Hawaii Now Vol.2: Latest Report on People's Lives in Hawaii
ALOHA! ハワイ州内で事実上の外出禁止令が出てから2週間が経ちました。いつもの生活が突然変わったことで戸惑いを感じていたハワイ州民も、やむを得ない状況下での「新しい日常」に慣れつつあります。では、今ハワイの人々はこのような状況のもと、いったいどのように暮らしているのでしょうか? Myハワイのレポートをお伝えします!
街の様子と人々の暮らし
事実上の外出禁止令が出ている中、「ハワイの住民はいったいどうやって毎日生活しているの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。アンケート結果も交えながら、現状についてお伝えしましょう。
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公園・ビーチの様子
ハワイ州内の市立・州立・国立公園はビーチパークも含め現在すべて一時閉鎖されています。もちろん、ワイキキ・ビーチも閉鎖されていて、テープやバリケードが張られています。健康のための水泳やサーフィンは許可されており、ダイヤモンドヘッド・ビーチなどは道路上の駐車場に車が多く停められています。
ハワイ住民のアンケート結果では、次のような声が聞かれました。
「ワイキキの海でエクササイズをしていたら、割と多くの人がビーチにいて驚いた。大半がサーファーだとは思うが、ダイヤモンドヘッド沿いの道路にも路駐の車がびっしりと並んでいたり、ジョギングしている人も多く驚いた」
「ニュースサイトを見たら、ビーチに車を停めながらサーファー仲間のような人たちと普通にたむろしている人たちの写真が載っていてびっくり。ところどころで外出禁止令の線引きがはっきりしていない気がします」
一方、ワイキキのダイヤモンドヘッド側、ビーチから道を隔てたカピオラ二・パークの周囲にはテープ等が張られておらず、周囲をジョギングする人や犬の散歩をしている人なども見られました。公園内には入れませんが、公園外の歩道でエクササイズするのはOKです。
ただし、公園の周りに点在する無料駐車場には上のようなバリケードがあり、駐車できないようになっています。
こちらは夕方、ワイキキのダイヤモンドヘッド側にあるビーチ。散歩をしたり、サーフィンの後に海から上がってきたりした人が思ったより多く、割とリラックスした様子でした。警察が常にパトロールしているということもありませんでしたが、ホノルル警察によると公園内でのパトロールが今後厳しくなるとのことです。
違反時の罰則について
閉鎖されている公園に侵入したり、必要なく屋外でうろうろしたりするのは条例違反となり、5,000ドル以下の罰金、または1年以下の禁固刑に処される可能性もあります。しかし、閉鎖されているビーチで寝転がったり座ったりして居座る人も多く見受けられ、今後パトロールをより一層強化し厳しく取り締まることを旨を公表しました。
下はホノルル緊急管理局によるインスタグラム投稿で、「水泳やサーフィン、釣り、ウォーキングはしてもいいが、終わった後は速やかに退去して、ビーチに座ったりたむろしたりしないように」という意味です。ただし、ビーチでのウォーキングやジョギングは砂の上ではなく砂浜に寄せる波が届く「水中」でなければなりません…。
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ホノルル警察はこれまでに外出禁止令違反で4,660件の警告を発し、353件の違反チケットを切ったと述べており、今後はパトロール強化によりさらにこの数が増加しそうです。また、4月10日~12日の復活祭(イースター)の週末は試験的に夜間外出禁止令が実施されます。詳細はこちらのニュースでご覧ください。
エクササイズ事情
前述の通り、外出禁止令とは言っても家の外に出て歩道でウォーキングやジョギングなどのエクササイズをすることは許可されています。編集部員の近隣でも、最近朝夕にウォーキングやジョギングをする人が以前より多く見られるようになりました。
しかしジムは一時閉鎖されているため利用できません。ハワイの住民からはジムに行けないことについての不満も聞かれました。
「家にいて動かずジムにも行けなくなったので、筋肉がたるんで贅肉になってきているのが不安。座りっぱなしで足もだるくなるし、免疫力や心身ともに健康を保つためにも、家で軽く運動を行うよう心掛けているが、ジムとはモチベーションが異なる」
「ジムでマシーンを使ってエクササイズしていたのが今はできなくなってしまったのが残念。毎日朝夕ウォーキングしてますが、そのほかは家にいることが多いので、十分にエクササイズできていない気がします」
ローカルビジネス応援の動き
ハワイ州内では現在、新型コロナウイルス感染予防対策の一環として、全レストランにおいて店内での飲食が禁止されています。完全休業するレストランもありますが、テイクアウトやデリバリー、ドライブスルーなどの方法を使って営業を続けている店も多数あります。
アラモアナセンター内でも、カリフォルニア・ピザ・キッチン、田中オブ東京など、多くのレストランがサービスを提供しています。アラモアナセンター内で営業しているレストランの詳細についてはこちらをご覧ください。
また、ハワイではテイクアウトやデリバリーのサービス利用して営業を続けるレストランを応援しようとする動きも強まっおり、「フード・ア・ゴー・ゴー(Food-A-Go-Go)」というハワイ州内で現在営業をしているレストランを応援するためのキャンペーンサイトも登場しました。
こちらはワードビレッジ内にある韓国料理のプレートランチ店「コリアンBBQエクスプレス」。編集部員の家から近く、現在も営業しているためよく利用しています。ボリュームが多く、1人では食べきれません。
今の状態はもちろんレストランにとってもお客さんにとっても不便であるとは言えますが、このような状況の中では仕方のないこと。皆順応して、可能な範囲内で美味しい食事を楽しんでいるようです。
ショッピング事情
事実上の外出禁止令とは言えど、もちろん食品や日用品など毎日の生活に必要なアイテムを買いに行くことはできます。ワードビレッジやカハラモールにあるホールフーズ・マーケットや、アラモアナセンターのフードランド・ファームズ、ターゲット、そしてウォルマート、コストコなど、スーパーマーケットや大型小売店も営業時間を一部短縮するなどして対応しています。
買い物は週何回?
必需品の買い物に関して頻度については特に規定はありません。編集部員の場合、買い物に出る際はマスクを着用して除菌ワイプを持参して注意しつつ、週2回程度その都度補充したいアイテムや生鮮食品などを買いに出かけています。アンケートの結果、最も多かったのは「週1回」でした。
店内のソーシャルディスタンス
食品などの買い物は必須。観光客がいないせいもあるのか、各店以前よりかなり客数が減っています。しかし、アンケートの結果週1回買い物するという人が多く、来店回数を減らしてまとめ買いをしているのかもしれません。ハワイを含むアメリカは日本よりスーパーの面積が広いので、ソーシャルディスタンス(社会的距離)も割と容易に守ることができます。
上はホールフーズ・マーケット内で撮った写真。レジ前にこのようにテープを貼って、人々を6フィート(約1.8メートル)以内に近づけない努力をしています。しかし、レジ以外では通路が狭い場合などもあり、なかなかいつもソーシャルディスタンスを守るわけにもいかないのがつらいところ。最近では大多数の人々がマスクをしているので、それほど気になることはありません。
不足しているアイテムはある?
ハワイでは今もトイレットペーパーが不足気味ですが、まったく見つからなかった以前とは違って店頭に並ぶこともあり、タイミングが良ければ購入することが可能になりました。食品等は一部の冷凍品や缶詰などを除けば現在は通常の品揃えに戻っています。
ハワイ住民へのアンケートでは、やはりトイレットペーパーが見つからないという声がありました。そのほか、マスクはハワイでも見つかりませんが、手作りしたりオンラインで購入したりするなどして対応しているようです。
「オンラインで100枚入りのマスクを買いました。あとは母親がマスクを手作りしてくれていますが、マスク用の布地を買う人が多く、店の前に列ができていました」
という声もアンケートで聞かれました。
フードランドではマスク着用が必須に!
4月13日(月)より、アラモアナセンターの「フードランド・ファームズ・アラモアナ」を含むハワイ州内のフードランド全店では、新型コロナウイルス感染予防対策として、全従業員および顧客にマスク着用が義務付けられるほか、店内で一緒に買い物ができるのは2人(本人含む)までとなります。
郵便局・銀行・病院の様子は?
外出禁止令下でも郵便局や銀行、病院は通常通り営業しています。もちろん、これらの機関でもソーシャルディスタンスが奨励されています。郵便局や銀行ではこれまでカウンター越しに局員・行員が顧客の対応をしていましたが、現在は飛沫感染を防ぐため、透明なプラスチック板やビニール製のシート越しに対応するようになりました。
病院には病気などで免疫が弱っている人が来院している場合も多いため、感染を防ぐために訪問者についてのポリシーがより厳しくなっているようです。入口にこのように除菌ジェルが設置されているほか、ソーシャルディスタンスのためのテープを貼る、体温チェックをするなどの対策が取られています。
現在の労働・雇用状況は?
休校状況と仕事との両立
ハワイ州内およびホノルル市郡(つまりオアフ島全体)では、「Stay-at-home, work-from-home(自宅待機、自宅勤務)」という事実上の外出禁止令が敷かれており、エッセンシャルワーカー(必須労働者)を除き、リモートワークが可能な人々は自宅勤務をしています。
ここで問題となってくるのが仕事と子育ての両立問題。現在ハワイ州の学校は休校となっており、子どもたちも当然家にいることになります。ハワイの住民のアンケートでは、
「子どもの授業がオンラインなので、勉強の進み方を見ながら自分の仕事をしている」
「自分の仕事は午前中や午後に時間を決めてやり、あとは子どもの勉強や習い事の手伝いをしたりしています」
「朝、子どもに今日やることを指示して、あとは本人に任せています。中学生なのでその点では楽ですが、ネット中毒になりつつあるのが心配」
などという声が上がりました。
失業率が今後25%を超える予想も
観光が基幹産業であるハワイでは、ウイルス感染予防のための渡航規制や外出禁止令、店内での飲食禁止等によるビジネスの臨時休業や営業規模の縮小で、ホテルやレストラン、ツアー業、リテール業などに大きな影響が及んでいます。
解雇(または一時解雇)された人も多く、ホノルル・スターアドバタイザー電子版によると、ハワイ州は4月8日までに20万7,068件の失業保険申請を受理。今年1月の失業率は2.7%でしたが、今後25%まで上昇する可能性があると指摘されています。
住宅ローン・家賃の支払い
急な解雇などで毎月の住宅ローンや家賃が払えなくなったという人のために、ハワイ州選出のブライアン・シャッツ上院議員は連邦政府からの補助プログラムを分かりやすく解説したウェブページを開設しました。
米連邦政府の「コロナウイルス・エイド、リリーフ、アンド・エコノミック・セキュリティー法(The Coronavirus Aid, Relief, Economic Security Act/CARE)」は、新型コロナウイルスの影響で失業したり減収したりした人に対する補助プログラムで、政府由来の住宅ローンを持つ人に対し、今後6ヵ月~1年間の利息支払いを罰則なしで容赦するものです。
一方家賃を支払っている人の場合、居住する住宅のオーナー(貸主)が政府由来のローンを所持している、あるいは連邦政府が補助を行う多世帯住居に居住している場合は、2020年3月27日~同年7月25日までは家賃の支払いをしない場合でも同法上で立ち退きを求められないことになっています。
ただし、これは主に政府が建設、あるいは管理等を補助する低所得者向け住宅や、政府発行の住宅ローンを保有する貸主などに当てはまるものであり、一般の人々が「家賃を支払わなくても良い」ということではありません。
ハワイ住民の心配ごととは?
今のところ、ハワイの住民は政府の外出禁止令を守りつつ、何とか順応しているようには見えますが、突然普段の生活が一変したことによる懸念も出てきています。一部を紹介しましょう。
「家族の滞在ビザ延長を申請していたときだったのに、面接が延期されてしまった」
「幼い子どもがいて、ずっと家にいるのはストレスがたまるし、学校がどうなるか心配」
「自宅勤務になって通勤時間がなくなったのはいいけど、気が付くとずっと机の前に座っていて、勤務時間が以前より長くなった」
「このまま封鎖や外出禁止が続くとハワイの経済が心配だ」
などという声が聞かれました。
以上、ハワイの現状についてのリポート第2弾をお伝えしましたが、いかがでしょうか? 新型コロナウイルス感染が収束して、ハワイ、そして世界が以前の状態に戻ることを私たちも心から祈っています。皆さんも今はなるべく外出を控えて、ウイルス感染予防に努めてください!
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