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ハワイ歩き方事務局
人気連載「ハワイ大学留学 B級ライフ」

第04回 キャンパスライフ

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2005年09月14日

第4回 キャンパスライフ


意外と奥が深いハワイのキャンパスライフ

●ハワイ暮らしも長くなると…
さてこの連載も4回目、今回は私のささやかなキャンパスライフについてレポートしてみたいと思います。以前書かせていただきましたが、私はUH(ハワイ大学)のAsian Studies(アジア太平洋研究科)のGraduate School(大学院)に通う学生です。学部生時代から、途中社会人時代(2つの仕事を掛け持ち、ひたすら働く日々=じっと手を見る…)をはさみ、再び大学院に戻ってきたので、もうハワイ暮らしも6年目になります。

ここに来たばかりの頃は、何を見ても「わっ ハワイだ」、「これ、かわいいっ」って感じで目新しく、色々と探検したり開拓したりするのに大忙しだったのですが、こうも長くいると(ってハワイ暮らし何十年の大先輩からしたら全くのひよっこなんですけど)、気分も次第にニュートラルなものにシフトしてきました。ハワイは好きだけど、無邪気に「ハワイ文化大好き」では済まされなくなってきました。あくまで、「外の人、外から来た人」としての自分を認識しつつ、そのなかでどうハワイに関わっていくか、自分に何が出来るか、自分の位置を何処に定めるか、ということを強く意識するようになってきました。

ハワイに長くいる留学生仲間からは、「ハワイに飽きた、早く日本に帰りたい」、「ハワイは刺激がなくてつまらない」といった声を良く聞きます。確かに、日本だと簡単にアクセスできる文化的な催しや、世界各国(特にヨーロッパ方面)の動き、ファッション、最先端のテクノロジー(日本の家電の素晴らしさ)などからは確実に遠ざかりますね。代わりに手に入るのは、素晴らしい自然と年中過ごしやすい気候、気取りのない人付き合い、内面の平和などなど。刺激は少ないかもしれないけれど、私は今のところここでの暮らしがかなり気に入っています。表面には現れていなくても、自分から求めていけば、案外文化的、知的刺激を受けるのは簡単。一見小さげな箱庭に見えても、内面はかなり深いみたいですぞ。


世界中から学生が集まるUHは、まさに人種のるつぼ

●UHって?
すっかり前置きが長くなってしまってすみません。えーと、UHに話を戻しまして、UHとはハワイ唯一の州立大学グループの総称で、私が通っているのが本校のマノア校、他にはヒロ校とウェストオアフ校の4年制大学、加えて7校のコミュニティカレッジ(ハワイ、ホノルル、カピオラニ、リーワード、ウィンドワード、マウイ、カウアイ)で構成されています。全10校からなるマンモス大学(死語?)で、総学生数は50, 569人、うち大学院生は6, 404人です。留学生は全体の5%程、日本人留学生は約500人と留学生の中では一番多くなっています。でも、私の専攻がマニアックだからか、未だ1人の日本人の人とも同じクラスになったことがないんですよね、淋しーっ。

UHの特徴としては、学生たちのエスニック・バックグラウンドの多様さが挙げられます。一番多いのが白人系で22%、次が日系の16%、その次がフィリピン系、ハワイ系(と、一部ハワイ系)で各13%と続きます。キャンパスを歩いているだけでも、ありとあらゆるバックグラウンドの人々に出会い、まさにハワイは「東洋と西洋の交差点」なんだと実感してしまいます。学生以外にも、アメリカ、フィリピン、ミャンマー、ドイツ、タイなど様々な国籍の教授のクラスを受けましたが、色々な見地から物事を考える機会を与えてもらって、本当にラッキーな環境だと思っています。

エスニックバックグラウンド同様、年齢層もすごく幅が広いんですよ。アメリカでは飛び級が許されているので、15、6歳くらいの大学生がいるかと思えば(たまにクラスに天才ちびっ子が)、リタイア後にゆっくり勉強をしなおしておられる70代、80代の人々も。ハワイ大学の学生たちの平均年齢は25.7歳、何と25歳以上が37%をも占めるんです。日本だと、たとえ大学院生を含んだとしても、殆どの人が25歳以下だと思うのですが、ハワイでは(というかアメリカでは)、勉強したいときがその人の適齢期、というわけで、多少歳取って大学に行っても、奇異な目で見られることはありません。私も、日本で大学に行った後、社会人時代を経てから留学したので、かなりの「大人学生」ですが、大丈夫、しっかりクラスに溶け込んでおります。勿論クラスによっては、全員が20歳前後ということもありますが、先学期に取ったクラスでは4人のうち3人が30代という落ち着きっぷり、現在も各クラスに数人40歳くらいの人々がいます。

…と言うわけで、色々な文化的背景、年齢層の人々に囲まれて、かなり充実したキャンパスライフを送っています。


ビーチよりも、図書館に通う毎日

●私の地味な1週間
UHに来て驚いたのが、周りの学生たちの圧倒的な勉強量でした。特に大学院に進んでからと言うものの、私の得意な「小手先技」は全く通用せず、辛い日々を送っています。なんだか、家と学校、図書館の往復ばかりで、地味なことこの上なし。ハワイに住んでいるのにビーチからも足が遠ざかり… ああこれでいいのでしょうか。と言いつつも結構楽しいキャンパスライフ、私の9月の第1週を紹介します。

私の地味な1週間
9月5日(月)
この日はレイバーデイで休日。9月3日から行われたオキナワン・フェスティバルで、私たちのグループはパフォーマンスをしたり、プラントセールを手伝ったりしたため、週末一杯、仲間達とワイキキのコンドミニアムに宿泊。毎晩の宴会で、こっそり教科書を持ち込んだものの全く勉強できなかった。5日の早朝帰宅。2日間ちょっと家を空けていたら、飼っているグッピーが死んでいた、ショック。少し寝てから勉強、と、思いつつ夜まで寝る。夜中からしぶしぶ勉強するが、祭りの疲れではかどらなかった。
9月6日(火)
午前中1クラス。午後1クラス。間に3時間半のインターバルがあるため、ハミルトンライブラリー(図書館)で勉強。あまりの寒さに(冷房がとにかくきつい)はかどらず。6時に友人たちと待ち合わせ、カハラのレストラン「オリーブツリーカフェ」で食事。わりと控えめなボリュームだったので、大食いの私は満足できず、家に帰ってりんごを食べる。いつの間にか就寝。
9月7日(水)
午後1クラス。早起きして2時まで勉強、学校へ。クラスで熱く討論、疲れる。帰ってまた勉強、長時間取り組んだ割にははかどらず。
9月8日(木)
午前中1クラス。クラスの後、スターマーケットにてグローサリーショッピング。オーガニックのアップルバターが安くなっていたので、小躍りして購入、早速食べてみたところ、予想を裏切る不思議な味。ネットでアップルバターの利用法をあれこれ調べていたら、あっという間に夜。しぶしぶ勉強するもはかどらず、不貞寝。
9月9日(金)
授業無し。午前中は洗濯をしつつ勉強。夕方、友人宅でご飯。その後別の友人のお義兄さんが経営するバーに遊びに行く。真夜中に帰宅。勉強せず寝る。金曜の午後と土曜の午後は勉強しないつもりだったけど、さすがに焦ってきた。
9月10日(土)
午前中勉強後、車にガソリンを入れに行く。最近のガソリンの高価格にげっそり、満タンにできず、半分だけ入れる。夕方からサンドアイランドにある「ダイアモンドヘッド・ワイナリー」へ。以前から仕込んでいた、私たちのオリジナルワインが出来上がったので、早速ボトル詰めしに行く。友人がオリジナルラベルも作ってくれていて、すっかり本格的に仕上がり、嬉し〜い。その後ボトルの1つを開けてパーティ。ワインはとってもフルーティで口当たりがよく大満足。とりあえず2本購入、何かの記念日に開けようっと。というわけでこの夜も勉強せず。
9月11日(日)
1日中真面目に勉強した。が、思ったほどはかどらず。

書き出してみると、なんだかだらだらしていますね。勉強、ちっともはかどってないし。よその国で勉強できる、というこの機会を無駄にするわけにはいかないし、自分にもっと厳しくしないと。明日から、また気合を入れなおし頑張っていこうと思います。

今月のB級ライフ・まとめ
1. 何といっても、UHの良いところは、様々な文化的背景をもった友人、教授たちに出会える事。
2. 年齢層もバラエティに富んでいる。勉強したいときが適齢期。
3. こちらの学生たちはとにかくよく勉強する。私も頑張らないと。

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