ハワイの歴史、気候、地理などを扱った「知識編」と、ハワイに旅行する人にとっての必須トピックを扱った「実践編」にわけてお届けする「ハワイの基礎知識」。取り上げて欲しい内容がありましたら、編集部宛にお知らせください。
オアフ島のビーチ2 東海岸編前回のワイキキ&アラモアナ・ビーチに続き「目指せ! ビーチの達人PART 2」でご紹介するビーチはオアフ島きっての風光明媚な海岸線が連なる東海岸。ロコにも旅行者にも人気の高い、ハナウマ湾、カイルア・ビーチに加え、サンディ・ビーチ、ワイマナロ・ビーチも登場します。各ビーチのロケーションは下記のマップでチェック。ハナウマ湾とカイルアはビーチマップ付きです。
まず一番大きな違いは、湾内の清掃および環境保護のための休園日があるということ。現在は毎週火曜日が終日閉鎖され一般客は入場できません。また、悪天候などにより突然クローズされる場合もあるので十分にご注意を。そしてひとり$3(12歳以下の子供とハワイ州居住者は無料)の入園料も必要となります。開園時間は6時から18時(夏は19時)まで。およそ300台収容の駐車場がありますが、朝9時前後にはほとんど満車状態になってしまうことが多いので、レンタカーで行くならできるだけ朝早く出かけましょう。入園料を払うゲートの窓口も10時過ぎには行列ができ始めます。ちなみに駐車料金は1日$1、15分以内なら返金してもらえます。 ワイキキからザ・バスで行く場合は22番、または58番を利用します。ハナウマ ベイ入口まで行く22番の方がぐんと便利ですが、本数は少なく、またかなりの混雑を覚悟しなくてはなりません。タクシーはワイキキから$25程度、ただし帰りのタクシーはなかなか見つからない可能性大。来たタクシーに時間を指定して迎えに来てもらいましょう。トロリーも停車しますが、ここでは降車できません。という訳で大人気のスポットでありながらアクセスはイマイチといった感じがしないでもないのですが、ちょっと大変でも行く価値は大アリなのでなんとかがんばって行ってみてください。 入園料を払いゲートをくぐると、目の前がビーチ…ではありません。真っ青な海はまだまだ遥か下。でも上から見渡すハナウマ ベイもすっごく綺麗。きらめく青い海に期待は高まります。そしてけっこうきつい坂道をトコトコ下って行くとやっと待ちに待った美しいビーチに到着。ゲートとビーチ間を往復するトラム(楽チンなバスです)も8時~17時まで運行しているので坂道がきつい人は利用してみては。料金は上り$1、下り50~。 ビーチレンタルのブースは坂道を下りきったところにあります。ハナウマ ベイではやっぱりシュノーケルははずせません。セットで借りても$6(デポジットとしてクレジットカードなどが必要)。ぜひぜひ人なつこい魚たちと一緒にシュノーケリングを楽しんでみてください。ただし、1999年11月1日より魚への餌付けは全面禁止となりました。これもやはりこの美しい環境を守るためにとられた措置です。このほかにも、水溶性サンオイルの使用禁止、禁酒・禁煙、砂・珊瑚・貝殻等の持出し禁止など、環境保護のために定められたさまざまな規則は、その意味を十分に理解してくれぐれも守っていきましょうネ。 ビーチにはスナックショップやシャワー、トイレ、更衣スペースなどが完備され、ライフガードも常駐しています。湾内は岩礁の手前なら波も穏やかで初心者でも安心してシュノーケリングを楽しめますが、岩礁から外は水深も深く潮の流れや波の影響も大きくなり危険も伴ってきます。レベルに応じてけっして無理をせずに魚たちとの遊泳を楽しみましょう。 最後に知る人ぞ知るとっておきの人気スポットを2つご紹介。ビーチに沿って左へひたすら進むとあらわれるゲート。ここを超えさらに波打ち際の岩場を歩くこと約15分で小さな天然プール「トイレットボール-Toilet Bowl」に辿り着きます。波の影響で水位が1メートル以上も大きく変わることからこの名前が付けられたとか。周辺の岩場はとても滑りやすいのでくれぐれもご注意を。履物は必需品です。また海が荒れている時はビーチのゲートがクローズされることもあります。そして、大きくカーブした湾を挟みトイレットボールと反対側にあるもうひとつの人気スポットが「ウィッチーズブルー-Witces Brew」。ここは海流の作用でいつもゴミが漂っている一角で、このゴミの下を好んで泳ぐ大型の魚がいるそうです。ビーチを右に進み、ゲートを抜けて岩場を行くと5分足らずで到着します。やはり滑りやすいのでご用心。こちらのゲートも海の状態が悪い時はクローズされてしまいます。 シュノーケリングに夢中になっているとあっという間に時間がたってしまうもの。でもウエットスーツなしで長時間水に入っていると、想像以上に体が冷え体力も消耗してしまいます。風が強いことも多く、水温もさほど高くないので、特にお子さんの体調にはくれぐれも気をつけくてあげてください。ビーチは東向き。3-4時を過ぎると場所によっては日が陰り気温も下がり始めます。ハナウマ ベイで遊ぶなら、朝早くから出かけ、あまり遅くならないうちに引き上げるというパターンがおすすめです。 ビーチパークには駐車場、スナックスタンド、シャワー、トイレなどを完備。道路と砂浜のあいだには広々とした芝生のエリアが設けられ、風のある日にはここでスポーツカイトを楽しむロコの姿も多く見られます。週末になると無料レッスンも行われていますから、時間があったら手ほどきを受けてみるのも面白そうですね。また、岩場が続く北寄りのビーチでは、釣りを楽しむ人々も多い様です。 ザ・バスは58番シーライフ・パーク行きを利用、ビーチパークの目の前にバス停があります。車ならワイキキから30分足らずで到着です。 ●ワイマナロ・ビーチ またカイルアは、ただのんびりするだけのビーチではありません。年間を通して絶好のトレードウインド(貿易風)が吹き抜けるため、ウインドサーフィンやカイトサーフィンのメッカとして、あまりにも有名なビーチでもあるのです。常に風が強いと言うわけではありませんが、ひとたびお誂えのトレードウインドが吹けば、真っ青な海上は縦横無尽に滑るウインドサーファーたちのカラフルなセイルでいっぱいになります。ここをホームグラウンドとして練習している有名サーファーも多いので、プロの妙技を間近でばっちり堪能できますよ。見るだけじゃつまらないと言うあなた、もちろん器材をレンタルして、早速ウインドサーファーの仲間入りすることだって可能です。ビーチにウインドサーフィン、カイトサーフィンやカヤックのレンタルサービスがありますから、気軽に声をかけてみてください。ビギナー向けのレッスンも行っているので、カイルアビーチでウインドサーファーデビューなんてこともできちゃいますよ! ホノルルからのアクセスですが、車で行く場合、パリ・ハイウェイ経由なら約30分、素晴らしい景色を楽しみながら東海岸沿いをドライブするコースで1時間弱 といったところ。ザ・バスならアラモアナまで行き、56番カイルア/カネオヘ、または57番カイルア/シーライフパークを利用、最寄りのバス停から徒歩約15分でビーチに到着します。 そしてせっかくカイルアまで行ったらぜひ足を延ばしてみたいのが、全米ナンバー1ビーチにも輝いた、知る人ぞ知る美しいビーチ、ラニカイ。カイルア・ビーチパークの南東(海に向かって右側)にある閑静な住宅地のビーチがこのラニカイ・ビーチです。満潮の時はかなりビーチが狭くなってしまいますが、干潮の時は真っ白なパウダーサンドと眩しいばかりに青く輝く海が楽しめます。ビーチパークではないので、トイレやシャワー、パーキングなどはありません。カイルア・ビーチパークからはちょっと遠くて歩くと20分以上かかります。また、ビーチの帰りには爽やかな貿易風が吹き抜ける小粋なビーチタウン、カイルア中心部の散策もおすすめです。 (2000年取材)
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