ハワイの歴史、気候、地理などを扱った「知識編」と、旅行者にとっての必須トピックを扱った「実践編」に分けてお届けする「ハワイの基礎知識」。取り上げて欲しい内容がありましたら、編集部までお知らせください。
ハワイ滞在中の安全
アメリカの中でも、凶悪犯罪は少ないといわれているハワイです。が、観光客を狙った置き引き、ひったくり、スリなどの犯罪は決して少なくないのが現状です。そうした犯罪者たちは、ショッピングやアクティビティに夢中になっている旅行者のスキを伺っているのです。「決してスキを見せない」、「危なそうな場所には行かない」、「暗い夜道は歩かない」といった基本的なことに注意するだけでも、トラブルは予防できるはずなのです。
また、財布から目を離したりするのは論外で、ある雑誌のライター(ハワイには何度も来ている人)がワイキキの某有名ホテルのフロントで精算をしていた時、足下に置いていた鞄の中で鳴りだした携帯電話を取ろうとして、屈んだすきにカウンターの上の財布が消えたこともあります。現金の被害は$200程度だったそうですが、クレジットカードをキャンセルしたり、警察に行ったりと、貴重なハワイでの1日がほぼ無駄になってしまったそうです。 という訳で、できるだけ現金は持ち歩かず、トラベラーズ・チェックかクレジット・カードで支払いを済ませた方が安全です。ちなみに、トラベラーズ・チェックはホテルのフロントや銀行などで、いつでも現金に替えることもできます。 また、財布の他にパスポートも狙われやすいものの一つです。闇の社会では日本のパスポートは人気があるそうで、ハワイで盗まれたあなたのパスポートを持ったマフィアがトーキョーにやって来た、何てことにならないよう、ホテルのセーフティーボックスに厳重に保管しておきましょう。ただし、トラベラーズ・チェックを使う時や、お酒を飲む時など、パスポートの提出を求められることがありますので、あらかじめコピー(写真がきれいに見えるように、詳細モードでね)を取っておき、そのコピーを常に携帯しておくと便利です。
ビーチに行ったときのドリンク代など少額の現金やカードキー、レンタカーのカギなどは、ABCストアなどで売っている防水ケースにいれて、海に入るときも必ず肌身離さず持っていくのが一番安全です。ただし、泳いでる途中で流されないようにね。
また、できる限りトランクにも荷物を入れないようにしましょう。どうしても買い物途中やビーチパークなどでトランクに荷物を入れておかなくてはならない場合は、クルマを駐車してからトランクに物をしまってはダメです。ショッピングセンターなどで買い物袋をトランクにしまったら、一度クルマを別の場所に動かすくらいの用心をしたいものです。特に、ビーチパークのパーキングなどでは要注意ですよ。
クルマやバイクを使ったひったくりの被害も一時期多発しました。歩道を歩く時には、ショルダーバックなどは車道と反対側に持ちたいものです。万が一、ひったくりにあっても、バックを離してしまったほうが怪我をしないで済む場合もあります。ショルダーバックを離さなかったために、ひったくりのクルマに引きずられて重傷を負ってしまったケースが過去に何度もありましたので、お気をつけください。 それから、ドラッグと風俗。いまだに夜のワイキキには、ドラッグの売人と売春婦がいます。なぜ、おまわりさんが頻繁にパトロールしているカラカウア通りでさえ、こういう人たちがいるのか不思議なのですが、世界中から多くの観光客らが集まる有数のリゾート地だけに現実にいるのです。これも華やかなワイキキの一面なのです。興味本意で近づいて痛い目にあってしまったら、それはあなた自身の責任です。また、アメリカでは公然とオトリ捜査も許されていますので、声をかけられて「OK」と言った途端に、手錠が「ガチャリ」ということも… 当たり前のことですが、いくらこちらが注意していても、「絶対、トラブルに巻き込まれてしまうことは無い」とは言い切れません。もし、そうなってしまったら、すぐに旅行代理店のツアーデスクか、ホテルのコンシェルジェ、または警察に連絡しましょう。公衆電話からなら、お金を入れずに911でつながりがります。ワイキキにはハイアット・リージェンシーの前に有名なワイキキ交番もあります。日本語が話せるオフィサーもいるので、いざという時には頼りになります。 また、パスポートを紛失してしまったら、日本総領事館で再発行してもらわないと日本へ帰れません。ツアーで来ている場合は、ツアーデスクに相談してください。 在ホノルル日本国総領事館の電話(808)543-3111。もちろん日本語で大丈夫。さらに、JCBプラザ・ホノルル(971-8111)なら、即日でクレジット・カードを発行するサービスもあるので、相談してみてください。 最後に、ハワイには日本語の話せるドクターがいますし、24時間対応可能な医療スタッフもいますが、もし怪我をしたり、病気になったりした時のことも考えて、必ず海外旅行傷害保険には加入しておきたいものです。では、どうぞ楽しいハワイでの日々をお過ごし下さいね。 (2000年取材、2002年8月更新、2005年3月一部追加)
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