■空港リリースの条件
犬連れハワイは楽じゃない!? |
ペットをハワイに連れて行くには120日、または5日間以下係留のプログラムを通す必要があります。簡単に要件を並べると(これは検疫所に係留しない5日間以下リリース用の要件。空港リリースもこれに含まれます。120日間検疫所に係留するつもりなら用件は少なくなります。)
1. 狂犬病予防接種をハワイに入る前に最低2回は連続して受けている 2. マイクロチップが入っている 3. 狂犬病血清検査(OIE-FAVN Rabies Antibody Test) を受けて数値が基準以上 4. 健康証明書 5. ダニ駆除の薬投与 6. 犬猫輸入申請書 7. 検疫代金
あら…? なんか簡単そうに見える。大まかにしすぎたかしら。では以下にちょっと細かく説明。ひとつひとつの条件が面倒くさいんですよね。
1. 狂犬病予防接種− 1回目はと2回目は6ヶ月以上12ヶ月以内の間隔がある。1年のワクチンの場合2回目はハワイ到着 12ヶ月以内、90日以前に投与で受けている。 2. マイクロチップ− 日本で売っているマイクロチップとアメリカのでは規格が違う。ということはマイクロチップを輸入して、またそれが正常に作動しているかの確認は専用のリーダーが必要ってこと。 3. 狂犬病血清検査− ハワイ到着前12ヶ月以内90日以前に指定の研究所で検査を受け、研究所が血清を受け取った日から120日以上36ヶ月以内にハワイに入る。この「指定の研究所」って言うのが厄介で、ハワイ検疫所の情報ではアメリカ国内の2施設しか使えないように書いてあり、それに従うと血清輸出にえらい時間と手間がかかる(血清はなんせ生ものなので大量のドライアイスの手配やら、税関書類、最速で届ける輸送便のタイミングと施設が空いている時間やら、考えることが山ほどあるのです。) 4. 健康証明書− ハワイ到着前14日以内に獣医によって作成され、指定された情報(予防接種のロット番号などなど)の記載がある。 5. 狂犬病予防接種証明書− 指定情報記載 6. ダニ駆除の薬− ハワイ到着前14日以内に獣医によって投与され、指定情報が健康証明書に記載 7. 犬猫輸入申請書− 公証が必要 8. 検疫代金− 郵便為替又は国際小切手で支払い(空港到着時にクレジットカードやトラベラーズチェックによる支払いも可能だがリリースが遅れる可能性あり)
その他にもマイクロチップは血清テスト以前に入れなければいけないとか、追跡可能な郵送方法でペット入国10日前までに全書類が検疫所に着いているようにする等、とにかく指示が細かくて煩雑。そして、どこか手落ちがあると「即、検疫所に係留!」という措置が取られるので、ビビリの娘のためになんとしても空港リリースにしたかった私は頑張っちゃったわけです。まずタイムラインを表にして2006年7月ハワイ到着を軸にすべて逆算。後はスケジュールに沿ってさくさくこなしていくだけ!その期間の前半は仕事も続けていたので、なかなかはかどらず不安になったりもしたものの、お仕事をきれいさっぱり辞めてからは、今日はアメリカ大使館に公証もらいに、明日は郵便為替つくりに郵便局(郵便為替のリクエストはあまり無いようで、郵便局のお兄さんもマニュアル首っ引きで作ってくれました) と手続きを進め、ハワイ到着10日前までにすべて準備完了!とあいなりました。細かい過程が煩雑で大変だったのだけれど、そんなの誰も読みたくないよなー、ということでそこは割愛。ちなみに恐怖の血清検査に関しては、(ハワイ検疫所に再三確認を取った後)日本に新しくできた検査所「財団法人 畜産生物科学安全研究所」で行えることが判明し、結局は思ったよりずいぶん楽に手続きができました。 |
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