レイにまつわる素敵な出来事
5月1日の「メイ・デー」は、ハワイではレイの伝統文化を称える「レイ・デー」です。ワイキキのカピオラニ公園では今年も「レイ・デー・セレブレーション」が開かれます。会場ではレイ・コンテストやレイの女王の任命式、レイメーキングやエンターテインメントなどが行われ、終日多くの人たちで賑わうことでしょうね。
ハワイでは卒業式や誕生会、結婚式や特別な記念日などにレイを贈りますが、「庭に咲いていた花で作ったの」とか、「きれいなレイが目についたから」などと、なんでもない普通の日に「ただ贈りたいから」という理由でレイを贈り合うこともあります。私の大好きなハワイの習慣です。
保育園の卒園式でも子どもたちをレイで祝福します。
悲しいお別れのときも、レイを捧げます。2011年10月5日にスティーブ・ジョブ氏が亡くなられたとき、ワイキキのアップルストアの店先には、たくさんのレイが置かれていました。
レイを贈られたら、贈ってくれた人の前で外してはいけないとか、妊婦さんには「へその緒がからんでしまう」という言い伝えから、レイを贈る場合は輪をほどいて1本のレイを垂らすようにかけてあげる…など、さまざまな意味やエチケットもありますが、まずは「ありがとう」「きれいでしょ」と、友だちや夫婦、親子間で気軽にレイを贈り合って楽しんでみてはいかがですか。なんでもない時にレイを贈られるのは、かなり嬉しいものです。
少し前の話になりますが、近所のプレートランチ店でのことです。中に入ると、入口近くで食事をしていた女性の首に掛けられた美しいレイが目に留まりました。女性と目が合い、思わず「キレイですね」と声をかけてしまいました。テーブルの上にもレイが数本置かれています。私の視線に気付いたのか、その女性は「今日で仕事を引退したんです」と、レイに囲まれている理由を遠慮気味に説明してくれました。
「あ、それはおめでとうございます」
「どうもありがとう」
少し離れたテーブルで、いつものマヒマヒ・プレートをガツガツと食べていると、さきほどの女性が近づいてきて、「これどうぞ」と可愛らしいピンクのプルメリアのレイを差し出しました。「これは今、車から取ってきたんです。たくさんいただいたから、よかったらもらってください」。
「いいんですか」と言い終える前に、彼女は私と、横にいた娘の首にレイを掛けてくれました。「いい匂い。おかげで素敵な日になりました」とお礼を言い、店を後にする彼女を、手を振って見送りました。
幸せのお裾分けありがとう。そして、お疲れ様でした。
Kyoko Hamamoto said on 2014年05月14日
匿名さま
コメントありがとうございます。心地よくなっていただいて嬉しいです!
匿名 said on 2014年05月11日
Kyoko sama
いい光景を 上手く 幸せにさせるいい表現です。こちらも心地よくなりました。
お嬢様のレイはお花の香りをはこびます〜