With Love’s Bakery closure a day away, its brand will live on
米本土の大手製パン会社がライセンス取得
ハワイの人々に愛され続けてきた老舗製パン会社「ラブズ・ベーカリー」は、新型コロナウイルス感染症の影響による業績悪化が打撃となり、3月31日を以て惜しまれつつ170年の歴史に幕を下ろしますが、このほどオレゴン州ポートランドを本拠とする大手製パン会社の「フランツ・ファミリー・ベーカリー」が生産ライセンスを取得、ハワイ州内で引き続きラブズの製品が販売されることになりました。
◇関連記事/ハワイの老舗パン屋「ラブズ・ベーカリー」170年の歴史に幕
◇関連記事/ハワイのカネオヘベーカリー閉店、新型コロナで老舗の閉店続出
ホノルル・スターアドバタイザー紙によりますと、1906年創業のフランツ社は、ユナイテッド・ステーツ・ベーカリーとしても知られる、4代続く家族経営の老舗メーカーで、近年はロサンゼルスやアイダホ州ボイジー、ユタ州ソルトレークシティーなどのベーカリーを買収するなど、事業拡大を進めています。
関係者の説明では、米本土の工場でラブズ・ブランドの食パンやバンズを製造し、冷凍保存させてハワイに空輸するとしており、将来的にはドーナツなどの人気商品の製造も計画しているとのことです。
ラブズ・ベーカリーはスコットランドからの移住してきたロバート・ラブ氏が1851年に創業、ホノルル市内のヌウアヌ通りに1号店を構えました。
現在までに取引先はおよそ1,800件に上り、1週間に出荷するローフパンは40万斤に達するなど、ハワイを代表する製パン会社に成長を遂げましたが、新型コロナの影響で経営困難に陥り、今月初めに3月末での閉業と、231人の従業員の解雇を発表していました。
(Honolulu Star-Advertiserより)
コメントを残す