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ハワイ歩き方事務局
人気連載「ハワイ出産物語」

第11回 ベビーシャワー

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2002年06月24日

第11回ベビーシャワー


●ベビーの誕生前に内緒で開くパーティー
「ベビーシャワー」って、何だかご存知ですか? 聞きなれない言葉だと思いますが、それもそのはず。日本にはないアメリカならではの習慣で、「ベビーの誕生前に開くお祝いのパーティー」のことなのです。この楽しいパーティーのあれこれを一挙にご紹介しましょう。

日本では、「知り合いに赤ちゃんが誕生した」と聞くと、母子の体調を確認してから、早過ぎず、また遅からずといったタイミングでお祝いを届けるのが常識ですよね。でも、アメリカでは、赤ちゃんの誕生前に女友達が主催して「ベビーシャワー」という軽いパーティーを開いてプレゼントを持ち寄るのが一般的なのです。ベビーシャワーは妊婦本人には内緒で企画され、当日思いっきり驚かせる「サプライズ」形式が伝統的で人気のようです。突然、大勢の友人たちが一堂に会して、かわいらしいベビー服や赤ちゃんグッズを、「まるでシャワーが降り注ぐかのように」贈ってくれるのですから(語源はここからか?)、大抵のプレママは感激して涙、涙… 大いに盛り上がるという訳です。ちなみにプレゼントはパーティーの最後に開けられ、参加者一同「キャー、カワイイ」とか「ワーオ、ナイス〜」といった歓声を上げながらじっくり拝見します。出産の経験や年齢にかかわらず、大抵の女性ならベビー用品は見るのも買うのも大好きなはず。ならばみんなでこの楽しみを分かち合いましょ! って感じのノリですね。

当然、パーティーの性格上、男女同伴のベビーシャワー(たまにはありますよ)よりは、女性だけのほうが盛り上がります。場所も、女性好みのちょっとオシャレで肩の凝らないレストランで、ということが多いようです。これまでに私が参加したベビーシャワーを振り返っても、カジュアルなイタリアン・レストランでのランチ、和食レストランのランチ、シェラトン・モアナ・サーフライダーホテルでのアフタヌーンティーなどでしたから…

事前に本人から必要なものをリストアップ
ベビーシャワーのもう1つの特長は、友人たちが事前に本人から必要なもののリストを聞いて、参加者にそのリストの中からプレゼントの品物を選ぶようにお膳立てすることです。初産の時には揃えるものも多く、全部自分で揃えるとなると費用もバカになりませんよね。合理的なアメリカ人は、パーティーを楽しみつつも、周囲の人達で必要なものを揃えてあげるという訳です。このさりげない思いやりに「粋だな〜」と感心するのは私だけかしら? でも、とってもアメリカっぽくていいと思いませんか? 

ちなみに、ベビーベッドやロッキング・チェアなどの大型家具類は本人や親兄弟らが揃え、カーシートなどの中型グッズやベビー服などは友人・知人が揃えるのが一般的です。これは金額的にも頷けるところで、友人としてのプレゼントなら20ドルから40ドルくらいが相場なので、何人かが集まって少し値の張るものを贈るとしても、中型グッズならちょうど予算内に収まるという訳です。こうして初めてのお産の時に必要な品は贈られるので、その後、第2子以降の出産の時にはベビーシャワーはやらないか、もしくは規模をずっと小さくして、友人同士の集まり程度のものをするようです(ちなみに、私も今回は特にイベントはなし。友人達が足りないもの、壊れたものはないかを聞いてくれ、ちゃっかり欲しかったバウンサー・シートなどをゲットした次第です)。

愛情のシャワーも注ぐのがベビーシャワー
でも、「まだ出産が無事に済むかどうかも分からないのに、お祝いなんてしちゃって大丈夫なの〜?」という声が聞こえてきそうですよね。確かにそれも一理あります。が、私の解釈では、出産が迫れば否がおうでも必要品はそろえる訳だし、それを助けて上げつつ、周囲が一丸となって出産の無事(グッド・ラック)を共に願うといった意味合いがあるように思います。どうやら、贈り物のシャワーだけでなく愛情のシャワーも注ぐのが「ベビーシャワー」の本来の語源といえそうです。

さて、5年前のステフの出産時は、ベビーシャワーに恵まれるべき初産だったにもかかわらず、ほぼ「寝たきり妊婦」だった私。加えて、食事制限があり外食が難しかったこともあって、オシャレなレストランでのゴージャスなベビーシャワーは夢と消えてしまいました(悲し〜) 。でも、友は私を見捨てなかった!! ろくにベビー用品の買い物にすら行けない身を案じてか、まず職場の友人一同が中心となってお祝いを「かき集めて」くれました。長年勤務した会社でもあり、24時間同じ釜のメシを食べた仲間達が(ハイ、結構体育会系のノリでないと勤まらない激務の日々であったのです)たくさんいたので、顔見知りを総ざらいしたらしく、約70人もの同僚・上司から「一口5ドルで口数に上限はナシ」という、ほとんどカンパ! のお祝いを頂きました。カーシート、ベビーバス、スウィング、タオルやシーツ類、哺乳びんやその洗浄機、洋服(新生児から1歳まで)、ダイパーバッグ、紙おむつなど、必需品のほぼ全てが網羅されていたのにはビックリ! 仲良しの同僚2人(ママさんでもある)が、経験を生かした賢い買い物をしてくれたとのこと。感謝! 我が家まで届けてくれた時に「ミニシャワー」ならぬ食事会を催しました。

また、ごく親しい友人夫婦4組も、プレイペンや小物をそろえて訪ねてくれ、これも我が家で食事会です。私の食べられそうなものを捜した結果、なんとコリアンBBQというシャワーらしからぬメニューでしたが、そこはご愛嬌。楽しい一時を過ごすことができ、これが私にとっての思い出の「ベビーシャワー」となりました。

●ハッピーな気持ちで臨月を
遠くカリフォルニアに住む主人の幼なじみ達のネットワークも有り難く、クリブ(ベビーベッドのこと。マットレスが日本のベビーベッドの2倍はあって、柵も高さがあるので、2歳になるくらいまでは十分使えます)用の寝具一式など、結構値段の張るものをドーンと揃えてく

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