ハワイのグルメシーンを語る上で忘れてはならない存在、それは「ハワイ・リージョナル・キュイジーヌ」というジャンルです。アメリカ料理でもフランス料理、イタリアンでもない。ハワイ独自で進化を遂げた新しい料理のカテゴリーで、ハワイに来たのならこれを食さずにいたらもったいありません! そんなハワイ・リージョナル・キュイジーヌについて改めてご紹介しましょう。
(写真1:オパカパカ フライパン蒸し)
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特徴1:地元ハワイの新鮮な食材を使っている まだ日本の方には広く知られていないかもしれませんが、パパイヤ、マンゴー、パイナップルといったフルーツのほかにもオアフ島やハワイ島、マウイ島などハワイの各地に農場があり、野菜などが栽培されています。そんな地元産の新鮮な野菜やフルーツ、魚介類を使っていることがハワイ・リージョナル・キュイジーヌの特徴です。
■関連情報/ハワイを代表するレストラン「アラン・ウォンズ」徹底取材
(写真2)
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ハワイ・リージョナル・キュイジーヌの代表的レストランとして知られるアラン・ウォンズは、地産池消をテーマに掲げており、そのこだわりはフードメニューだけでなくカクテルなどの飲み物にまで及ぶ徹底ぶり。サラダにはハワイ島北東のハマクア産のものにハワイアンソルトを添えて、素材そのものの味を引き立てたシンプルな調理法で提供しています。写真3は、カクテル「マイタイ」に使用するマウイ産のラム酒3種類。季節によって変動はありますが、デザートのフルーツなども大部分がハワイ産のものが使われています。 ■関連情報/アラン・ウォンズおしゃれデザートの秘蔵レシピを公開!
(写真3:マウイ産のラム酒3種)
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特徴2:東洋・西洋のエッセンスがプラスされている ハワイ・リージョナル・キュイジーヌの2つ目の特徴は、ハワイの地理に関係します。アジアやアメリカ本土、オーストラリアなどに囲まれ太平洋のちょうど真ん中に位置するハワイは、さまざまな地域から移住した人が多く、独自の文化が発展してきました。そしてそれは、グルメの世界においても同じこと。ハワイ・リー ジョナル・キュイジーヌは、和食や中華、アメリカ料理など、世界各国の食材や調理法を取り入れた、オリジナリティあふれる革新的な料理なのです。
(写真4:アラン・ウォンズでは梅の味をドレッシングに使用)
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たとえばアラン・ウォンズの トマトのサラダでは、乾燥梅(リヒンムイ、写真4右)をドレッシングソースのベースに使用しています。アラン・ウォンズといえば、地元では大切な日に出かけるような高級ダイニングとして知られていますが、まさかそんなレストランの厨房に練り梅や乾燥梅が隠されていたとは、驚きです。
(写真5:アラン・ウォン・シェフ)
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<番外編>キッチンツールも東洋が融合!? 編集部がアラン・ウォンズの厨房におじゃまして「えっ!」と思わず2度見してしまったものが、写真6にある調理器具。なんとも昭和な雰囲気いっぱいのスライサーです。実はアラン・ウォン・シェフは日本人のお母さんを持ち、小さいときも日本食を口にしていたそうです。ちなみにこのスライサーは、ハワイ在住日本人にはおなじみの、日本生まれのデパート白木屋で見つけたそうです。
(写真6:日本のスライサーを厨房で発見!)
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<乾燥梅のドレッシング>レシピ 最後に、アラン・ウォン・シェフが調理してくれた「リチャード ハーズ ホール トマト サラダ(Richard Ha’s Whole Tomato Salad)」で使われている、乾燥梅のドレッシングの作り方をご紹介しましょう。(材料はページ下)
1:油とシロップ以外の材料をボウルに入れてブレンダーで攪拌する。 2:1に少しずつキャノーラ油を混ぜ、最後にシロップを垂らして出来上がり。 トマトは湯剥きしてスライスしハワイアンソルトを上にかるく振ります。薄くスライスしたキュウリと合わせて皿に盛り付けてトマトサラダは完成!
言うまでもなくハワイ・リージョナル・キュイジーヌを試せるのはハワイでのみ。ぜひハワイを食で感じてみてはいかがですか?アラン・ウォンズではこちらのページからレストランの日本語でのオンライン予約が可能です。
今回のレシピ「乾燥梅ドレッシング」 |
●卵 1個 ●米酢 大さじ1杯+小さじ2 1/4杯 ●乾燥梅のパウダー 大さじ7杯(25g) ●梅ペースト 小さじ1,1/2杯 ●レモン汁、水 各小さじ1杯 ●キャノーラ油 180g ●シロップ 大さじ3杯
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◎アラン・ウォンズ・ホノルル 場所:1857 S. King Street, 3rd Floor Honolulu, HI 96826 電話:(808)949-2526 ウェブ(英語):www.alanwongs.com 日本語でのレストラン・オンライン予約はこちらのページから

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