前回のブログ「マウイ旅行記Ⅰ~イアオ渓谷編」からの続きです。
カアナパリでランチを食べて、その後、今回泊まったホテルAston Kaanapali Villasに向かいました。
このホテル、レビューを見るとそこまでいい点数がついてないようなのですが、実際に宿泊した人が勧めてくれたので、ここに決めました。
予約したのは1ベッドルームの4人用でしたが、部屋に入ってみれば・・・
◆2ベッドルーム(メインベッドルームはロフトタイプで、キングサイズのベッド1つに、ミニサイズのベッドルームにセミシングルベッド2つ)
◆バスルーム
◆シャワールーム、
◆トイレ2つ
◆フルキッチン
◆ダイニングスペース
◆リビングスペース
◆バルコニー
の豪華なお部屋で、1泊だけなのがもったいないくらいでした。
カアナパリビーチのすぐ近くのホテルの中では群を抜いてリーズナブルです。
ホテルには15:00頃チェックインし、その後今回のメインイベントの一つ、サンセットを見るためにハレアカラに向かいました。
Google Mapで調べるとカアナパリからハレアカラ国立公園までは約1.5時間のドライブ。
サンセットが18:30頃だったのでそれまでに何としても山頂に到着できるように早めに出発しました。
カアナパリからカフルイの空港の近くを通って、長い長いドライブです。
しばらくはハイウェイをひたすらひたすら走ります。
そして途中からゆるやかな上り坂になっていき、牧場を通り抜けたりしながら山頂に向かっていくのですが、今から思ってもかなり長い長い道のりでした。
途中霧が出て来て視界が悪くなったな~と思ったら、それは雲の中を通り抜ける時でした。
そこからさらにどんどん道がくねくねになり、だんだんと植物もなくなってきます。
道路の随所に「標高〇〇フィート」という表記はあるものの、フィート表示なのでイマイチぴんと来ません(笑)。
国立公園の入り口には、料金所があって15ドルを支払うようになっているのですが、この日はブースに人がいなくて無人の機械で料金を払うようになっていました。
入口の近くにビジターセンターがあって、最初のトイレ休憩はここでできます。
ここまでカアナパリから約1時間半のドライブ。
初めてハレアカラに来た私たちはこのあたりで「いや~、長かったね~!やっと着いたね!」と喜んでいたのですが、実はここからが意外に長かったのでした…。
ここから山頂までゆうに30分、さらにくねくねのヘアピンカーブを何度も何度も通り過ぎて行かなければいけないのでした・・・。
途中、あまりにきれいな景色に車を停めて写真を撮りたくなりました。
眼下に広がる美しい雲海。飛行機以外で雲の上に上がったのはこの時が初めてでした。
それにしても「雲海」ってきれいな日本語だな~とこの時に思いました。
雲の間から山が島のように見えることから「雲海」と呼ぶのだとか。
ちょうどここで写真を撮っている時に、自転車に乗った2人がいて、同じく小休憩を取っているようでした。
「何時間かかってここまで来たの?」と聞くと「休憩をちょくちょくはさんでたから7時間。休憩を除くと4時間くらいかな。レースじゃないから結構頻繁に休憩しながら来たよ」って言ってました。
インドア派の私は人生で自転車でハレアカラに登る日は絶対に来ないと思います(笑)
そこからまたさらに何度もヘアピンカーブを通り、やっとハレアカラ山頂に着きました。
結局、カアナパリから全部で2時間少しかかりました。
ハレアカラの山頂は、標高3055m。
富士山よりちょっと低いだけのに、ほぼ山頂ぎりぎりまで車で行けるなんてとても便利です!
そして無防備に外に出たら寒い!急いで用意していた長袖シャツやらダウンやらを着込みます!
山頂のパーキングには絶滅危惧種の「銀剣草」もあります。
銀剣草は今やハワイとヒマラヤにのみ生息が観測されているとても珍しい植物で、10年の寿命で枯れる前に一度だけ花を咲かせるそうです。
私が行った時には枯れた後のものしか見られなかったのですが、花が咲いた銀剣草は↑の写真からは想像がつかない姿です。(こちらのサイトに花が咲いたものの写真があります。)
パーキングから少しだけ階段を上ると本当の本当の山頂です。
標高が高いため酸素が薄くて階段を上がっただけで少しめまいがして息が上がりましたが、ちょっと動くのをやめて呼吸を深くして復活しました。
この日は天気がよかったので山頂からクレーター部分もきれいに見えました。
結局、私たちはサンセットの1時間くらい前になって山頂についたのですが、サンセットの時間が近づくにつれてどんどん人が増えてきました。
上の写真にあるドーム型の建物は天体観測所です。
だんだんと空がオレンジ色に染まり始め、太陽が雲海の中に沈んで行く際には下半分が鏡に映ったようになり(こういう現象を何と呼ぶのか調べて見たんですけど分かりませんでした・・・)息を飲むくらいに美しい光景でした。
太陽がすっかり見えなくなるとどこからともなく拍手が起こり、私たちもつられて拍手。
そして太陽が沈んだ直後には、今までサンセットを見ていた人たちが蜘蛛の子を散らすようにさーっと一気に車に戻り、急いで車を出発させるのでした。
それもそのはず、上って来た道は全く外灯がありません。
暗くなってからあのヘアピンカーブはできれば運転したくないのはみなさん同じなようです。
私たちも当初は「せっかくだし星空も見たいね」なんて言ってたのですが、寒いのと、行きの道の様子を見て暗くなってはマズイと思って早めに帰ることにしました。
帰りはずーっと下り坂が続くので、エンジンブレーキを使いながら慎重におりていきました。
長い下り坂で普通のフットブレーキを使いすぎると「フェード現象」というブレーキが利かなくなる現象が起きてしまうことがあるので、このハレアカラの帰りは注意が必要です。
あまりに慎重に下りすぎたせいか、私が何度も後ろの車を詰まらせてしまい、途中路肩に逃げて後ろの車に先に抜いてもらいながら帰りました。
18:30過ぎにハレアカラ山頂を出ましたが、途中スーパーに寄ったりしたので結局ホテルに帰りついたのは21時頃でした。
車の運転計4時間(+空港からカアナパリまでの40分)、私はこの日ゆうに5時間は車を運転していたことになるのでした。
車の運転は好きですが、そんなに長く運転したのは久々だったので疲れました…。
でも、あの山頂からのサンセットは、その疲れを完全に吹き飛ばすほどの素晴らしい感動の景色でした。
私は単純に「雲の上はいつも晴れていて、どんな天候であってもこのサンセットは見れる」と信じていたのですが、旅行を終えて帰ってきてからいろいろな人に話を聞いたら、「山頂まで行ったのに見れなかった」という人が何人もいたことに驚きました。
あまりに天気が悪いと、雲が厚すぎて太陽を隠してしまうこともあるそうです。
そんなことはつゆ知らず、無邪気にハレアカラに向かいましたが、あのロングドライブの後にサンセットが見れなかったら残念極まりなかっただろうなぁ~と思います。
そして、このサンセットのご利益のおかげか…もう一つのメインイベント「ラハイナ港からのホェールウォッチング」ではまたまた素敵な体験ができました!
次のブログに続きます!
Mahalo
Saori
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