雨嵐の中の秘密の花園ハイキング
先週から強風続きのオアフ島です。
 ウィンドワードサイドは貿易風が吹き荒れています。
 風が一段と強くなった途端に大粒の強い雨が降るのも、こちら側の特徴です。
 気温は25度らしいけど、体感気温はそれより5度ほど低く感じます。
 我が家では、久しぶりに暖炉に火を入れました。
 
 今年の冬は暖かで、あまり活動しなかったのに4月に入ってから頻繁に使っています。
 そんな天候の中、友人8人と秘密の絶景ハイクを計画しました。
 1人がアメリカ本土に戻るので、そのお別れ会を兼ねています。
 頂上で日の出も見たいので待ち合わせ時間は午前2時半、我が家で集合。
 3人がベッドと格闘中に倒れ、現れませんでした。笑。
 凄まじい強風に雨まで降りだし中止にするかと思ったのに、リーダー、ミルトンがやる気満々。。。ランニングでもリーダーのミルトンです。
 ニコニコ顔で有無も言わさないリーダーに、他の4人はヒェ~~~~~~っと悲鳴をあげながらも大人しく服従。
 このハイクは垂直に近い角度で登る箇所もあるのだもの。
 夫からは何度も話しを聞いたことはあったけど、とっくの昔に再度登ろうという意欲は消え失せているようです。
 まして、この雨嵐では。。。 
登り初めて1時間たった頃、ラックス(男性)が泣きだしました。
 寒いし、真っ暗だし、高所恐怖症だし帰りたいと。
 彼は富士登山は経験しているのだけど比較にならない恐さだと。
 私も富士登山を経験していて、その通りだと思ったので彼をプッシュできなかった。
 他の仲間が、それなら自分も一緒にここで待つだの、ここまで来たのだから一緒に登ろうよなどと励まし、ラックスは悲鳴をあげながらも登り続けることに。
 途中には古い建物があり、屋根があるものも。
 そこで少し休憩。
 何かの機械だったと思わしきものも。

途中から雲の中、視界はほとんどゼロ。
  雨はザァーザァー。
 風が容赦なく私達を崖へつき落とそうとします。
 ここで手を離したらと思うと。。。
 日の出を見にきたんじゃなかったっけ?
 諦めて、途中で引き返す人もいます。まだ真っ暗なのに、頂上から戻ってくる人にも数人会いました。
 寒過ぎて、頂上で日の出を待てないというのです。
 確かに息が白い。気温はどのくらいだろう。
 歩き始めて2時間ちょい。
 やっと頂上に到着すると、急に賑やかな音が。
 音楽に人の声がガヤガヤ。
 昔は何かに使われていた小さなコンクリートの建物の中にひしめきあうように人が入っています。

ミルトンがその人達をかきわけ奥に入り、大きなリュックから様々なものを取りだします。
 私達が重いから辞めたらとしきりに言っていた、ガスコンロとフライパン。
 手際良くソーセージやベーコンを炒め、あらかじめ作っておいたスクランブルエッグを温めます。

小さな建物内は早めの朝食の香りでいっぱいになりました。30人はいるかな、視線が一気に私達の方へ。
「温かいうちに食べな。」
 と言われ、高級ホテルなみの朝食を次々と寒さで淋しくなったお腹に運ぶ私たち。
 背中に感じる視線が痛い。。。。
 8人分の食糧は5人で食べきれるわけもなく、周囲にいる人達に勧めると目をまん丸くして本当に嬉しそう。
 私達が運んだ食べ物は全て、頂上でなくなりました。
 下山時も、ラックスは緊張したせいか10分おきに休憩が必要でした。
 「犬になっちゃったよ。どこにでも印をつけたくなっちゃう!」と私達を笑わせていたけど、それほど恐かったようです。

太陽が出ると、まぁ~、本当に秘密の花園のよう。
 オヒア・レフアのお花も咲いてキラウエアにいるみたい。

半合近くまで降りると、雲の下に出ました。
 目の前にはカネオヘベイが広がり、クアロア山脈とチャイナマンズ・ハット、カネオヘのフィッシュポンドも見えます。 
 平たいところに到達。地上はいつもの姿で私達を迎えてくれました。
 ほっと一息。
 恐かったけど、最後には5人とも一緒に登って良かったねと、やっと心からの笑顔で言えました。
 その晩は、カネオヘベイの友人宅でのディナー・パーティーにおよばれ。
 そこでも暖炉に火が入っていました。
たまには冒険も楽しいけど、安全第一ですね。
 今日も、キラキラした1日を~!
 :)from your ♡















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