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知って安心! ESTA/税関申告書のカンタン基礎知識(2010年度版)

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2010年11月01日

ハワイの歴史、気候や地理などを扱った「知識編」と、旅行者にとっての必須トピックを扱った「実践編」に分けてお届けする「ハワイの基礎知識」。取り上げて欲しい内容がありましたら、編集部までお知らせください。

知って安心 ESTA/税関申告書のカンタン基礎知識(2010年度版)

●アメリカに行くときは事前準備を忘れずに

ハワイ旅行、手続き、ESTA

ハワイ(アメリカ)入国時に1番必要な物はもちろんパスポート、帰りの航空券と青のカード「税関申告書」。そしてビザ免除プログラムを利用した90日以内の滞在(短期商用、観光、乗り継ぎ)では、以前は緑のカード「I-94W査証免除カード」が必要でした。ハワイ行きの飛行機の中では必ずと言っていいほどこの青と緑のカードが配られ、ビデオや機内誌に従って記入すればOKだったので、2009年以前のハワイ旅行経験者なら誰でも記入した経験があると思います。

でも、しばらくアメリカに旅行していない人は要注意!2009年1月からアメリカの入国制度が変わったため、緑のカード「I-94W査証免除カード」に替わり、インターネットを使った電子渡航認証システム(Electronic System for Travel Authorization、通称ESTA)申請が必要となりました。アメリカ入国審査前ぎりぎりまでに記入しておけば良かった緑のカードとは違い、ESTAは旅行前に事前申請して米国国土安全保障省政府の認証を受けておく必要があります。ESTA申請の仕方などについてはこちら (https://www.hawaii-arukikata.com/hiinfo/esta.html) にありますが、その後に変更もあったので今回はその詳細や税関申告書の記入方 法を分かりやすくご紹介します。これさえ知っていればハワイ旅行の第一関門、入国審査は心配ナシ!

 

●ESTAの何が変わったの?

ハワイ旅行、手続き、ESTA
ビザ免除プログラムを利用する際に提出する「I-94W」に替わって導入されたESTAは2009年1月12日に導入され無料で利用可能でしたが、2010年9月8日から有料化されました。この有料化されたESTAには運営費の4ドルと申請書が承認された際の旅行促進法により徴収が決められた10ドル、合計14ドルの支払いが義務付けられています(渡航認証が拒否された場合は運営費の4ドルのみ)。支払いはすべてクレジットカードで行われ、利用できるカードはマスターカード、VISA、アメリカンエクスプレス、ディスカバー(JCBカードを含む)となります。支払いに必要な情報はカード名義人の姓名、請求住所、国名、クレジットカードの種類、クレジットカード番号、有効期限、セキュリティーコードです。

ESTAは2年間有効なので有料化前にすでにESTAの承認を受けた場合は、有効期限までそのまま利用できます。ただESTA有効期限内にESTA申請時のパスポートの期限が切れてしまった場合、新しいパスポートが発行された場合、またはESTA申請の際に入力した必須項目(*印の付いている項目)に変更がある場合は再申請し再度14ドル支払う必要があります。また、ESTA必須項目に間違った情報を入力して申請してしまった場合も、再申請して再度料金を払わなければならないので、送信前に確認を忘れずに!

 

●これを押さえれば完璧 税関申告書の「いろは」

税関申告カード


出入国カードと共にアメリカ入国時に提出しなければならないのが、税関申告カード。名前や生年月日、滞在地などの基本情報を記入する欄と、税関に関する質問に「はい」か「いいえ」で答える項目があります。項目の中には、虫や病原体など、明らかに怪しい響きのする物を持ち込んでいないかを聞かれます。ここはもちろん、皆さん「いいえ」の欄にチェックが入りますね。言うまでもなく、病原体などアメリカには持ち込めません。そして、少し面白いのが、(C)の「病原体」や「細胞培養」と並んで「カタツムリ」の項目があること。実は、カタツムリの中には、食物を食い荒らしてしまう種類のものもあるので、アメリカでは「害虫」として扱われているのです。そのため、「カタツムリ」が「持ち込んではいけない項目の一つ」としてリストの中にあるわけです。それから、気をつけたいのが、食物を持ち込んでいるかどうかの項目。お菓子を少しだけ持っているけど、少ないからチェックを入れなくてもいいかなと思いがちですが、お菓子はお菓子。これも食物です。税関申告カードには「食物を持っていない」とチェックしたのに、持ち物を検査されて持っていることが判明した場合、またそれが持ち込んではいけないものであった場合は高額の罰金を科せられる可能性があることも忘れないようにしましょう。2002年10月より米国農務省動植物検疫局が「アメリカ入国時に申告しない、もしくは意図的に隠して持ち込むなど不正に農産物を持ち込もうとした旅行者に対して、最高$50,000の罰金(従来は$1,000)を科す」との原則の下、監視体制を強化したため、従来よりも高額の罰金が科せられてしまうケースも少なくありません。また、仮に検査をされて持ち込み可能なものであっても、「持っていない」と申告した場合、あまり印象はよくありませんね。何でもそうですが、正直に伝えることが1番。ただ、正直に申告すれば何でもアメリカに持ち込めるかと言えばそうではありません。アメリカに持ち込める物かどうかを知っておくのも個人の責任ですから、キチン と持ち込み品の予習をしてハワイ旅行に備えましょう。

 

●アメリカ国内に持ち込んで良いもの、悪いもの
では、具体的にどのような物が持ち込みが禁止なのかが気になるところ。アメリカの「税関国境警備局」のウェブサイト(下記参照)に掲載されていた持ち込み禁止品と持ち込みが許可されている物の一部を抜粋してご紹介します。でもこれはあくまで2010年11月現在の情報。持ち込み禁止品や許可品目は予告なく変更 される恐れがあるので(伝染病などの理由から肉類などの食品は特に変更されやすい傾向があります)、旅行前にご自分でもう一度確認してください。

 

アメリカへの持ち込み許可品目の一例
• 調味料(ケチャップ、マスタード、マヨネーズなど)や加工されたソース類
• オリーブオイルやその他の調理油
• パン、クッキー、クラッカー、ケーキ、グラノラバー、シリアルやその他の加工食品やベーカリー類
• キャンディやチョコレート類などの菓子(肉エキスが含まれていないもの)
• 保存処理をされたチーズ
• 缶詰
• 魚
• ドライフルーツ
• リキッドミルクや乳製品
• パウダー飲料
• ジュース
• お茶
• コーヒー(焙煎してあるコーヒー豆)
• スパイス
• 蜂蜜
• 麺類やラーメン(スパイスに肉や卵が含まれていないもの)
• 米
• 薄力粉
• 茸類
• ナッツ類

 

アメリカへの持ち込み禁止品目
●果物、野菜、植物

●肉製品、動物の製品、副産物など
(肉製品は全て禁止されている。生肉、肉製品の缶詰、乾燥した肉製品、肉エキスが入った食べ物など、形状などに関わらず禁止されているので注意が必要。カップラーメンのスープやポテトチップスなど、意外な物にも肉エキスが入っているので気をつけましょう。)

●生きている動物や野鳥類        
(特別な許可を得て、移住などでペットをアメリカに連れて行く場合もあるが、観光などの短期滞在者は基本的に生きている動物は持ち込めないと考えていた方が無難。)

●生体物質や生物学的物質              

●土、砂

 

●カンタン記入例

ESTAと税関申告書の意味を理解して、後は正しく入力・記入できたら恐いものナシ。ESTAは日本語のウェブサイトの指示に従えばすぐに入力できるし、税関申告書は飛行機の中でも客室乗務員に尋ねると丁寧に 教えてくれます。備えあれば憂いなし、と言うことで税関申告書のカンタ ン記入方法がこちら。画像をクリックすると記入したカードの拡大写真が別ウィンドウで開きます。

これで、ばっちり。入国の後は、楽しいハワイの休暇を楽しんでくださいね! アロハ♪

 

ハワイ旅行のための知って得するリンク集
外務省海外安全ホームーページ
www.anzen.mofa.go.jp
在日米国大使館のESTAに関するページ
japan.usembassy.gov/j/visa/tvisaj-esta2008.html
税関国境警備局(英語)
cbp.gov


(2010年11月更新)

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