ママ友と初めて語り合う
ワイアラエ・カントリークラブ(CC)といえば、ハワイ屈指の名門プライベートゴルフコースとして知られ、 毎年1月に行なわれるソニーオープンの開催地としても有名ですよね。
週末ここで、娘の学校の親睦プールパーティーが開かれました。父兄のひとりがこちらの会員だそうです。「ワイアラエCCの施設に入れる機会なんてめったにない」と、親子3人でいそいそと行ってまいりました。
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3年生の生徒と父兄のほとんど、さらに先生も出席してのとても大きなパーティーでした。会社を辞め、家でコツコツ仕事をしている引きこもりがちの私は、最近こういう雰囲気が「苦手〜」であります。ワイアラエCCだからと張り切って来ましたが、このワイワイと盛り上がっている集団を目にして「しまった〜」とひとり後悔していました。
娘はあっという間に友だちと遊びはじめ、夫もお父さんグループへ。とりあえず私は知り合いのお母さんたちに挨拶していると、プールサイドで数人のお母さんと一緒に和んでいたママ友のひとりに「こっち〜」と呼ばれました。
「お久しぶり〜」「仕事忙しいの?」などと、近況報告をひと通りすませ、「お宅のお子さん、大きくなったねえ」と驚きあったところで、話すこともなくなりました。立ち話なら「じゃ、これで」と去れますが、そういう雰囲気でもない。
そういえば隣にいるお母さん、幼稚園の説明会でも隣同士になり、「これからよろしくお願いしますね」と初めて話した方です。いつも元気で、しっかりしていて、私のことを見かけると、どんなに遠くても走り寄って来て、「ハグ」してくれます。でも、いつもそれだけです。じっくり話したことはありません。
このまえブログ(https://www.hawaii-arukikata.com/blog/20141119-1.html)に書きましたけど、「閉ざす鍵」を捨てて、もう少し相手のことを知ろうと決意した私は、彼女ともうちょっと話をしてみることにしました。
「更年期障害になっちゃって、辛くて〜」
すると彼女はビーチチェアから飛び起きて、ものすごく心配してくれて、同情してくれました。彼女の義姉も更年期でかなり大変だということです。
「良いオイルがあるらしい。調べてあげる」と励ましてくれました。すると隣のお母さんが「針治療も効果があるみたいよ。連れていってあげる」と。さらに別のお母さん(私の数少ない親しいママ友です)が「 一緒にウォーキングしよう」と、そりゃもう使命感に燃えています。
しばらく話したあと、誰かが「ちょっと歩いてみようよ」と言い出し、私たち4人は海岸へ向かいました。みんなで裸足になって、「気持ちいい〜」。
カハラホテル前のビーチで、ウェディングカップルが記念写真を撮っていました。お母さんのひとりが「私も実はあそこで結婚式挙げたのよ〜」って恥ずかしそうに打ち明けました。「日の出の写真を撮るって張り切ってね。とっても素敵な写真が撮れたんだけど、まぶしくて私の目が全部ショボショボだった」と笑っていました。彼女は3年ほど前に離婚して、いまはシングルマザーです。そして元夫が今年初めに再婚したことを教えてくれました。
「それじゃ、あなたもイイ男見つけなきゃ。私たちが協力してあげる」と言うと、彼女は首を振りました。「イイ男じゃなくていい。車を直してくれて、コストコで買い物したときに手伝ってくれる男友だちで十分」って。笑った、笑った。
別のお母さんが打ち明けました。義父の介護で来夏にカウアイ島に引っ越すことになったと。娘はホームスクールで彼女が教えるそうです。
しばらくみんなで黙って砂浜を歩きました。
シングルマザーの彼女が「私も最近ホットフラッシュみたい。熱くて」と嘆くので、「あなたはまだ早いよ」と私が言うと、もう42歳ということでした。そしてみんな40代だったことが、このときはっきりしました(笑)。
みんな、子どもが幼稚園のころからの知り合いなのに、こんなふうに話したのは初めてです。
年が明けたら、砂浜の先に見えるカハラホテルでみんなで食事をすることにしました。子どもは夫や家族に預けて。
話すということは本当に大切なことで、ときにとっても素晴らしいおまけが付いてくるのですね。
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