第4回 フラとカウアイ島の関係… | ||
メアリー先生を待つ生徒達 |
●2番目に下手? な私
3回目のフラレッスンに行って来ました。メアリー先生は、毎回少し遅れて来るのですが、「やっぱり、ハワイアン・タイムね」などと、メインランド出身のサラと噂していると、どこからともなく、音もなくスーッとやって来るのです。いつものように、Tシャツに着替え、靴を脱いで裸足になります。大きな鏡の前に、6人が間隔を開けて立つのですが、立つ位置は特に決まっていません。中央にメアリー先生、前3人、後ろ3人の二列で、重ならないようにします。本当は、鏡を見ながら、自分の姿勢や手の位置、足のステップを確認するのが理想なのですが、まだまだ「体が覚える」ところまで行かない私は、メアリー先生の一挙手一投足に釘付け? 状態なのです。時々、メアリー先生が、「よーし、私は見ているだけにするから、やって見せて」なんて言い出すと、「そんな意地悪なこと、言わないで!」と涙目になってしまいます。案の定、振り付けを完璧に覚えていないため、途中で動きが止まってしまう私達を見ていられなくなるメアリー先生は、決まって鏡の前に戻り、私達にお手本を示してくれる訳です。
●Wの発音について
今回のメアリー先生。紫色が好きなのでしょうか、今日のTシャツは大胆な紫色 |
今回は、「Nawiliwili(ナヴィリヴィリ)」というカウアイ島の湾(ハーバー)についての歌でフラを習います。私はまだカウアイ島に行ったことがないので、「自然がたくさん残っていて、綺麗なところ」といったくらいの知識しかありません。なんでも、カウアイ島はハワイ州の中で一番古い島で、南洋からやって来たポリネシア人達が一番初めに入植した島、またフラ発祥の地とも言われています。この「Nawiliwili(ナヴィリヴィリ)」という歌にも、そんなカウアイ島の自然を賛美し、敬う気持ちが溢れています。後ほど曲の紹介をハワイ語と英語でしますが、その前に、曲目にもある「W」の発音について少し説明しましょう。Wはアルファベット読みすると、ワとかヲとか発音されますが、ハワイ語でも、語頭にWがあれば普通にワ行の発音で、それ以外にWがつくと、ヴァ、ヴィ、ヴゥ、ヴェ、ヴォ、のように「V」で発音されるのです。「そういえば、思い当たる!」と言うことで、メアリー先生が説明している最中に「あ、分かった! EWA(エヴァ)とかそうじゃない?」と横槍を入れる私を邪険にすることなく、「そうね、よくできたわね」と微笑んでくれる彼女は、本当に優しい先生なのですね。
段々板についてきた? 基本姿勢 |
●Nawiliwili(ナヴィリヴィリ)
「Nawiliwili」のWはナヴィリヴィリと発音されるようです。また、調べてみると、人によっては「ナウィリウィリ」と表記、発音することもあるようです。だから、オアフ島北西部に「ハレイワ(Haleiwa)」という地名がありますが、正しくは「ハレイヴァ」なのだそうです。1800年代に宣教師がハワイに来るまでは、ハワイ語は文字を持たず、歌も歴史も全て口承で言い伝えられてきました。その後、アルファベットにハワイ語を当てはめたそうなのですが、その時に異なる2つの発音が、W1つに省略されてしまったようです。
本題に戻りまして、メアリー先生が今日の曲のプリントを一人ひとり手渡してくれます。何故か作曲者のGeorge Manoa Huddyの顔写真がプリントに載っています。口髭を生やしているようにも見える渋いオジサンなのですが、いかんせん白黒でハッキリ見えないのでコメントは差し控えます。美しいカウアイの川、山、花を褒め称えているこの曲の作者は、やはりカウアイ島出身なのでしょうか?
花を摘んでいる仕草
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そびえ立つ山を表しています
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考える仕草。カウアイを想っています
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Nawiliwili | |
by George Huddy
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Kaulana mai nei a’o
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Famous is Nawiliwili
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Nawiliwili
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You are lovely, because of Ninini
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He nani no ‘oe ia Ninini
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Very beautiful, indeed
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He beauty maoli no
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Kuahiwi nani ‘oe a’o
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You are a beautiful mountain, Ha’upu |
Ha’upu
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With the mokihana berry |
Ka pua mokihana, ea
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The lovely flower of Kaua’i |
Ka pua nani o Kaua’i
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Ho’ohihi ka mana’o a’o
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I cherish my thoughts of Kaua’i |
Kaua’I
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Your beloved voice answers |
E o mai ko leo aloha
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The call of Pi’ilani |
Ke kani a’o Pi’ilani
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Ha’ina ‘ia mai ana Kapuana
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Tell the refrain |
Kaulana mai nei
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Famous is Nawiliwili |
Nawiliwili
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Very beautiful, indeed |
He nani maoli no
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おサルの反省ポーズに見えますが、これはアミの練習風景です |
●壁に衝突! アミができない!
今回は、「カホロホロ」という新しいステップを習いました。基本のカホロステップを2回同じ方向に繰り返すだけなので、決して難しくはありません。私が一番苦手なのは、メアリー先生も私達にはまだ難しいと思ってか、なかなか教えようとしなかった「アミ」。これは、腰というよりお尻を左右に振ります。「こんな動きは、今だかつて経験ない!」と抵抗があるのですが、実はフラはアミができないことにはお話にならない、というくらい大事だったりするのです。お尻を左右に振りながら、つまり「アミ」をしながら「アラウンド・ザ・アイランド」をする振り付けは、とてもポピュラーなようです。ビギナークラスなのに、何故か参加しているフラ経験者のサラは、「アミをしながら回った方が簡単」などと、のたまうではないですか! メアリー先生からは、「壁に両手をついて、まずは腰だけ動かす練習をするといいわよ。そうすれば、上体を動かさないでアミができるようになるから」と、言われてしまいました。気のせいか、私の方だけを見て言っていたので、きっとできないのは私だけだったのでしょう。次のレッスンまでにたくさん練習して、メアリー先生とみんなと主人を見返してやる! と、新たな闘志を燃やしている私です。
(Minori)
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