WATCH: Swimmer injured after encounter with nursing monk seal mother in Waikiki
子育て中のモンクアザラシの近くで遊泳中の女性
今週末、オアフ島のビーチで子育て中のハワイアンモンクアザラシ(モンクシール)が遊泳中の女性に怪我をさせる事故が起きました。7月24日(日)午前8時ごろ、ワイキキのカイマナビーチで、この様子が動画に捉えられ拡散されました。
撮影された動画には、海岸から20フィートから25フィート(6メートルから7.6メートル)沖で遊泳していた女性の頭が海上に出たとたん、母親モンクアザラシが襲撃したところが捉えられています。目撃者の情報によりますと、女性は悲鳴をあげており、ビーチにいた人たちは「気を付けて、逃げて!」と叫んでいたといいます。
カヤックをしていた通行人が女性を救助しましたが、女性は腕の上部に怪我を負い、病院に運ばれ治療を受けたとのことです。
ハワイアンモンクアザラシのロッキーは、数週間前にカイマナビーチで出産して育児期間中でした。モンクアザラシ親子がいるエリアには7月初旬にロッキーが出産して以降ロープが張られ、立ち入り禁止となっていました。目撃者の証言によりますと、同事故が起きる一寸前にロッキーは赤ちゃんアザラシを見失い、吠え始めていたとのことです。モンクアザラシの育児期間は約1ヵ月と言われています。
ハワイアンモンクアザラシは絶滅危惧種に指定されており、ハワイ海洋生物管理(HMAR)当局は親子を注意深く見守っていました。怪我をした女がハワイ在住者か旅行者かは確認されていませんが、女性は事前に警告表示がされているエリアでは注意を払うよう伝えられていたそうです。
ハワイ海洋生物管理局は、人々に警告表示を重視し、ビーチや海でもモンクアザラシ親子から距離を保つように呼び掛けています。出産直後のアザラシは非常に保護的になっているとし、見物の際は親子の妨害とならないよう、遠くから見守るよう協力を求めています。また、近くで泳いでいる人を襲うなど危険性を伴うこともあるため、親子から最低でも150フィート(約45.7メートル)離れた場所でウォーターアクティビティなど行うよう注意しています。
ハワイで海洋生物と接触している人を見かけたら通報を呼び掛け
ハワイ州では、絶滅危惧種指定のハワイアンモンクシールに触れる、もしくは虐待行為は5年以下の禁錮刑、ならびに5千ドル以下の罰金を伴う重犯罪にあたります。
2021年7月にはルイジアナ州在住のカップルがカウアイ島の海岸でアザラシの体に触れる動画を撮影TikTokで公開し罰金が課せられました。また、2018年にはカウアイ島でモンクシールに触り、海亀に嫌がらせをした罪で、アラバマ在住の男に1,500ドルの罰金が科されています。
アメリカ海洋大気庁(NOAA)当局は、ビーチやSNS上で海洋生物に接触している人を見かけたら、その様子を動画に撮影して送るなど、アメリカ海洋大気庁(NOAA)当局に報告するように呼び掛けています。
◎NOAA Marine Wildlife ホットライン: (888) 256-9840
- NOAA 法律管理局: (800) 853-1964
- DLNR DOCARE(ハワイ保全資源執行部): (808) 643-DLNR (3567)
- 動画の送り先:RespectWildlife@noaa.gov
(この記事はハワイ・ニュース・ナウとスターアドバタイザーをもとにしました)
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(Hawaii News Now、Khon2 より)
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