰国してから子供たちに見せてやるつもりなのでしょう。「おおーっ!おおーっ!」って自分の声ばかり入ってるよ。でも、彼は泳げないはず… 怖くないのかしら。船から潜水艦へ橋が渡され、恐る恐る乗り込みます。内部は想像通り、狭くて水中にいることがはっきり分かります。言われるがままに腰を下ろしヘッドホンを渡されました。 どうやらヘッドホンからは日本語の解説が聞こえるようです。他の皆さんは、ガイドさんのジョークたっぷりの解説で湧いています。
48人乗りの潜水艦はゆっくり海底へ。あんなに怖がっていた私が、丸い窓から見える素晴らしい景色に夢中になるのに時間はかかりませんでした。小さな魚が見えるたびに艦内に歓声が上がり、女性の操縦士さんは、私たちみんなを喜ばせようと巧みに操縦して向きを変えてくれます。大小の魚の群れや、転覆船。転覆船は、その体を斜めに横たえ、海中の生物に住家を提供しているのでしょう。何年経っているのか分かりませんでしたが、原型はまだしっかりとしていて、明日からまた大海原へ出航できそうです。15センチ以上はありそうな分厚い窓なのに、手を伸ばせば触れられそうな不思議な空間の中で、普段見ることが出来ないその海底は、人間の力では到底かなわないエネルギーを持っていて、脅威的であると同時に、言葉に出来ないほど神秘的でした。私たちが海中を見ているのか海中が私たちを見ているのか… 主人は、席に備え付けられた図鑑と目の前の魚を照らし合わせ、「ほほー、この魚は○○っていうんだー」、「リアル水族館だね」。そして室内前方の水深計の表示を見ながら、「水深○メートルだって! 今出たら凄い水圧だね」と、少々興奮気味。特にさんご礁の説明を興味深く聞いていました。後に、感想を聞くと、「う〜ん。僕は海底の神秘とか生命の力強さも凄いなあ、と思ってはいたんだけど、やっぱり操縦席に座ってみたかったな。沢山の計器や、無線を使った海上とのやりとりが一番興味深かったよ」。そういえば主人は、1番先頭に座っていました。 海底遊覧が終わり、浮上した潜水艦から全員無事生還しました(と思っているのは私だけ?)。お迎えの車が来るまで時間がたっぷりとってあります。 |
捕鯨の町、ラハイナ散策
早速、ラハイナの町へ。ラハイナは昔、捕鯨が盛んだった頃栄えた港町で、表通りの「フロント・ストリート」は活気があり、観光客で賑わっています。お昼は食欲の赴くままタイ料理で。通りのいたるところにギャラリーがあり、特大サイズの絵画や鯨の骨を使った彫刻、有名なミュージシャンのコレクションなど、その全てが個性的なものばかり。ギャラリーのほとんどは、ドアが開いていて気軽に入りやすく、エアコンが効いているのでゆっくり見てまわれます。ラハイナに建ち並ぶ建物は、ほとんどが古い木造で風情があり、さまざまな文化が栄えていたのでしょう、通りに面してお寺までありました。1件1件覗いていては時間がいくらあっても足りません。ギャラリーも多かったのですが、サーフショップや宝石店も数多くありました。巨大なバニヤンツリーの木陰で催されていたフリーマーケットをまわっているうちに、お迎えの時間になり、ホテルへ戻ります。 マウイの滞在も、今日が最後。午後からはシェラトン・マウイ・リゾート「名物」のプールへ。ぐるっと全長が130メートルもあり、場所によってはかなり深い。賑やかな子供用プールの浅瀬とは少し離れているので、チェアで休みながらゆっくりと過ごせました。ふと振り返って建物を眺めれば、外壁の白い色と南国独特の木々の緑が、はっきりとしたコントラストで目に飛び込んできて、「なんて贅沢な空間かしら」と改めて感じます。プールサイドは大人の場所、という雰囲気で読書をする旅行者がほとんど。ウエイトレスさんの笑顔があまりに明るく、可愛らしくて初めてプールサイドで軽食をオーダーしてみました。ビールとポテトの簡単なものでしたが、主人とたわいもない話で盛り上がり、本当に楽しい時間を過ごしました。 |
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