昨晩、友人から、
「ティリーフを明日のお昼までに200枚以上いるので持ってきてほしい。」
とテキストが入りました。フラを習っている友人です。
「スカートを作るのに200枚もいるの?私は105枚でできちゃうよ。」
と言ったのだけど、彼女のハーラウは練習用は乾いてきたものの上にエンドレスに新鮮な葉を足し続け練習するのだと言います。どんな風になるのか見たいものです。
ティリーフ・スカートもハーラウによって作り方が違うし、クムによっても若干違ってきます。その用途、着用する人によっても違ってくるようです。
午前中に200枚も摘めと。雨が降ったらどうするの??? うぅうぅうぅ〜〜〜〜ん。摘みに来てもらおうかな。。。
でもさ。。。
我が家のティの木は全て、崖の上に生えているのです。そして、泥は粘土質で滑りやすいのです。
ブーツが要ります。それに、長袖長パンツに手袋もあった方がいい。
服や手袋はあってもハワイでブーツを持っている人は少ない。
私は持っています。その名も「カハルウ・ブーツ」。
私が住む場所、カハルウの地名がついているのです。
この辺りはオアフ島では最も雨量が多く、土も粘土質なので庭仕事には頑丈なブーツが必需品。
タロ畑も多い場所なので、その栽培にも使われるのでしょうね。
慣れていない彼女が来たら、時間がかかるだろうな。
しばらく土いじりをしていないし、気分転換に一人で庭に出ても良いかも。
そう思って長袖シャツに長いパンツをはき、手袋をして庭に出ました。
バランスを取りながら、ナイフを使わずに1枚ずつ下に引っ張って摘んでいきます。自然の物は自然のままの姿に。若い葉や芽は摘みません。
「ありがとう。大事に使ってもらえるように友達に伝えるね。」
そんな風に話しかけながら1枚ずつ丁寧に摘んでいきます。
”Kunihi ka mauna” などのオリを唱えてもいいのだけど、ご近所さんがいるので、ちょっと恥ずかしい。
あっと言う間に200枚以上摘みました。
本当は桶の中に水を張って洗うといいのだけど、時間がなかったのでホースの水で土を落として友人の家に持っていきました。
ティリーフも嬉しそう。
ホリデイ・シーズンのステージでも、ティのスカートを身につけたダンサーを見かけると思います。その多くが購入したものではなく、こうやって、自分の庭や友人の庭で摘んだものなのです。
ティはハワイの人にとっては守護神のような役割。家の周りに植えたり、スポーツ観戦の時も振って応援したり、編んでレイやクペエ(ブレスレットやアンクレット)として身につけたり。
ひとつまみのハワイアンソルトとともに小さく切って身につけてお守りにしたりします。
ティをキィと発音する人もいるし、ライと呼ぶ人もいます。
森の中に入る時に体にこすって虫除けとして使ったり、お肉やお魚を蒸し焼きする時にティリーフで包むと保湿に役立ち良い香りがつきます。熱が出た時は冷やすためにティを額にあてます。ラッピングにも使ったりと本当に重宝する自然の恵みです。
赤のティも色んなところで見かけますが、縁起が良くないと言われるのはハワイに元からあった品種ではなく外来種だからのようです。
迷信かもしれませんが、我が家には1本もありません。
友人のおかげで、久しぶりに庭に出て、ティの香りを嗅ぎ良い気分転換になりました。
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