第4回 パンの木クッション作成(いよいよキルティング)編
準備ができたところで、いよいよキルティング縫いに入ります。キルティング縫いでアップリケ生地を縫うと、アップリケの部分が少し浮き上がります。毎日10分は針をもって、体で覚えて行きましょうね!
STEP6:落としキルト
いよいよ重ね合わせた3枚の布の上から、キルティングを行います。
●●「キルティングで使う道具」●● |
「落としキルト」と聞くと、「一体、何をするんだろう?」と思ってしまう、不思議なネーミング。この「落としキルト」をすることで、アップリケのデザイン部分が少し浮き上がります。全てのハワイアンキルトは、このように「縁(ふち)」を落とし、モチーフの部分だけが平らにならないようにします。
![]() こうすれば糸の端2.5cmの位置に玉結びを簡単に作れます! |
◎糸の端から2.5cm位で玉結び
まずは、針に糸を通し、糸の端に玉結びをつくります。このとき、糸の端から2.5cmくらいのところで玉結びを作るのがポイント! 左手で糸の「結び目」側の端をもち、右手人差し指の上に針をのせ、左手にもった糸の端3cm位の位置で、左手にもった糸を2-3回針に巻きつけます。巻きつけた部分を右手人差し指と親指で押さえ、左手を使って針を引き抜きます。こうすると、2.5cm位の位置での玉結びが完了です。
◎玉結びをアップリケ生地とキルト芯の間に留める
糸の玉結びした先端部分は、生地の裏から見えないよう隠します。そのためには、アップリケ生地とキルト芯の間で玉結びが留まるようにします。
●●「アップリケ生地とキルト芯の間で玉結びをとめる技」●● 私も挑戦してみましたが、糸の端2.5cmの部分を持たずに、ただ針を思い切り引き抜いてしまったので、当然、針は3枚の布を貫通して1回目の試みは失敗。このような失敗がないように、指で持つ分の2.5cmを残して玉結びをするのがポイントとなります。 |
では、いよいよ指ぬきを利き手の中指に、指サックは利き手人差し指にはめ、アップリケ模様のなだらかな部分から縫い始めましょう。
◎「落としキルト」の縫い方
![]() 「テコの原理」で針を中指で押しながら2-3針ずつ縫います |
右手親指を縫ったときに針が出てくる位置におき、左手の人差し指は、布の下の針が出てくる位置におきます。中指にはめた「指ぬき」に針をあて、中指を押しながら針を布に刺します。布下においた左手人差し指に針が少し触れたところで、布下においた人差し指で針を上に押し上げます。右手中指の「指ぬき」をうまく使いながら、「テコの原理」で針を表面に出します。この要領で、2-3mm幅で2-3針縫ってから、完全に糸を引き抜きます。慣れるまでは、5mm幅ぐらいの粗めな縫い目で進めましょう!
ちょっと難しいのですが、何回か縫ってみるとコツをつかめます! 慣れないうちは、一目一目「上から下」「下から上」と、針を引き抜きながら縫ってしまいたくなるのですが、それでは縫い目が揃わないので、一目一目縫ってはダメですよ!
![]() 裏側の縫い目はこんな感じ |
縫いながら、たまにキルトの裏側を見て、きれいに縫えていることを確認しましょう。少しきつめに引っ張りながら縫うと、さらにアップリケの膨らみが出てきます。糸が短くなったら下に針を抜き、糸を針からはずします。縫い終わったキルティング糸の玉結び処理はあとで行うので、玉結びはしないで下さいね。玉結びの処理については、また次回説明します!
そして、キルトコーナーで大人気のアン先生によるキルト教本「ハワイアンキルト(1Day手作りシリーズ23)」が7月15日、全国の主要な書店で発売されています。お近くの書店で探してみてくださいね!◎Anne’s Hawaiian Quilting(アンのハワイアンキルティング)
レッスン開催日:特別指定なし。9:00-20:00までの間
レッスン内容:ポットホルダー、クッション、ウォールハンギング、ベビーキルト、ベッドカバー
レッスン料金:1人1回2時間$35(別途1組に付き$10の交通費と材料費が必要)
予約:受講日の10日前までに、Eメールで受付。レッスン料は、当日の支払いとなります。
ホームページ:anne-hawaiianquilt.com
Eメール:info@anne-hawaiianquilt.com
■現地最新情報 / アン先生のキルト教本「ハワイアンキルト」発売
(Mika)
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