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ハワイ歩き方事務局
人気連載「Mikaのキルト体験記」

第05回 パンの木クッション作成(飾りキルト)編

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2005年06月01日

第5回 パンの木クッション作成(飾りキルト)編


展示会が行われれているミッション・ハウス・ミュージアム

ハワイアンキルターのみなさん、こんにちは ハワイは、残暑をあまり感じることなく、穏やかな過ごしやすい日々が続いています。そんな中、「ミッション・ハウス・ミュージアム」で開催されている「キルト展」を訪れてみました。このミュージアムは、19世紀に建てられた宣教師の住宅がそのまま博物館として公開されているため、建物自体にも一見の価値があり、毎週土曜日は初級者から上級者まで誰もが楽しめるハワイアン・キルト教室なども開催されています。


100年以上も前に制作された「Silversword」

このキルト展では、ハワイの自然、熱帯植物の花や葉の形に基づいた様々なモチーフのキルトが壁一面を使って飾られています。中には、100年以上も前の1897年に制作された、マウイ島のハレアカラ国立公園に咲く高山植物「シルバー・スウォード」をモチーフにした作品は目を引きました。マウイの家庭で、結婚式の贈り物として作成されたそうで、大きさは2メートル四方ほどあり、パターンもステッチも、とても細かく作られているこの作品は、「一年以上かけて作られたのではないかしら」と館員の方が話されていました。様々な作品を見ながら、ハワイアン・キルトの歴史を垣間見ることができる展示会。他にも、ホノルル美術館、ビショップ博物館などにもキルト・コレクションは数多く所蔵されています。皆さんも機会があれば、一度足を運んでみてくださいね。

さて、前回の落としキルトは、無事一周縫い終わりましたでしょうか? 今回は、アップリケ上にラインを縁取る「飾りキルト」に入ります。

STEP1:玉結びの仕方
前回の落としキルトで、アップリケを一周縫ったところで、裏側にでている糸の端を玉結びします。裏側を見てみると、2本ずつ糸がでています。1本は、落としキルトを縫い始めたとき、既に玉結びをしている糸の端。こちらは裏から糸の端が見えないよう、裏布ギリギリのところでハサミで切りましょう。もう1本は、玉結びをしていない縫い終わった糸の端。この糸の端は、しっかり玉結びで結んであげます。



針に3回糸を巻きつければ、玉結びは簡単に作れます

裏布の玉結びを生地に隠すワザ
針に糸を通して糸が出ている上に針を置き、針に3回糸を巻きつけます。巻いた部分を指で押さえながら針を引き抜きくと、玉結びが簡単に作れます。表布に縫い目は見えないよう、外に向けて針を1目だけ裏布に刺し針を出します。

1回「プチッ」という音がするまで、糸を引っ張ります。音がしたら、玉留めが3枚の布(表布、キルト芯、裏布)の間に入った証拠。こうすると玉結びが裏からも表からも見えず、3枚に重ねた布の中に結び目を隠すことができます。裏布に出た余分な糸は、裏布ギリギリのところで切ってしまいましょう。


玉結び作業は、フープをはめたままだと、やりずらいので、フープを外してキルトをずらしたりする時、ちょっと休息も兼ねて玉結びをしましょう。あまり玉結びをしないと、裏側が切り端糸だらけになり、玉結びもやりにくくなるので、注意してくださいね。


サンプルを参考に1.2cm幅のラインを引きます

STEP2:キルトラインを書く
次は、飾りキルトに入ります。「飾りキルト」とは、アップリケのキルティングのこと。キルティングの中でもメインの工程とも言えそうな、この飾りキルト。まずは、チャコペンを使って、アップリケ上に1.2cm位の間隔でキルトラインを描きます。アン先生のキルトキットにも付いている、キルトライン・サンプルを見本に、布に直接ラインを描いてみましょう。キルティング作業をするうちに、チャコペンで書いたラインは薄くなっていくそうです。チャコぺンで書いたラインが気になる人は、でき上がってから、軽く水洗いすると簡単に落ちますよ



間隔が揃うように1cm幅の線を引きます

パンの実にキルトラインを書くコツ
丸くカーブを描き、「パンの木」の実を表現している部分に、チャコペンを使ってキルトラインを書きます。

.中心にTの字の型をつけます。
.「パンの実」上部分の中心点に印をつけます。
.2の印から1.25cmの位置で左右に印をつけます。
.3の印からパンの木の実と葉の部分の間の谷に向けて定規をあて、アップリケの端5mm手前まで線を引きます。
.4の線から1cm間隔の線を全部で5本引きます。


STEP3:飾りキルト

ラインはきれいに描けたでしょうか? キルトラインを引き終わったところで、飾りキルトを行います。キルトライン上を「落としキルト」(第4回参照)の縫い方と同じ要領でキルティングしていきます。右手中指と親指、布の下に置いた左手人差し指を使いながら「テコの原理」で、できるだけ細かく縫いましょうね

アップリケ生地とキルト芯の間で玉結びをとめる技
縫いはじめは、キルティングに慣れていないために、どうしても縫い目が大きくなってしまいます。初めは大きい縫い目でもいいので、縫い目を揃えるように努力してくださいね 縫い進めるうちに、縫い目は細かくなってきます。最初は縫い目が大きく気になっても、後ろを向かずにドンドン前に進みましょう。これがキルティングを完成させる大きなコツになります

いつも素敵なアン先生(左)との楽しいレッスン

アップリケの飾りキルトは、4枚重ねた生地の上からのキルティング。かなりの力作業です。針が折れてしまうこともあるので、キルト針は何本か手元に置いておくといいです。赤いアップリケ生地の上を、白い糸でキルティングするので、縫い目がチグハグだったり、直線ラインが曲がってしまうと、とても目立ってしまいます。でも、赤地に白糸を使い、キルティングを目立たせることで、「失敗は許されない」と自分に言い聞かせ、自然と慎重に縫う姿勢が芽生えます。それが、キルティングの良い練習となるんですね。ここは、あえて縫い目が目立つ白糸でキルティングしてみましょう。

アップリケの飾りキルトが終わったら、次回はアップリケの部分の外側を輪取るエコーイングです

Anne’s Hawaiian Quilting(アンのハワイアンキルティング)
レッスン開催日:特別指定なし。9:00〜20:00までの間
レッスン内容:ポットホルダー、クッション、ウォールハンギング、ベビーキルト、ベッドカバー
レッスン料金:1人1回2時間$35(別途1組に付き$10の交通費と材料費が必要)
予約:受講日の10日前までに、Eメールで受付。レッスン料は、当日の支払いとなります。
ホームページ:anne-hawaiianquilt.com
Eメール:info@anne-hawaiianquilt.com

■現地最新情報 / アン先生のキルト教本「ハワイアンキルト」発売
■アクティビティ情報 / ホノルル・アカデミー・オブ・アーツ
■アクティビティ情報 / ビショップ・ミュージアム

(Mika)

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