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ハワイ歩き方事務局
人気連載「ハワイ大学留学 B級ライフ」

第07回 ハワイならではのパーティー

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2005年12月14日

第7回 ハワイならではのパーティー


ハワイならではのマルチカルチャーなパーティーが今日もどこかで…

●ハワイのローカルカルチャー
ハワイアン、白人、日系、中国系、フィリピン系、パシフィックアイランダーなどなど、様々なエスニシティの人々が共存するハワイ。「お父さんがハワイアンとチャイニーズのミックスで、お母さんが白人」などなど、たくさんのルーツを持っている人々も多いです。なので、ここには色々な国の文化が共存していて、そしてそれが微妙にミックスされたり、変化したりしながら、ハワイならではのローカルカルチャーを作り上げているんです。

ローカルの友人たちからは、「これって、元々は日本の習慣だよね」などとたまに聞かれることがあるのですが、答えは「うーん…」、となることが多いです。例えば、『Yakudoshi(厄年)パーティー』。皆様は厄年パーティーってご存知ですか?

厄年パーティーって?
厄年と言えば、勿論日本からのものですよね。女性が33歳で男性が42歳。その昔、女性は結婚、出産を一通り終え、男性は仕事盛りを越え、「心身ともに変化を迎える時期、ガクッと疲れが出る時期だから要注意ですよ」と言う意味で定められたらしい、この厄年。今では、日本人の栄養状態や衛生状態もぐんと向上しているから、33歳や42歳でガクッと老け込むなんてことはまずないですよね。いかがなものか? とは思いつつも、やっぱりその時期は何かと気をつけたりしてしまうんですが。

この厄年、ハワイでは(特に日系の人々の間では)かなり一般的な言葉です。ただし厄年がどういう意味なのか知っている人は少ないですね。ローカルの日系人の間では、厄年と言えば大きなパーティーをする年、みたいに解釈している人が多いようです。日本で言えば還暦のような感じかな?

厄年パーティは男性の場合のみ、行われます。ローカルの男性の41歳の誕生日に、親戚や友人をたくさん招いて、大きなパーティーをするんです。主催は大概奥さんやガールフレンドで、すべてホスト側の負担で行われます。

私も先月ローカルの友人の厄年パーティに招かれて行ってきました。友人の奥さんは、メインランド出身なので、厄年が何か全く知らなかったそうですが、友人の家族に手伝ってもらいながらパーティーを企画したそうです。最初は、日本出身ということで、私もあれこれ聞かれたんですけど、答えは「?」。だって、日本では厄年の誕生日に大パーティーなんてしないですよね。

パーティー会場は、友人の実家。彼の職場の同僚や、学生時代からの友達、親戚など、約50人が集まりました。庭にずらっと並んだビーチチェアに座って、色々な人とあれこれ話しながらププをつまんでいるうちに、友人夫妻が到着しました。

実は、このパーティ、まったくのサプライズで友人には全然知らされてなかったんですよ。ただ家族でご飯を食べる、くらいの気持ちで実家に立ち寄ったら、50人くらいがスタンバイしてたんですからびっくりですよね。目を白黒させている彼に、皆が駆け寄ってレイを首にかけ、ハグの嵐。友人夫妻はとっても嬉しそうでした。

友人のお母さん、お姉さんの美味しい手料理に大満足した後は、ローカルお決まりのトークストーリー(世間話)タイム。初めて会った人々ともあっという間に打ち解けて、のんびり楽しく過ごしているうちに、あっという間に日が暮れてお開きとなりました。

Sweet Sixteen
男性のパーティが厄年としたら、女性のパーティはSweet Sixteen、16歳の誕生パーティです。16歳を境目に、子供から大人の女性の仲間入りをする、ということで、大きなパーティーをする家族が多いんです。

私が招かれたパーティは、アラモアナホテル内のクラブを借り切って行われた盛大なものでした。テーマは仮面舞踏会 というわけで、受付で怪しげな仮面を受け取り、各々仮面をつけてパーティー会場に入ります。親戚の1人がDJを担当、他にデコレーション担当の人や、照明担当、出し物の企画から、お土産係まで、すべてが家族や親戚の手によって行われます。さすが家族の結束が固いハワイですよね。

と、思う間に、照明が落とされ、主役の登場です。彼女はティアラをつけ、2人のお父さん(彼女の両親は離婚して、両方とも再婚しています)にエスコートされながら登場しました。割れるような拍手の中、まず彼女とダンスを踊ったのは生みのお父さん。曲はもちろん「Sixteen Candles」。お父さんは涙をポロポロこぼしながら踊っておられて、周りの私たちも思わず目頭が熱くなってしまいました。次は育てのお父さん、お爺ちゃんに小さい弟、従兄弟たち、そしてボーイフレンド、と、彼女の周りの男性たち全員と踊った後は、ギャラリーも乱入してのダンスタイムに突入 でも、その皆が仮面をつけているのは、怪しいような、間抜けなような…

ひとしきり踊った後は、いきなりチャイニーズの獅子舞が登場、その後もゲームあり、福引ありのとっても盛りだくさんなパーティでした。


1歳のバースデーパーティーはチビッコのるつぼ

1歳のバースデーパーティー
ハワイでは1歳児のパーティーはとても盛大に行われます。これは男女問わず行われます。昔ハワイでは、医療も進んでおらず、衛生状態も悪かったため、乳児は1歳を迎える前に亡くなることが多かったんです。なので無事に1歳を迎えた、ということは、一番弱い時期を無事に切り抜けた、ということで、とてもおめでたい事だったんですね。

その習慣が今でも残っていて、子どもが1歳になると盛大な誕生パーティを開くんです。 パーティはビーチに大きなテントを張って行われたり、教会のホールを借りたり、大きなお家の場合は庭で行われたり、と様々です。

面白いのは、誕生日ごとにテーマを決めて、そのテーマに沿った飾りつけやお土産を用意する人が多いことです。私が今まで参加したパーティーでは、Honu(亀)のテーマや、熊のプーさんのテーマ、てんとう虫がテーマのときもありました。

主役のちびっ子が上座にちょこんと座り、参加者の皆は食事をしながら飲んだり食べたり。子ども向けのイベントも充実しています。空気で膨らんでいて中に入ってジャンプして遊ぶことが出来る遊具や、ディズニーの映画、音楽など。大はしゃぎする子どもたちを、大人は目を細めて見ています。

私が今まで見た中で、一番受けていた企画はクラウン(ピエロ)。ピエロの格好をした人が、子供を集めて、簡単なクイズや手品を披露します。さすがプロフェッショナルな話術で子どもたちをぐんぐん引き込んでいきます(はずかしながら、私も引き込まれてしまいました)。ひとしきり手品が終わると、今度は風船。細長い風船を膨らましてねじりながら、犬やハートなどを素早く作っていきます。帽子を作ってもらってかぶっている子もいます。多分、主役の一歳児は小さすぎて、何が何だか分からないんでしょうが、将来写真を見ながら、幸せな気分になるでしょうね。子供向けのパーティーは、微笑ましくて大好きです。


バンザーイの掛け声でさあグラスを掲げて 乾杯

結婚式でBANZAI?
日系の人々の結婚式で必ず行われるのがBANZAI。人によって、宗教によって勿論違いますが、基本は教会で式をした後、別の会場でレセプション、ということが多いです。そのレセプションでは、アメリカ式にブーケやガーターベルトのトス、新郎新婦のダンスなどは普通に行われますが、何故か唐突にBANZAIが入ります。

といっても、日本式に両手を挙げるバンザイとは違って、こちらのBANZAIとは、平たく言えば乾杯のこと。何人かの人々が前に出て、全員起立し、飲み物をもって音頭とともに乾杯するのですが、その文句が必ず「新郎新婦、バンザーイ」なんですよ。日本語の使えない人でも、必ず日本語で「新郎新婦、バンザーイ 来賓諸君、バンザーイ」と叫びます。最初聞いたときは、あまりのことに驚いてずっこけそうになりました。心の中で「おいおい、それはカンパイだよ」と突っ込んだりして。

おそらく、ハワイでは、カンパイとバンザイが一緒になってしまい、こういう形になったんでしょうね。今では、これもローカル文化の一環として、定着しているわけですし、わたしも普通に受け入れることにし、一緒になって大声で「バンザーイ」と叫びながら乾杯しております。

今回はハワイならではのパーティーをいくつか紹介してみました。すべて、私の経験から書きましたので、もしかしたら間違った解釈などがあるかもしれません。何かお気づきの点がありましたら、是非教えてくださいね。

今月のB級ライフ・まとめ
1. ハワイでは、YAKUDOSHIパーティーが盛ん
2. 1歳児のパーティーはとても盛大
3. 結婚式でのバンザイは乾杯のこと。間違って両手を挙げないように

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