新聞は紙で読みたい昭和なワタクシは、地元日刊紙のホノルル・スターアドバタイザーを購読しております。
社会面、政治面、経済面、スポーツ面、そして地元面に加えて、「detours」というタイトルの娯楽面があって、その中の星占いがすごいのです。
長年勤務していた新聞社を辞めるかどうか迷っていた4年前。気弱になっていたせいでしょうか、毎朝出勤前に星占いをチェックするのが習慣となっていました。
占いは娯楽と考え、良いことしか信じないワタクシでしたが、この星占いが当たるのです。
『大切な決断は先送りにしましょう』
『今日は自分の主張をはっきり伝えましょう』
『やりたいことがあるのなら今です』
占い師の方はワタクシの私生活を覗き見ているのではないかしら…と勘繰りたくなるほど、毎日ピッタリのアドバイスをしてくれるのです。
そしてフリーになりました。本当に良い決断だったのかどうかは、いまだ「?」です。自分のやりたいことをやって生きていく、なんてことは難しいもんです。
ある機内誌で8年ほど前から翻訳や執筆の仕事をしております。そこの女性編集者とは最初は超真面目なビジネス上のお付き合いだけでしたが…
徐々にビジネスメールの文面にも「!」や「笑」などが登場し…
少しずつ私的な話もするようになり…
ライン交換するまでの中になり…
敏腕編集者の彼女は、市原悦子のスタンプで「こんにちは」と挨拶してくるまでに、お茶目になりました。
あるとき「会社を辞める前後に読んだ新聞の星占いがすごく当たった」という話をしたのですが、それ以来彼女も毎朝星占いをチェックするのが習慣になったということです。
そして天秤座の彼女と獅子座のワタクシの間で、「今日の星占い」のライン交換がはじまりました。
編集者「獅子座は今日、最高の星5つですよ!絶好調ですね」
ワタクシ「今日の天秤座は仕事が順調に進むようですよ〜」
最初は和やかな内容のライン交換だったのですが…
ワタクシ「天秤座星2つです。2つなんて久しぶりに見ました。くわばらくわばら…」
編集者「獅子座は星4つだけど、天秤座は5つ!勝った〜!」
最近ではどっちが星の数が多いかで競い合っています。
彼女から依頼された仕事がなかなか進まないとき、たまたまワタクシの占いが『人間なのだから全て完璧にはいかないことを知りましょう』とありまして、その文面を写真に撮って彼女に送ったこともあります。
先日は彼女からこんなメッセージが届きました。
「キョーコさんは私のお友だちですよね…天秤座はお友だちが助けてくれるって…。獅子座は最近の会話の結果、仕事をしたり交流しなくなる人がいるって」
彼女は最近のワタクシたちの会話の内容を心配していましたが、それでも星の数では獅子座に勝ったと喜んでいました。
さてその彼女が先日、わが家に遊びにきました。その日の星占い面を持参して。
そしてアラモアナセンターにある「La Palme D’Or Patisserie」の高級ケーキをお土産に買ってきてくれました。
大好物のモンブラン〜
残った2個のケーキ、娘と2人で夕食後に食べようとしたところ、珍しく夫が食べたいと言ってきまして、仕方なく(飾りのチョコレートも)きっちり3等分しました。
その夜、「悔しいけど3等分した」とラインをしましたら、彼女から「キョーコさんはすでに1個食べているので、無理やり割り込んだのはアナタでは?」という冷たい返事がきました。
この年になって、家に遊びに来てくれるような友だちが出来たことがなんとも嬉しく、星占いをチェックするたびに温かい気持ちになります。
今朝の星占い、天秤座も獅子座も仲良く星4つでございます。
コメントを残す