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カウアイ島の基礎知識

Kauai Guide

 ●カウアイ島の概略
ハワイ主要８島の内、オアフ島の西側に浮かんでいるのがカウアイ島とニイハウ島。カウアイ島は「ガーデン･アイランド」という愛称で呼ばれ、緑の影濃く、エキゾチックな自然の造形美を見ることができる島です。地質学上このカウアイはとても古く、約400万年前に海底火山の噴火でできたとか。一番新しく、今も火山活動が続くビッグアイランドは10万年前に出来たといいますから、ずいぶんと歳の違う兄妹ということになります。それというのも、ハワイの島々はすべてひとつのマグマ溜まりから溢れ出た溶岩で形成され、少しずつ海底プレートが動くことによってマグマ溜まりからはずれ、やがて次の島が造られていく…という経過をたどったからなのです。今もハワイは日本の方向に向かって移動し続けていて、毎年7センチずつ近づいているのだとか。１億年もすれば、東京湾沖にカウアイ島が見えることになるのかもしれません。

ハワイの古い伝説もどこかしらこの地質学的な分析と一致しているから不思議です。母なる大地と父なる空の間に生まれた火山の女神ペレは、最初カウアイに住んでいましたが、彼女の激しいパワーが数々の火山噴火を起こし、やがて島は海に沈み始めていまいます。そのためペレは島を見捨ててオアフに移り住んだとか。

カウアイは最後の噴火が遠い昔の古い島だけに、雨や風によって侵食され、島北部のナ･パリ･コーストやハワイのグランド･キャニオンといわれるワイメア山脈など、まさに神々の彫刻ともいえる壮大な渓谷美を見ることができます。雨の多い島でもあり、中央にあるワイアレレ山一帯は全米一の降雨量を誇るエリア。このためいく筋もの滝や渓流が、この渓谷美に色を添えます。

こうした景観のすばらしさから、カウアイはハリウッド映画のロケ地として人気があり、古くは「南大平洋」から「ジュラシック･パーク」「６デイズ／７ナイツ」など今までにここで撮影された映画は数知れません。こうした映画のロケ地を訪ねるツアーも催行されているから、映画好きなら参加してみてはどうでしょう。

カウアイは小さな島で、端から端まで3、４時間もあれば車で移動できてしまうほど。空港のあるリフエのある東海岸は、レストランやショッピングセンターなどが並び、経済の中心になっています。島の南部は晴天が多く、ビーチリゾート･ポイプやオールド･プランテーョン･タウンのコロアなどが見どころ。またさらに東に進むと、ワイメア･キャニオンへと至ります。一方島の北部はジャングルとタロ畑の緑が美しいしっとりとしたエリア。島きっての豪華リゾート･プリンスヴィルや、サーファーや若者が集まるハナレイ･タウンなどではまさにカウアイらしい雰囲気を感じることができます。

●カウアイ島への交通
ホノルルからアロハ航空、ハワイアン航空がカフルイ空港へ飛んでいます。ホノルル〜リフエは約40分で、各社ほぼ一時間に一本のフライト。チケットは日本から国際線と繋ぎで買えるほか、空港のインターアイランド･チェックインカウンターで直接、もしくはハワイの旅行代理店で格安クーポンを購入できます。

●カウアイ島での交通
空港からはタクシー、シャトルバス、レンタカーなどでホテルや繁華街へ。公共の交通機関はほとんどないので、いろいろと観光して回りたいならレンタカーを借りるのがだんぜん便利です。東海岸を走るカパア〜ワイルア･トロリーバスは、ワイルアのホリディ･インとカパアのカウアイ･プロダクツ･マーケットの間を１時間に１本ぐらいの割で運行されています。料金は片道＄2、一日パス＄5。

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（2001年6月更新）