Educational and Free! Lion Coffee's "Coffee Roastery Tour"
ハワイのお土産といえば、真っ先に思い浮かぶのが「コーヒー」。ハワイは全米で唯一コーヒー栽培が可能な州であり、特に高品質で味わい深い「コナコーヒー」は世界中で知られ、愛飲されています。そのハワイで最大のコーヒー会社といえば「ライオン・コーヒー(Lion Coffee)」。今回はMyハワイ編集部が、同社で開催されているロースト(焙煎)工場ツアーに参加してきましたので、皆様にご紹介します!
地元人気NO.1の老舗コーヒーブランド
1864年、オハイオ州トレドで創業された「ライオン・コーヒー(Lion Coffee)」は、ハワイのみならず全米最古のコーヒーブランドの1つです。創業当時、コーヒー豆は各家庭でフライパンで炒ったものが使われていたそうですが、ライオン・コーヒーでは世界から集めた最高品質のコーヒー豆を念入りにブレンドしてローストする「ファンシーロースト」を始めて、コーヒーに革命をもたらしました。1890年代中頃には毎週約450トンをローストする世界最大級のコーヒー会社に成長したそうです。
こちらは1882年当時、オハイオ州トレドの同社工場です。
そんなライオン・コーヒーがハワイに移転したのは1979年のこと。2000年には「ロイヤル・コナコーヒー」とパートナーシップを組み、以来コナコーヒーを含む選りすぐりのコーヒー豆を使用してハワイ随一の人気を誇るコーヒーブランドとして君臨しています。
ライオン・コーヒーは2014年~2018年、5年連続で地元紙「ホノルル・スターアドバタイザー」の「ハワイズ・ベスト(Hawaii’s Best)、ピープルズチョイス賞」のコーヒーブランド部門に入賞。うち4年間は1位を獲得しています。
同社のオフィスと工場、そしてカフェはホノルルのカリヒ地区に位置しています。こちらは併設されている同社のカフェ。工場に隣接しているため、ローストして挽いたばかりのフレッシュなコーヒーとティーが楽しめます。
もしライオン・コーヒーの名前を知らなくても、ハワイを訪れたことのある方なら、こちらのパッケージをスーパーなどで見たことがあるはず。
右はこれまでのパッケージで、左は約40年ぶりにリニューアルされたばかりの新しいパッケージです。凛々しいライオンがマイレ(Maile)のハクレイを付けて、さらにハワイらしい雰囲気になった素敵なデザインですね!
いよいよ工場ツアーが開始!
ライオン・コーヒーでは月~金曜日、毎日10時30分と12時30分の2回、約40分間の無料ロースト工場ツアーを開催しています。ツアーはまず、こちらのカッピングルーム(品質管理研究室)からスタート。
こちらの部屋では、毎朝前日にローストされたコーヒーの香りと味がチェックされるそうです。ライオン・コーヒーでは、最高の品質を保つため、コーヒーがローストされる度に賞味検査を含む様々な検査を行っています。
こちらは同社で日本語と英語でツアー催行を担当するミカさんです。まずはミカさんがライオン・コーヒーやコナコーヒーの歴史、コーヒーに関する事実、ローストの方法の種類などを丁寧に教えてくれます。
なんと、ハワイ島のカイルア・コナ地方で栽培される「コナコーヒー」は「キリマンジャロ(タンザニア)」、「ブルーマウンテン(ジャマイカ)」と共に「世界の三大コーヒー」に数えられているそうです。
コーヒーにはライト、ミディアム、ダークなどのローストの度合いがあり、ツアーではそちらについても詳しく説明してくれます。編集部員は「ロースト時間が長く、豆がダークになるほどカフェインの量が減る」という事実を初めて知りました!
午後に飲むコーヒーはカフェイン量の多いライトローストより、比較的少ないダークローストの方が良いかもしれませんね。
カッピングルームでの説明が終わったら、いよいよ工場見学が始まります。まずは髪の毛が落ちないようにネットをかぶり、サンダル履きの場合は靴カバーを着けます。
まず訪れたのは、麻袋に入れられたコーヒーの生豆が積まれているこちらの倉庫。
こちらは、ハワイ島カウで栽培され、コナコーヒーに勝るとも劣らないといわれる上質さがコーヒー通に人気の「カウコーヒー」が入った袋(約45kg)です。
コーヒーの生豆はまずこちらでブレンドされます。
ブレンドされた生豆は、次にこちらの機械(クリーナー)できれいにされ、パイプを通って別の部屋に送られていきます。
コーヒーの生豆は摂氏215度で約11~15分間ローストされ、その後冷却・計量などを経て、その一部は粉砕機(グラインダー)にかけられて粉状にされてから、フレーバーステーションで様々なフレーバーが付けられ、パッキングされます。
こちらは同社のパッキング用マシーンのうちの1つ。このように、ツアーではコーヒーの生豆が様々な工程を経てパッケージに入れられるまでを見学することが出来ます。ツアーはとても教育的で、特にコーヒー好きの方にとっては「目から鱗」の経験になること請け合いです!
ハワイらしくトロピカルなオリジナルフレーバーが人気の「ハワイアン・アイランド・ティー・カンパニー(Hawaiian Islands Tea Company)」も同社のブランド。こちらはこうして別の部屋で製造されています。
そして工場巡りを終え、最後にたどり着くのがこちら。
このコーナーには、ライオン・コーヒーおよびロイヤル・コナコーヒーの歴代パッケージや、創業当時の19世紀に懸賞用して使われていたという絵ハガキなど珍しいアイテムが展示されています。
なんと無料にもかかわらず、ツアー後は参加者全員にこちらのコーヒーと店内で使用できる割引券がプレゼントされます。とてもためになり、しかもお得なこのツアーは、日本のテレビ番組にも取り上げられ、現在人気を博しているそうですよ!
お土産に喜ばれるハワイ産コーヒーをゲット
ツアーが終わった後は、カフェとジェネラルストアへ(売店)へ戻ります。
コーヒーについての様々な知識を学んだ後は、1袋、そして1杯のコーヒーに新たなありがたみが生まれてなお美味しく感じます。こちらのパッケージは、同社で一番人気のフレーバー「バニラ・マカデミア」。アンチエイジングに効果ありという「アンチオキシダント」入りのコーヒーは、こちらの緑色のパッケージに入っています。オリジナルロゴの付いたマグも可愛いですね!
店内に置いてあるコーヒーは自由に試飲することが出来ますので、ツアーの後はコーヒーを飲みながらお土産探しをしてみてはいかがでしょうか。
子どもが喜びそうな可愛いライオンのマスコットもありました!
併設のカフェで美味しいコーヒーを満喫!
Myハワイ編集部では今回、ツアー後にカフェでドリンクをオーダーしました。まずはこちらは今一番人気というドリンク、「ナイトロ・コールド・ブルー(Nitro Cold Brew)」。
上層にナイトロ(窒素)のクリーミーな細かい泡があって口当たりが良く、コーヒー用のミルクや砂糖を入れなくても飲みやすいのがこのドリンクの特長です。編集部員はブラックコーヒーが飲めず、普段は牛乳を入れて飲んでいますが、何も入れなくても美味しくいただけました。
そして次はこちら、ホットドリンクの人気商品「タイ・モカ・ラテ(Thai Mocha Latte)」。
モカにタイ風のエキゾチックなフレーバーをプラス。他のカフェでは飲めないユニークさが評判を呼ぶ人気商品です。ラテの細かい泡がとってもまろやかな口当たりです。
カフェでは上記のほか、フレーバーなしのオーソドックスなコーヒーや100%コナコーヒーもあり、またラテ、カプチーノ、キャラメル・マキアートなどのドリンクも楽しめます!
ツアーに参加した記念に、ライオンの隣でソーシャルメディア用の写真をパチリ!
いかがでしたか? ギフトまでもらえるお得なツアー、時間があれば参加しない手はありませんよ!
ライオン・コーヒーがあるカリヒにはレンタカーで行くのが便利ですが、ザ・バスで行く場合、ワイキキ(クヒオ通り)から42番、アラモアナセンターからは40番、42番、51番のバスで同社工場近くのディリンガム大通り(Dillingham Blvd.)にアクセスできます。
コーヒーが好きな方はぜひ出かけて、ユニークなツアーと美味しいコーヒーを満喫してくださいね!
◎ライオン・コーヒー(ハワイ・コーヒー・カンパニー)
Lion Coffee(Hawaii Coffee Company)
場所:1555 Kalani St., Honolulu, HI 96817
電話:(808)847-3600(オフィス)、(808)843-4294(カフェ)、)(808)843-4200(ツアー)
営業時間:月~金曜 6:00-17:00、土曜9:00-15:00
休業日:日曜日、祝祭日
ウェブサイト:www.lioncoffee.com
※注:ツアー参加は12才以上のみとなります。10名以上の参加は事前連絡が必要です。ツアー参加時は15分前に到着して申し込みを済ませてください。
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