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人気連載「ハワイ出産物語」

第06回 大ピンチ! トリプルマーカー検査

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2002年04月14日

第6回 大ピンチ トリプルマーカー検査


●巻き起こったひと騒動
悪阻(つわり)や切迫流産の危機も無事に過ぎ去り、お腹がふっくらと目立ち始めた妊娠5ヶ月目(第16週)。やって来たのがルーティンの「トリプルマーカー検査」。この検査は妊婦から血液を少量採取するだけの痛くも痒くもない簡単なものです。が、実は、血液中のある成分の比率から胎児の染色体異常の確率を割り出すという重大な検査なのです。この検査で判る染色体異常の代表にダウン症があげられることから、一般にはダウン症の検査として広く認識されているようです。日本では、「胎児選別を助長するおそれがある」という倫理的な理由で、保険適用外の任意の検査となっているらしいトリプルマーカー。アメリカでは誰もが受ける検査で、加えて染色体異常の確率が高くなる35歳以上の妊婦には、羊水検査もルーティンに組み込まれているのです。

こう書くとかなり大変なことのように聞こえますが、実際には大半の妊婦さんが難なく通過する検査なので、問題が無かった人にとっては「そんなのあったっけ?」くらいの認識かもしれません。羊水検査の対象となる35歳以上の妊婦をもってしても、心配のタネが増えることではありますが、トリプルマーカーの値が相当悪くない限り、ルーティンの一環として捉えれば、それほど気を揉むこともなく終わるはず。しかし、各ステップがどうしてだか、人並み以上にハードにできているわたしの場合、これまたひと騒動が巻き起こったのでした。

思い起こせば、4年前の長女ステフを妊娠した時もちょっとした騒動なのでした。まだ羊水検査には引っかからない年齢だったにもかかわらず、トリプルマーカーの結果が基準値に達しませんでした。「羊水検査をお薦めします」とプリントアウトされた検査結果をにらみながら、コササ先生とパパとわたしの三者会談。この時は、切迫流産の状態が重く長かったので、羊水検査に伴うリスク(ごく稀だが流産の可能性がある)を考えると、羊水検査を受けるべきかどうかを決め兼ねたのでした。確かその時の数値は、染色体異常が出る確率が225分の1。羊水検査で流産が引き起こされるかもしれない確率は約200分の1。ちなみに羊水検査の対象となるか否かの基準値は、35歳の妊婦の平均値である365分の1。確かにわたしの値は基準よりは少し低いけれど、ここで問題になっている数値はあくまで「確率論」だけに、非常に微妙な選択となりました。結局、その後、2回もトリプルマーカーを繰り返し、3回目にようやく基準値を上回る結果が出てホッと胸をなでおろしたのでした。

●再検査待ちに心揺れる
「今回は年齢的にもしっかり羊水検査の枠にはまっていることだし(悲し、マル高…)、前回の経過からもトリプルマーカーの結果が基準値に達しないだろう」とは、当然予想できたのです。が、(もしかしたら大丈夫かもって期待する気持ちもありましたが…)、その値が高すぎました。第1回目の検査で弾き出された数値は、何と68分の1! ここで早速、わたしの座右の書「The Well Pregnancy Book」(興味のある方は前回をご覧下さい)をひも解いてみると、次のようなデータが記載されていました。

妊婦の年齢と染色体異常の出る確率
年齢 確率 備考
25才 1/1205
30才 1/885
35才 1/365 これを基準値としています
36才 1/287 これがわたしの出るべき数値。ドヒャ〜、年ばらしちゃった!!
40才 1/109
42才 1/67
45才 1/32


これを見る限り、どうやらわたしは42歳のようです…絶句… う〜ん、こうして数字を突きつけられると一瞬ギョッとするものがあります。が、落ち着いて考えてみると、「確率」が出るだけなのですから、たとえ2分の1と言われても「50%の割合でそうかもしれない」というだけの話なのです。「そうだ、数値だけに踊らされてパニックすることはない!」。そう思い直し、とりあえず再検査の結果に期待することにしました。ステフの時みたいに、数値が上がってくるかもしれないし… そして待つこと1週間。でも、期待もむなしく今度の結果は、も〜っと悪い32分の1。さすがにコササ先生の顔も心なしか曇り始めました。さ〜あ、どうしよう?!

この再検査の結果が出た時点で、わたしの中からは「羊水検査に対する不安=万が一の流産を心配する強い気持ち」はものの見事に消え去りました。考えることはもう「羊水検査の結果」の1点に絞られてしまいました。羊水検査をお願いすることになったボーリック先生が熟練した画像診断の専門医であること、そして過去の羊水検査はすべて無事故と聞いたことも安心につながりました。でも、本当は「検査」に対する不安よりも「検査結果」に対する心配があまりに大きく広がっただけ… というのが正直なところ。いくらアメリカでは羊水検査はルーティンの一環とは言っても、それが胎児診断であることに変わりはなく、その事実の重大さにも今更ながら少々打ちのめされてしまいました。「もし何らかの染色体異常が宣告されたら一体どうしたらいいんだろう…」。「1/32、1/32…」 と数字だけがグルグルと頭の中を駆け巡り、不安は暗雲のように心に垂れ込め、検査日までの数日を本当に長く感じました。

ハンディは不運でも、不幸ではない
その間、いてもたってもいられない気持ちで向き合ったのがコンピューター。ネットサーフィンで染色体異常(とりわけダウン症)についての情報をかき集めました。ダウン症の家族を抱える知り合いも数人いたので、状況を説明してそのお話も伺いました。そうする中で、多くの知らなかったことが見えてきました。

ダウン症といってもその程度には幅があり、軽度なら訓練次第で相当な能力の開発もできること、とても気性が良く人に好かれる性質に生まれついていること、知能よりも心臓疾患などの合併症が重い場合があること… そうした事実に加え、様々なホームページでダウン症の子供達の愛らしい笑顔にたくさん出会いました。また、わたし自身、ホノルルにあるシュライナー・ホスピタルでハンディキャップの子供達と遊ぶボランティアをごく最近まで続けていた経験があり、「ハンディがあることは不運かもしれないけれど、不幸ではない(これは人生にもあてはまり、不運な出来事に見舞われても、不幸になるとは限らない)」という人生哲学を持っています。

「そんな自分のポリシーを羊水検査ごときにプシュ〜ンと萎めてどうするんだ!! 根性なし〜!!」と思う気持ち。でも逆に、長女を育てた経験から、「健常児でも育児は大変なのに何かあったらもっと大変だろう」ということも容易に想像できます。自分に果たしてそれが出来るのだろうか、子供の将来はどうなるのか、また夫はどう捉えるのだろうか… などなど、考えても考えても、結論らしきものにはさっぱり辿りつかず、とうとうそのまま、羊水検査の日を迎えることになったのです。

プロフィール(わたしと家族の紹介)
わたし:愛称「がっちゃん」こと前田和子。ハワイ在住14年目。オペレーション・スーパーバイザーとして大手旅行社に勤務後、長女出産。「ハワイの歩き方」のエディター(育児休職中)で、現在2人の女児(4歳、5ヶ月)の育児に奮闘中。只今の生き甲斐は、子供たちが寝た後にホッとしていただくコーヒーと速読(ヤレヤレ)。
パパ:ぎりぎり49歳で2女の父になった超遅咲きパパ。ゴルフ三昧の定年人生は望むべくもなく、愛娘のために「死ぬまで働きつづける」のが今後の課題。職業はハワイ諸島の開発予定地の発掘調査を手がける考古学者。特技は子供を放りなげ続けるプール遊び。(当然ながら子供には超好かれます。ここまで体張って遊んでくれる大人はめったにいません)。
ステフ:長女。現在4歳半。妹を「マイベイビー」と自慢のタネにするのが得意。将来の夢はバレリーナと公言しつつレッスンに通うが、いまだにスキップができない。起き抜けに1枚、食後に1枚、寝しなに1枚と、お絵かきがやめられない元気いっぱいのプリスクール児。園ではクイン君という熱狂的なファン約1名を従えている。
クリス:次女。2001年9月11日に生まれた強運の持ち主。特技は、夜ひとりで勝手に眠れること。最近自分の足を発見したことがうれしくてたまらない5ヶ月児。腹ばいは苦手。愛称はちいちゃん(ミドルネームがちのちゃんです)だが、近頃はちーちー→ちーにまで簡略化されている。



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