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ハワイ歩き方事務局
人気連載「アロハ学級通信(ハワイ幼児教育)」

第01回 ハワイほのぼの学校便り

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2006年09月24日

アロ〜ハ! 「アロハ学級通信〜ハワイ幼児教育〜」は、ハワイの学校に通う子供たちの様子をリアルタイムでレポートしていく企画です。受験戦争とは縁のないハワイの子供達の暮らしぶりを通して、癒しの島ハワイでのファミリー・ライフも見え隠れ。暮らすハワイをご一緒に体験してみませんか? あの出産日記から早5年。大きく成長したハワイ生まれの元気な幼稚園生、「ちいちゃん」が楽園の幼稚園ライフをナビゲートします。

第1回 ハワイほのぼの学級便り


ハワイでの幼稚園ライフのナビゲーターに抜擢された「ちいちゃん」

●ナビゲーターは、ハワイ生まれの5才児
今回、「アロハ学級通信」のナビゲーターとして白羽の矢を立てられたのは、5才になったばかりの「ちいちゃん」。アメリカ人の父と日本人の母を持つ2001年9月11日生まれの日米ハーフの女の子です。日本ではまだ幼稚園の年中さんですが、8月から新学年が始まるハワイでは、2001年生まれの子供は全員今年の就学対象になるため、早くもキンダーガーテン入学(下記その2参照)と相成りました。就学時に5才未満というのは日本でいう「早生まれ」扱いになり、「ジュニア・キンダーガーテン(Jr.Kindergarten)」と呼ばれます。日本の保育園にあたるプリスクールに2年通った後に迎えるキンダーお入学なので、ハワイの学校には慣れているはず… と思いきや、そこはシャイなくせにやたら態度のデカい「クレヨンしんちゃん系児童」のこと。これからやってくれるであろう数々の失態を、ママ(ちいちゃんママを略してちいママ)は「コラムネタ、ゲット〜!」とばかりに書きまくるわよ〜(笑)。もちろん、ちいちゃんを取り巻く子供達や父兄の人間模様も本音トークで紹介します!


一応、お入学のキメのポーズなんだけど… やっぱランドセルがなきゃ遠足にしか見えないか?

●待望のキンダーお入学。「でもな〜んにもないっ!!」
真新しいランドセルを背負った「ピッカピッカのォ1年生ッ!」が、正装した母親と校門をくぐる。紅白のたれ幕を引いた体育館で行われる入学式。式服を着た校長先生の長〜い訓話。記念写真。教室で配布される無償の教科書。こんな日本では当たり前の晴れがましい1日が、なんとハワイには「まったく無〜い!!」。教育制度の違い(下記その1参照)でキンダーガーテンが日本のお入学に相当するハワイ。ランドセルが無いことはさすがに承知していたが(笑)、就学前にもらった学校からの案内書に目を通すと、テスト(面接)、オリエンテーションの日程後は、いきなり半日の慣らし通学。そう、入学式なんてどこにもないっ!! どうやらこの半日通学の日がいわゆる「お入学」に当たるよう。何コレ〜?! 日本人にとってはナントも物足りない区切りのなさ。拍子抜けした気持ちで迎えた登校日。さて一体どんな一日が….?!

●いざ、旅立ちの時~!
ランドセルは無くとも、真新しいバックパック(セールで8ドルの戦勝品とは露知らず、シンデレラ柄に本人は大得意!)にスニーカーで意気揚々と初登校。張り出されたクラス替えを見ると、2年通った学区内のプリスクールでの顔見知りもチラホラいたりしてホッと一安心。その後、担任の先生の待つ教室へ。優しそうなハワイアンの女の先生だったので「良かったじゃない」とささやくと、大声で返された一言「でも、先生デッカイよ〜!」。オイオイ、いきなりそんなこと言うなよな〜(母涙)。 

教室に入ると、大きな名札が張ってある机が20席。どの子も自分の机が見つかると、張り切って着席します。わずか5才のキンダーガーテンの生徒ですが、小学生同様に今日から机に座り、算数や英語、音楽、図工、体育といった時間割に沿って授業を受けるわけです。幼稚園のつもりで入ってみたら、ずいぶん勝手が違っていて戸惑う親子も多いのですが、いわゆる日本の幼稚園や保育園には私立のプリスクールが該当し、キンダーは強いて言うと「準1年生」のような感覚。キンダーでしっかりと学校生活のリズムを習得させ、1年生では教科内容を着実に学ばせようという意図が感じられるカリキュラムになっています。名残を惜しむ親たちに、先生は笑顔で一言「お子さん達は今日から学校に上がったんですよ(Your babies are grown up!)」。こうして20羽のひよっこ達は自立への1歩を踏み出しました。

長い一日の後、それとなくクラスの様子を聞きだしてみると…


頑張れっ、ロス

ちい:「ロスがねえ〜。(注:ロス君とは、プリスクールで一緒だった腕白坊主のこと)」
ママ:「うんうん。(こりゃ、絶対に何かあったぞ…鼻ピク状態)」
ちい:「机に伏せて静かにした時にね〜… (注:給食後にあるクワイエット・タイムといって、5〜10分ほど静かに休憩する時間)、先生が頭を上げてっていっても、起きなかったの。ゆすっても起きなくて、フニャフニャ寝言いってね〜、やっと起きたら「あれーっ」とか言ってボーっとしてた。」
ママ:「…ロス、お疲れっ(笑)!」

ハプニングはまだまだ続きそなアロハ学級通信。来月もハワイからほのぼのした笑いをお届けします。乞うご期待!

●ハワイで暮らす親子にインタビュー「探してもどこにも無いキンダーの校舎には泣かされました」

こやま かい君
出身地:大阪 ハワイ在住歴:2ヶ月 家族構成:パパ(会社員)とママ(主婦)


英語なんてなんのその! 毎日この笑顔で登校してます

長年の念願だったグリーンカードの抽選に当たり、夢のハワイ移住を実現させたこやま家。移住2ヶ月で迎えた長男かい君のキンダー入学も、暗中模索のうちに始まりました。

かいママ:「学校関係の情報はネット検索でかなり習得したつもりだったんだけど、いざ学区内の小学校に併設されているというキンダーガーテンに就学手続きに出かけたら…ナイのよっ。」
ちいママ:「エッ、何がなかったの?」
かいママ:「だから、キンダーが!」
ちいママ:「えっ?」
かいママ:「だって、キンダー=幼稚園が併設されていると思って、こっちは出かけてるわけでしょ〜。そしたらナイのよ、小学校の敷地内には幼稚園らしき校舎なんて。もう車で小学校の周辺をぐるぐる廻りましたよ〜(涙)。困って小学校の事務所に恐る恐る聞いたところ、併設といっても幼稚園校舎があるわけではなく、キンダーは小学校の一部で教室も一緒。入学手続きも小学校の事務所で受け付けてるって言われました。はあ、疲れた〜」
ちいママ:「そっかー、言葉上、キンダー=幼稚園って思うのは当然。まして5才なんて日本では幼稚園年中に当たる年齢だし、小学校に上がるって感覚はないわよね」
かいママ:「小学校には校門も塀もないし。事件が続出して乱入者に目を光らせている日本の学校とは大違い。アメリカなのに無防備かも…」
ちいママ:「言われてみれば、ごもっとも。他にもびっくりしたことは?」
かいママ:「困ったといえば、入学の際にそろえて来なさいと渡されたお道具リスト。細かい字でcomposition bookだの、portfolioだのとびっしり書かれても、一体何のことやら…(嘆)。リストを店員さんに見せて「ぜ〜んぶ下さいッ!」って言っちゃったわよ〜」
ちいママ:「そう、あれは全部そろえるの結構大変よね〜。日本なら学校に納金すれば全部用意してくれるものね。」
かいママ:「トドメはツベルクリン反応! 日本ではBCGを注射するから子供は陽性反応が出て当然なんだけど、入学の際に要求されるのはナント陰性の証明書! 事情を説明するのに冷や汗かいちゃったわ〜」
ちいママ:「あ〜、お宅も? あたしも以前同じ経験をして、にわか結核患者の扱いを受けたことが…(同苦)。いろいろあるけど、これから1年間一緒にがんばろーねッ!」
かいママ:「こちらこそ、よろしくね〜」

ここが違うぞ、日本とハワイ 毎回更新
その1 学校制度
日本の教育制度は6・3・3制(小学6年、中学3年、高校3年)。小・中9年間が義務教育とされ、幼稚園と高校は公立校があるものの義務教育ではありません。ここハワイでは、K・5・3・4制(キンダーガーテン1年、小学5年、中学3年、高校4年)で、なんと13年間もが義務教育。中・高では単位制になり、落第(repeat)や中退(drop-out)という憂き目にあう可能性もありますが、基本的には全児童の教育が保障されています。日本ではどんなにのんびり構えていても15歳で進路選択を迫られ、大多数が高校受験という試練をくぐり抜けることに(高校進学率は約98%)。これは大きな違い!

その2 ジュニア・キンダーガーテン
キンダーガーテン就学時にまだ4才というのもあり得るハワイの学校制度。個体差の大きい幼児にとって、早生まれは実際問題かなり不利。まだ鉛筆だってまともに持てない子供もいて当然。就学年齢が低いことは教育局も周知しており、そこで取った対策は、ジュニアK(Jr.Kindergarten)の子供が1年後に「1年生進級には時期尚早」と判断された場合には、キンダーガーテンの生徒として、更にもう1年同じカリキュラムを学習することを可能にしたシステム。個人差を認める子供に優しい環境が、これまた大きな違い!

この記事が属するカテゴリー: アロハダイアリー
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