第8回 挑戦! ゴスペル・フラ | |||
もう一つの教会「フラの上手な緑軍団」 |
●「ゴスペル・フラ」との出会い
年も明け、ちょっとタイミングがずれてしまっているのですが、今回は12月のクリスマス・コンサートで「フラの初舞台」を経験したリポートをしたいと思います。皆さん、「ゴスペル・フラ」ってご存知ですか? 映画「天使にラブソングを」でウーピー・ゴールドバーグがゴスペルを歌ってたっけかな? くらいの認知度しか、私の中にはありませんでした。毎週通っている教会で、「あなたもクリスマス・コンサートで、ゴスペル・フラを踊りませんか?」の案内をひと目見た時、何か予感のようなものが頭をよぎりました。今年の8月に洗礼を受けたばかりの私でしたが、フラを通して神を礼拝する、というこの「ゴスペル・フラ」との出会いに、何かしら運命のようなものを感じたことは確かです。
子供の部。前日のリハーサルで思い思いの動きをするチビっ子達 |
さて、今回2つの教会が合同でクリスマス・コンサートを主催した訳ですが、私の初舞台となるフラも、希望者を2つの教会からそれぞれ募りました。初めて練習に行ったのは、コンサートの3カ月前でした。週に1度の練習では、なかなか覚えられず、最初の頃は、次の練習までに動きを全て忘れてしまう、といったことを繰り返していました。ハワイ大学の時とは違い、1曲を何度も何度も練習するのですから、しばらくすると、体が自然と覚えていくようになりました。しかも、この「君にも聞こえるかい?」という曲が、何とも言えず、可愛らしいのです!
●DO YOU HEAR WHAT I HEAR? 「君にも聞こえるかい?」
DO YOU HEAR WHAT I HEAR? | |
Noel Regney & Gloria Shayne
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Said the night wind to the little lamb
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夜風が小羊に言いました
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Do you see what I see?
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小羊よ、君にも見えるかい?
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Way up in the sky, little lamb
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夜、空の高いところで踊る星が
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Do you see what I see?
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君にも見えるかい?
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A star, a star dancing in the night
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With a tail as big as a kite
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凧のように大きなしっぽのある星が
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With a tail as big as a kite
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凧のように大きなしっぽのある星が
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Said the little lamb to the shepherd boy
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小羊が羊飼いの少年に言いました |
Do you hear what I hear?
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少年よ、あなたにも聞こえるかい? |
Ringing in the night, shepherd boy
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夜、響き渡る歌が
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Do you hear what I hear?
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あなたにも聞こえるかい?
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A song, a song high above the tree
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木のずっと上のほうで聞こえる
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With a voice as big as the sea
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海のように大きな歌声が
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With a voice as big as the sea
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海のように大きな歌声が
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Said the shepherd boy to the mighty king
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羊飼いの少年が王様に言いました |
Do you know what I know?
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あなたさまも御存知ですか? |
In you palace warm, mighty king
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暖かい宮殿にいらっしゃる王様よ
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Do you know what I know?
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寒さに震える子供を御存知ですか?
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A child, a child shivers in the cold
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Let us bring him silver and gold
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金と銀をその子に持って行きましょう
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Let us bring him silver and gold
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金と銀をその子に持って行きましょう
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Said the king to the people everywhere
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王様が全地の人々に言いました |
Listen to what I say
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私の言うことを聞きなさい |
Pray for peace, people everywhere
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全地の人々よ、平和のために祈りなさい
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Listen to what I say
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私の言うことを聞きなさい
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The child, the child sleeping in the night
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夜、眠るこの子が
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He will bring us goodness and light
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慈愛と光をもたらしてくれるのです
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He will bring us goodness and light
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Goodness and light
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慈愛と光を |
Goodness and light
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慈愛と光を |
「君にも見えるかい?」♪ |
ゴスペル・フラを練習するに当たり、気付いたことは、アウアナ(現代フラ)のようには腰を動かしません。それから、神を讃えるフラだけあって、練習前と練習後には、みんなで輪になってお祈りをします。自然に気が引き締まり、何か神聖な気持ちになるから不思議です。その割には、ある土曜日の練習で、穴の開いた服を周りにいた人に指摘されたりと、気が引き締まってるのか、たるんでいるのか!?
「あなた様もご存知ですか?」♪ |
●フラの初舞台!
コンサートの前日、会場となるオリベット教会で初の合同練習兼リハーサルが行われました。参加者のほとんどが子供もいる主婦という中、私は仕事があるので、午後5時からのリハーサルのために少し早退させてもらい、いそいそと出かけました。コンサートでは、白か緑のムームーを着るようにと言われ、数週間前、これまた初めてのムームーを買いに走りました。小柄な私は、子供用のXLサイズで間に合い、金額も半分で済みラッキー! 子供用のせいか、デザインはちょっぴりダサ目ですが、この際気にしません。前日のリハーサルで立ち位置を決めたのですが、背が低い私はやはり一番前。主人にビデオ撮影を頼んでいた私は、「やった! 目立つぞ!」と一瞬喜んだのですが、当日のリハーサルで、「ちょっと、ここ狭い」と周囲のオバサマ達に指摘され、泣く泣くグランドピアノの後ろへ追いやられてしまったのです。
褒め上手な先生。その気になります |
実は当日。同じ教会の方が、「やっぱり自信ないから… あがり症だし…」と、出場を辞退。その時になって初めて、「間違えちゃったらどうしよう?」と、私の頭の中を「不安」の2文字がよぎりました。でも、この日をずっと前から楽しみにしていた私。前日の夜は、ドキドキして寝れなかったくらいなのです。「ここまで来たら、当たって砕けよう!」ということで、「不安」を抑え込み、ステージに上がったのでした。先生から、「もっと笑顔をね!」と注意されていたにもかかわらず、踊っている間は頭の中が真っ白。案の定、後から見たビデオの私は、逆に「ムスっ」としているように見えます。「口元に笑みくらい浮かべているつもりだったのになぁ」とガッカリ…
とっても楽しかったフラ初舞台。やっぱり楽しくなくちゃね |
とは言え、自分に甘い私は、なかなかどうして、上手に踊れたんじゃないの!? と満足しています。その上、先生に、「アナタ、キレイに踊れているから、このまま練習を続ければ、アナタの教会で教えることだってできるわよ」などと言われ、宙に浮くような気分でいたところ、それをそのまま主人に伝えたら、「Yeah, right.(ハイハイ)」と鼻であしらわれてしまいました。「私がフラを教える」というのは、おこがましいにしても、一緒に練習した人たちとは連帯感が生まれたし、ゴスペル・フラも経験できたし、フラ初舞台、大成功! まずは、めでたしめでたし!!
(Minori)
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