第1回 家探し
●B級マニアの視点からお役立ち情報を… と、いうわけで、第1回めは「家探し&引越し編」です。 ●「45days Notice」にびっくり! ハワイの学生にとっては、家賃を抑えるために、何人かのルームメートと住むのは一般的なこと。私も2ベッドのコンドミニアムを常に誰かとシェアしてきました。5年の間、大学院生や学部生、短期の交換留学生も含め、5人の学生さんたちと一緒に住んだのですが、我が家には彼女たちが残していった、家具や電化製品、食器や小物類が驚くほど山積みで、大量な荷物を前にやる気はくじけ、思わず現実逃避してしまいそうになりました。 ●ハワイで家を探すには 私の場合、かなり低予算で探していたため、おのずとStudio(ワンルームのことね)か1ベッドのセキュリティなし物件、と言うことになり、家探しはなかなか難しいものと思われました。 私がちびちびと5年間同じ家賃を払い続けていた間に、ハワイの不動産業界は大バブル期を迎えており、分譲は勿論、賃貸でさえ、信じられない価格にまで高騰していたんです。5年前から考えると、ほとんど倍近くにまで値上がりしており、ただただびっくり、サンデーペーパーを開いて茫然自失、私の予算内で借りられる物件が全くなかったんです。 「安全はお金で買うもの」、ハワイでは高価な物件に住めば、豊かで快適な生活を求めるのはとても簡単です(云わばA級ライフね)。しかしながら、当方貧乏学生、限られたB級予算内でいかに安全で快適な暮らしを手に入れるか、「う〜ん苦悩のひととき」。 「やはりここはシェアしかないか…」と半ばあきらめていたとき、一つの物件が目に飛び込んできました。「Newly decorated studio, $XXX」。私が今まで学んだことは、「New」と書いてあれば大概「かなり古」く、「Clean」とあれば「小汚い」、「Cozy」とあれば「ざわざわして」いて…、など大体がうたい文句と反対のことが多い、と言うことだったんですが、まあ期待せず、電話をかけて行ってみることにしました。 この広告は、不動産屋を通さない、個人の家主が出したもの。個人家主の場合、稀に相場よりかなり安く借りることが出来るので、取りあえずあたってみる価値はあると思います。
●「何とか借りたい」と、アピール開始 なんとうたい文句どおり、新しくペイントされ、冷蔵庫やレンジなどのキッチン電化製品もすべて新品、コンパクトながらバスルームも清潔でいい感じではありませんか! 早速アプリケーション(賃貸申込書)を提出っと。 でも、この貸手市場のハワイでは、これだけの物件、誰もが見逃すはずありません。私が見に行ったときも、ひっきりなしに電話が鳴り何人もの人がアプリケーションを提出していました。 「これを逃すと、もうこんな物件には巡り合えない」ってことで、その場に居合わせた家主さんにアピールすることにしました。1)日本人はいかに綺麗好きか、2)騒音は出さないし、借金もなくきちんと期日前に家賃は納める(当たり前ですが)、そして3)私はフレンドリーで好人物である(とりあえず、アメリカ式に自己アピールっと)、とこの3点を強調、おまけにローカルの堅実な好青年2人を身元引受人とし、好印象を与えることにしました。 ハワイに来たばっかりの頃は、言葉もいまいちだったし、何せ日本式に奥ゆかしいのを良しとし、自己アピールなんてとんでもない、といった私だったのですが、5年以上もいれば現地流のアピール方法も苦じゃなくなりました。 「節度のある(ここ大切ね)フレンドリーさ」、ハワイのローカルの人々と上手くやっていくには、これが非常に大切だと、最近つくづく思います。
●ついに引越し 新しい家はかなり小さいので、入りきれないものはすべて、Good Will などの非営利団体に寄付することにしました。大きな家具などは、電話すると無料で取りに来てくれるので便利です。寄付したときに、レシートをもらっておけば、税金の控除にもなるので、まだまだ使える不要品があれば、捨てたり二束三文で売り払ったりするよりは、結果的に得な場合もあるんですよ。それに、自分が大切にしてきたものが、誰かの役に立つと思えば、自己満足だけど、ちょっと嬉しいですよね。 ってことで、不要品を処分し、友人に手伝ってもらって家具や荷物を運び出して引越し完了。ローカルの友人によると、私の新しい小屋、もといコテージは「スパルタン(簡素で質実剛健ってことか?)」な感じらしいのですが、ファブリックマートで生地を買ってきて、カーテンを縫い、突っ張りポール(こちらではテンションロッド、Home Depot などで売ってます)をつかってデコレートしてみたところ、これがなかなか良い感じに仕上がり大満足! 可愛いビーチハウス風になり自己満足にひたっております。 と言うわけで、新しい家で私のハワイB級ライフ第2章が始まることとなりました。これからも、役に立つ(であろう)B級ネタを紹介していきますので、どうぞ宜しくお願いいたします。 |
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