Hawaii-Okinawa, a Beautiful Story of Sanshin
■収容所に差し入れられた三線は歴史の目撃者

3月4日は「さんしんの日」。この日、沖縄県の読谷村文化センターでは、ハワイから里帰りした三線(さんしん)が望郷の音を奏でました。
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この三線は、戦後沖縄に豚550頭を送った「沖縄救済会」の中心メンバーだった故嘉数亀助さんが、沖縄戦で捕虜となりハワイの収容所に入れられた、甥の故清昌さんに差し入れたもの。三線は亀助さんが移民する際にハワイへと持っていたもので、近年は清昌さんの弟の進さんが保管していました。
この三線がハワイで捕虜収容所に差し入れられたものだとわかったのは、進さんが三線の革を張り替えた際に嘉数家の屋号を見つけたことがきっかけでした。その後、ハワイの沖縄系の人々への聞き取りや文献から、亀助さんが収容所に差し入れたものであることがわかりました。
沖縄戦で米軍の捕虜となってハワイの収容所で亡くなった人々の慰霊祭は、6月にハワイで行われます。この慰霊祭では、人間国宝の照喜名朝一先生が、この三線で演奏するそうですよ。
(沖縄タイムスより)
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