 こんなに混んでいる中で、サーフボードで遊ぶのは危ないかも |
snake? or rip? さて、私のサーフィンへの道ですが、残念ながら、「いつでもサーフィン」という訳にはいきません。サーフィンをやっている人の話を聞くと、ほとんど毎日海に出ているみたい。誰に聞いても、「毎日、海に出ないとうまくならないよ」、とは言われるのですが、仕事の前、朝5時に起きて、自転車にボードを積んでワイキキまで行き、サーフィンした後に出社する… ほどの体力はありません。それでも週末にチャンスがあれば、サーフィンに出かける友達について海に行っています。一人でサーフィンに出かける人もいますが、私のような初心者は、教えてもらえるだけではなく、前回お話した通り、突然怪我をしたりする可能性もありますから、誰かお友達とグループで行くのが一番安心です。また、波に乗れた! 長く乗れた! ターンできた!(私はもちろんできません)とか、ビーチに上がった時にその喜びをシェアできるのは、私にとっては大きな喜びとなっています。
実は、私のサーフ仲間(なんて大胆な表現使っていいのでしょうか?)は、アメリカ人、スコットランド人、オランダ人です。ハワイには日本人をはじめ、アジア系の人とメインランドからの人ばかりと思っていましたが、案外ヨーロッパ出身の人も多く住んでいます。
 左からスコットランド人、アメリカ人、日本人。私は最初、スコティッシュ・アクセントの英語を全く聞き取れませんでした |
私達の共通語はもちろん英語。アメリカン・アクセント、スコティッシュ・アクセント、さらにダッチ・アクセント英語が飛び交う中、私は彼らの話に取り残されます。実は、スコティッシュ・アクセントの英語を初めは全く聞き取れなかったのです。ダッチ・アクセントの英語も私にとっては結構難関。でも、それだけではなく、私は彼らの表現にも時々ついていけません。もともと英語も儘ならない私は、おしゃべりに花を咲かせるみんなの顔を順番に見つめるだけ… そんな中、彼らが時々、サーフィンのことを話すときに特別に使っている単語があることに気づきました。サーフィン用語とまでは言わないと思いますが、サーフィンのことを話すときによく使われる言い回しなども、新米の私にとってはとても新鮮です。
オランダ人が叫んでいます。「The guy screamed at me, he said I snaked his wave.」。”snake”? ヘビ? snakeは波を盗むって感じでしょうか。波はみんなでシェアするべきものなのに、それを奪ったという意味のようです。他の人が、彼に向かって、「俺の波を横取りしたな!」と怒って叫んでいたようです。後で、「俺はsnakeしてないのに。俺が女だったら絶対文句言われないのに」と、毒づいていました。海の上での男同士の熾烈な戦い!? テイクオフするのには優先順位があるようです。それにしても女性には文句を言わないって、本当なのでしょうか? 女性でもマナーが悪いと、罵声を浴びせられるのでは? 海の男は何があっても女性には優しいのでしょうか? とにかく、順番は守りましょう。どこの世界でも、マナーは大切です。
アメリカ人が他の友達をからかっています。「He said he ripped! But he was just waiting for waves!」。そして別のアメリカ人が大笑いしています。何のことか私には分かりません。「”ripped”? ん〜、なんかターンすることかな?」。”rip”は、私が思っている通り、ターンすることを指しています。ところがこの単語、基本は「裂ける」という意味で、実はオナラをするという意味にも使うようです(ズボンが裂けるくらいすごいオナラ?)。彼が波を待っている姿しか見ていなかった彼女達。「彼はターンしたぞ! と自慢していたけど、ボードの上に座って波を待ってる間にオナラしたんじゃないの?」というジョークだったようです。ちょっと悪意があるかしら…
その他、私が気づかずに聞き流している言葉がたくさんあるはず。みんなが大笑いしていても、私だけが口をポカンと開けて笑えないなんて、それはちょっと寂しい。彼らが早口だから聞き取れないと思っていたけれど、いろんなスラングを私が知らないからなのですね。彼らとおしゃべりする中で、ちょっとしたスラングなどを覚えるのも、サーフィンを通して文化を学ぶことにつながります。すごく興味があって、言葉はその世代や文化をよく表すものだと思うので、私が学生だったら、「サーファーの言語と行動」とでも題して、自由研究の題材にしたいくらいです。
どうしましょう!? サーフィンの技術はからっきしなのに、しゃべり方だけがサーファーみたいになっちゃって、ハワイに居るのに「丘サーファー」になってしまったら!? (ちょっと古かったですか、この言い回し…) |
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