お気に入りのモノ探しに奔走
美容室で手に取った女性誌に、フランスで活躍している女性デザイナーの「お宅拝見」のような特集が掲載されていました。デザイナーの名前は忘れましたが、センス溢れ、居心地のよさそうな彼女の居間や書斎は脳裏に焼き付いております。
インテリアブックでよく紹介されている、モノをあまり置かないシンプルな暮らしではなく、モノが多いのになぜかスッキリと洗練されているのです。
「白が好きなの」という彼女の言葉で納得しました。壁も家具もカーテンも白で統一されているから、ごちゃごちゃしてないのです。そして彼女の「こだわり」に、いたく感銘いたしました。
彼女はモノを選ぶ際に、自分自身に徹底的に問いかけるそうなのです。「これは本当に気に入ったモノであるか」と。居心地良い暮らしとは、自分の気に入ったモノに囲まれていること…確かにそうですね。だから彼女は、皿洗いのスポンジにさえ、気を配るというのです。
感化されやすいわたくし、さっそく実行することにしました。観葉植物用の「霧吹き」が壊れたので、「お気に入りが見つかるまで妥協しないぞ」とさっそく霧吹き探しを開始しました。
スーパーや雑貨屋さん、キッチン用品のお店などあちこち見て回りましたが、霧吹きってあまり種類がないのですね。「スプレーボトル」でネット検索しましたが、米国内には「素敵な霧吹きを作ろう」なんて考えている会社はないようです。
2カ月近くも探していて、その間観葉植物をわざわざシャワールームに運んで葉っぱに水をかけていました。「不便だなあ」「もうなんでもいいか」と思い始めたころ、ウォルマートで霧吹きを見つけました。「透明でシンプル、こういうのがよろしい」と自分に言い聞かせ、1ドルちょっとという安さに「決めた!」とレジに向かいました。
そして「妥協したんじゃない。気に入っているのよ」と毎日自分に言い聞かせながら、この霧吹きを使っております。どこが居心地良い暮らしなんだか…。
今、これを書きながら、日本はオシャレな雑貨が多いから「日本のサイトで検索すればオシャレな霧吹きが見つかるかも」と早速チェックしてみたところ…。
ありました、ありました。特に素敵だったのがフレイロ社から販売されているスプレーボトル。「海岸沿いの、アンティークだけど洗練された、海をイメージしたアイテム」って、こういうのを探していたのよ〜。
今回の霧吹きではちょっと失敗しましたが、現在挑んでいる「お客さんにコーヒーを出すときのスプーン探し」では決して妥協はしません。「これしかない!」ってモノが見つかるまで…と決意したところで、カハラモールのインテリア雑貨店「SOHA」で素敵なスプーンを見つけました。
「これだ!」って喜び勇んで手に取りましたら、1本「20ドル」という値札が目に入りまして…すぐにもとに戻しました。
フランス人デザイナーのような居心地よい暮らし、貧乏性のわたくしには無理なのかも〜。
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