アラモアナセンター山側のケアモク通りに沿って広がるコリアタウン。ここを中心として、オアフ島ホノルルには知る 人ぞ知るおいしい韓国料理のレストランや韓国系のスーパー、雑貨ショップ、スパなどがたくさんあります。新連載「ハワイで韓流ライフ」では、本場韓国の味 がそっくりそのまま味わえるお店など、地元韓国人やローカルが足繁く通うマル秘スポットを、毎回キュートな韓国出身のナビゲーター、ソニアがこっそり教え ちゃいます。ハワイの歩き方限定のホット情報どうぞお見逃しなく!
ハワイで韓流ライフ 第10回 激ウマ冷麺のゴージャス2号店オープン!
オアフ島ホノルルのケアモク通りのコリアタウンにある「ユッチャン・レストラン」といえば冷麺! ハワイに韓国料理店は星の数ほどあれど、本場のシコシコした葛(くず)根麺とシャリシャリのみぞれ状スープの絶品が味わえるのはここだけ。ただ店内が狭いのと、飲み屋やバーが続くちょっぴりアヤしげな一角にあるから、初めてだとちょっと敷居が高めかも… なんて言ってたら「何言ってんの? 去年の10月、カピオラニ通りに広い2号店がオープンしたの知らなかったの〜?」とまたも新情報を一足先にゲットのソニア。冬でも暑いハワイでは一年中冷麺が食べたくなるから、このオイシイ情報は要チェック! さっそく行ってきました。 |
■抜群のロケーションでロコに大うけ狙い! アラモアナセンターの山側を走るカピオラニ大通り。ダウンタウンに向け直進すると、ワード通りと交差する手前で、右手にニール・ブレイズデル・センターのドームが見えてきます。その海側にユッチャン2号店があります。マッキンリー・カーウォッシュとゴルフ用品の老舗プロアマ・ショップの並びといえば、わかりやすいかも。 さて明るい店内に入るとゆったりとしたブース席が壁際にならび、1号店に比べるとかなりの広さ。オーナーのチャさん曰く「ここはローカルにとってアクセス便利な場所なので、ユッチャンの味をより多くの方に楽しんでいただけるのではと期待してます。駐車場もついてますしね。もちろん本店とメニューも味も同じですが、2号店だけのランチスペシャルがありますよ」。 その気になるランチスペシャル(11:00〜14:00)は、カルビ、ブルゴキ、チキンとご飯がついたミックス・プレート($9)、または激辛イカのプレート、キムチ炒飯、ビビンバ、チヂミ(各$8)の合計5種類。他にも焼肉(カルビかブルゴキ1品)と冷麺のセット($18.99)もあるので、冷麺に合わせてこってり系のものをちょっとつまみたい時にどうぞ。 |
■気になるみぞれ冷麺とは何ぞや? ガイドブックでいつも絶賛の「ユッチャンのみぞれ冷麺」って、さて一体どんなもの? 今日はその素朴な疑問にお答えして、ユッチャン冷麺を徹底解剖しちゃいます。
まずは超定番の葛冷麺($9.99)から。具は葛入りの細くてモチモチの麺の上に、チャーシュー、ゆで卵、きゅうりと大根の甘酢漬けのせん切りがのっていて、きわめてオーソドックスな印象。そこにシャリシャリに凍らせた絶品のみぞれ状スープがかかっています。酸味と甘みがほのかに感じられるさっぱりしたスープは、、最初はシャリシャリ、最後はみぞれが溶けてヒ〜ンヤリ。麺のモチモチ&ツルツルの喉越しと絡まって微妙に食感が変化し、最後の一滴まで楽しめるのが人気の秘訣。ナムルにキムチ3種もサービスされるから、白菜キムチを入れてスープを真っ赤にしちゃってもまたおいしい。ソニア曰く「スープは飲み干すのが韓国式の食べ方」だそうなんで、ズルッと一気に飲んでしまいましょう。
次に紹介するのが、葛冷麺と人気を2分する葛ビビン冷麺($9.99)。激辛好みの人にオススメで、葛冷麺と同じ具の上に、スープの代わりの真っ赤なヤンニョム(合わせ調味料)がのってます。ビビンバの要領で全部を豪快に混ぜて食べるのが韓国風。ナムルの水キムチが箸休めにぴったりの程よい辛さが、暑いハワイではすごくうれしい一品。 ここでちょっと冷麺の歴史をひも解いてみると、スープの入った冷麺(ムルネンミョン)の発祥の地は平壌、ヤンニョム入りの冷麺(ビビンネンミョン)は威興だそう。ムルネンミョンはそば粉や緑豆粉から作った粘り気の少ない麺が多く、ビビンネンミョンはジャガイモやサツマイモを使ったでんぷんの多い麺が特徴。ユッチャンで使っている葛は薬膳の一種として、解熱、胃腸病、二日酔い、肌の改善などに効くとされているから、どうりで一杯ペロリと食べてもお腹にもたれないはず。体にも優しい冷麺だから、これはますますファンになりそう! |
■韓国からロサンゼルスとハワイに上陸! 本場ソウルを発祥とするユッチャン冷麺。ソウルで30店舗もある冷麺の人気チェーンが1996年にロサンゼルス、翌年にハワイに進出し、地元韓国人を中心に爆発的な人気を得ました。その独特の黒い色の麺は、葛根を朝鮮人参や唐辛子などから抽出したエキスに浸して出来上がるそう。秘伝のみぞれスープの味付けも店により微妙に調節していて、実はハワイのほうが本場より甘くなく薄味。「日本人のほうが以外と辛いもの好きだよ」とはチャさんの弁。いやいや、韓国人のほうがメリハリがあって複雑な味つけを好むということでは? とにかく「旨いものに国境はなし」。本場仕込のみぞれ冷麺をぜひお試しあれ!
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◇ソニアのひと口韓国語講座◇ |
●ユッチャン・コリアン・レストラン |
(2009年1月更新)
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