Kyoko & Akiko's "Mahalo Hawaii" vol.13 Hawaii's Beautiful People
話題の人気ショップよりも、近所のパパママストアや老舗店をこよなく愛し、サイミンにはからし醤油をつけ、キカイダーに敬意を払い、ピジン英語もお手のもの …。そんなハワイのローカルライフにどっぷり浸かったライターのキョーコとMyハワイ編集部明子が、ハワイへの感謝の気持ちをこめてお送りするこのシリーズ! 観光情報とはひと味ちがう、目抜き通りから1本奥に入った知られざる、そして愛すべきハワイのローカル情報を1つのテーマで競作いたします。
■先攻・明子:非モテ代表の私がハワイのモテ男女を考察
すみません、今回のバトルはちょっと私見が混ざりまくりかもしれませんが、ご了承下さい~。
ハワイの街を歩くと、人々の個性あふれる素敵な姿、その多様性に驚かれる方も多いのでは? いわゆる「量産型」タイプというものは、あまりなさそうです。
さて、美男美女の集散地ハワイですが、そこにもやはり「モテ」VS「非モテ」という図式は明らかに存在しているのですね。非モテ代表の私がじっくり観察したところによると、ハワイでの「モテ男女」は、さほどルックス重視ではないように思われます。しかし、ある特定のボティタイプや、才能、人柄などが非常にもてはやされるように思うのですよ。これは年代に関係なくティーンからお年寄りにまで適用されるかと思われます。
1.筋肉スポーティータイプ
男女共に、筋肉質が人気。日本ではあまり見かけない、ボディビルダーのようなムキムキタイプに人気集中です。男性で言えばザ・ロックことドウェイン・ジョンソンのような感じでしょうか? 女性でも、腹筋が割れているスポーティーなタイプは、かなりモテているようです。
2.チョイ悪テディベアタイプ
ハワイのミュージシャンなどに多いタイプ。ちょっと危険な(?)テディベア風で、年令は多様。ラフライダーズの3人などはチョイ悪オヤジの代表格かも。女子の場合は、ぽっちゃりさんでセクシータイプが主流。
3.ハキハキ好青年リーダータイプ
学究委員長のような、ハキハキしたタイプ。男女共に歯が真っ白で綺麗。さりげなくリーダーシップをとることができる。アナウンサーのスティーブ・ウエハラ、ショーン・チンなど。女子では毎年このタイプが「桜まつりの女王」などに選ばれます。
4.庶民派子犬タイプ
庶民的で親しみやすく、アロハスピリットあふれる和み系。いつもニコニコ、コミュ力が高くおしゃべり上手。お天気キャスターのガイ・ハギ夫妻やミュージシャンのアヌヘア、キミエ・マイナーなどがこのタイプですね。
5.哲学的その道一筋タイプ
シェフや画家、写真家、サーファー、ミュージシャンなど、物静かでその道を極めており、哲学的な風格すら漂うタイプ。なのに、話すと優しくて魅力的。ミュージシャンのジャック・ジョンソンやタイマネなどがこのタイプでしょうか? ミステリアスで抑制の効いた魅力が人気のようです。
と、あまりにも乱暴に5タイプに分けてしまいましたが、もちろんハワイは多様性溢れる社会ですので、人々の好みもとても幅広く、やはり最後の決め手となることは、人柄であることは間違いありません。つまり、心が美しい男女が、本当のモテ男女ということですね。
■後攻・キョーコ:羨ましいやら、妬ましいやら
ハワイに来て驚いたことのひとつが、美男美女の多さです。エキゾチックな顔立ちに抜群のスタイル、なのに自分の美しさに気付いていない自然体が、ますますステキ。
きっと、普段から〜♩ メイクしな〜い♩ であろうロコガールたち、ジーパンにビーサンという出で立ちなのに十分に美しいのであります。羨ましさを通り越して妬ましい〜。
さて、人間観察を趣味とする明子さん、「ハワイ・モテ男女」の考察力といったら、おすぎの映画評論、ピーコのファッションチェックを超える深さでございます。かなりのイケメン好きとみました。
その明子さんが力説するタイプ別モテ男女に沿って、ワタクシが「いいな〜」と思っているハワイのイケメン有名人を選んでみました。
ワタクシのイチオシは、ローカルのスポーツ番組の司会などで活躍するカライ・ミラー(筋肉スポーティタイプ)。元ホノルル消防隊員でしたので、鍛えられたボディーは40代になっても健在です。エクボがチャームポイント。女性ならミリラニ生まれの俳優、マギーQ。黒のレザースーツに身を包んだスパイ役とかがピッタリで、白木屋でラーメンすすっていてもミステリアスにちがいない。
好感度の高いハワイの有名人といえば、ワタクシにはこの2人しか考えられません。ローカルニュース番組「KITV4ニュース」の女性アンカー2人、ポーラ・アカナ(左)とユンジ・デニース(庶民派子犬タイプ)。落ち着いた話し振りと高いアナウンス力を持ちながら、アドリブがきく、ユーモアのセンスを持ち合わせております。以前、ポーラさんとは取材先でお会いしたことがあって、席がなく立っていたワタクシに、椅子をすすめてくださいました。ユンジさんはスーパーの前で募金活動に励んでいて、協力してくれた人たちとハイタッチを交わしていました。ベテランアンカーだからといって偉ぶらない、とってもフレンドリーなお二人でございます。
最近、ワタクシがもっとも注目しているのが、著名シェフのエドー・ケニー氏(哲学的その道一筋タイプ)。派手な刺青を腕に彫りまくり、チョイ悪なミュージシャン風ですが、彼の手から作り出される料理は、繊細で創作力に富んだものばかり。地元産の素材にこだわるのは、きっと彼がハワイを愛しているからなのでしょうね。あ〜食べたくなっちゃったわ〜(もちろん彼の料理のことです)。
■関連情報/ 第33回ハレアイナ賞2017発表、ロコが選ぶレストランは?
キョーコのプロフィール
神奈川県の鵠沼生まれ、茅ヶ崎育ち。丙午のバブル世代。
1988年からハワイ在住。日本語が飛び交わない米本土の田舎町に留学しようとしたが、父親に猛反対され、交渉の末に決まった留学先がハワイ。
家族
学生時代に知り合った韓国/日系4世の夫と、40歳目前でやっとこさ授かった娘の3人。大規模な再開発計画が進行中のオアフ島カカアコ地区在住。
ローカル歴
1991年からハワイ観光局マーケットリサーチ部にインターンとして勤務、翌年からフルタイムのアジア太平洋地区担当職員に採用される。ローカル率95%の職場で、ハワイアンカルチャーやピジン英語、さらには「仕事は楽しく、職場にはおやつ常備」の精神を学ぶ。
入社5年後、マーケットリサーチの仕事が外部委託されることになり、部署解散。翻訳業などを経て、1998年から創業1912年の日本語新聞社「ハワイ報知」に編集部員として勤務。日系退役軍人や県人会、ゲートボールクラブ、舞踊団体、文化交流グループ、日系食料品店など、さまざまな分野の取材を通じてローカルライフにどっぷりと浸かっていく。
ハワイに支部がある日本の俳句結社「ゆく春」の主宰と取材を通じて知り合い、俳句に魅せられる。数年に渡る主宰からの添削指導を受け、時間のあるときに「ハワイ歳時記」をもとにハワイらしい俳句をぽつぽつと詠んでいる。最近短歌をはじめた明子女史にライバル意識をメラメラと燃やしている。
2013年思い切ってフリーランスに。ハワイ報知のほか、ハワイアン航空機内誌「ハナホウ」やMyハワイなどでローカル情報やハワイアンカルチャーに関する記事の執筆、翻訳作業に関わる。
好きな言葉
ハワイアンスタイルバンドのヒット曲のタイトルにもなった“live a little(もっと人生楽しもう)”。更年期とミドルエイジクライシス(中年の危機)に陥り気味の自分に言い聞かせている。
キョーコのブログはこちらからご覧ください。
明子のプロフィール
福岡県福岡市生まれ大阪府堺市育ち。
現在はオアフ島モアナルアバレー在住。同じくバブル世代。1999年からハワイ在住。
家族
夫(中国、ポルトガル系、その他もろもろ。ハワイ島カウ生まれ、オアフ島パウオアバレー育ち)。義母(ポルトガル系。ハワイ島カウ生まれ)。子なし。
ローカル歴
大伯父2人がハワイ島のプランテーションに移民。1人は日本に戻るが、もう1人は契約終了後もハワイに残り、オアフ島で内装業を営む。子ども時代より、大伯父から送られたマカダミアナッツなどに親しみ、ムウムウ着用。大学時代、オアフ島リーワードに居住していた叔母の家を訪ね、一瞬でハワイの虜に。将来ここに住むと一人誓う。
1994年、語学研修にハワイへ。3ヵ月のつもりが縁あって1年半滞在。その後就職し貯金に励み、1999年ハワイ大学(UH)アジア太平洋研究科に入学。大学&大学院と通算7年通う。学生時代にMyハワイ(当時はハワイの歩き方)にて、大食いクラブ会長A子の名前でB級グルメ情報やB級生活情報などを連載。ハワイのパパママストアをこよなく愛するようになる。
並行してハワイ出雲大社でボランティアをはじめ、その縁でHawaii Pacific Pressでインターン&弟子生活。弟子生活は10年以上にも及び、442連隊、MISなどハワイならではの歴史に心惹かれるようになる。また、YOH(ヤング・オキナワンズ・オブ・ハワイ)という盆ダンスクラブにも加入。退部した今でも沖縄系の盆ダンスの振り付けはばっちりで、あまりの踊りっぷりに驚かれること多数。
某取材でキョーコさんを紹介され、年齢が同じ&共通点多数で意気投合。Myハワイに誘う。紆余曲折を経て、今回の連載が実現。キョーコさんの俳句に対抗したわけではないが、昨年、隔月短歌同人誌「ふゆみどり」を何気なく手に取りいたく感激、ハワイ短歌会に入会。久々の若手気分を味わっている。
好きな言葉
“If can can if no can no can (やれたらやるし駄目なら駄目、気楽に行こうぜ的なピジンのスラング)”。
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