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キョーコ
人気連載「ハワイに感謝!キョーコと明子のローカル自慢バトル」

バトルその11:ハワイの”当たり前”

投稿者: キョーコ 更新日:2016年07月22日

Kyoko & Akiko's "Mahalo Hawaii" vol.10 Hawaii's Common Sense

話題の人気ショップよりも、近所のパパママストアや老舗店をこよなく愛し、サイミンにはからし醤油をつけ、キカイダーに敬意を払い、ピジン英語もお手のもの …。そんなハワイのローカルライフにどっぷり浸かったライターのキョーコとMyハワイ編集部明子が、ハワイへの感謝の気持ちをこめてお送りするこのシリーズ! 観光情報とはひと味ちがう、目抜き通りから1本奥に入った知られざる、そして愛すべきハワイのローカル情報を1つのテーマで競作いたします。

■先攻・キョーコ:日曜の朝にやることといえば…

マイハワイ読者のみなさま、アロ~ハ。前回につづいて(大人の事情で)今回もワタクシの先攻で進めさせていただきます。ごめんね、明子さん。

さて11回目を迎えたローカル自慢バトル、テーマはハワイの“当たり前”。

ローカルの人たちが、日々の暮らしの中でごく普通にやっていることでも、他の人からみたら「あらそうなのね」とちょっとだけ驚かれそうな、ま、はっきり言いまして、どうでもいいようなローカルライフの“当たり前”を紹介したいと思います。

ではさっそくですがこちらの写真(↓)をごらんください。

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これはローカルの人びとの多くが日曜の朝にやることでございます。

日曜の朝の“当たり前”とは…

ジッピーズレストランで朝食を食べ、食後にコーヒーをすすりながら日曜版の新聞にはいってくる「ロングスドラッグス」の広告を眺めるのでございます。「今週はなにがセールかしら〜」と。

ローカルの人たちに絶大の人気を誇るロングスドラッグス、毎週日曜日にセールが始まります。日曜版が届くと、まずは黄色のロングスの広告を新聞からひっぱりだすというのが、ローカルの人たち、なかでも財布を握る主婦のみなさんの決まりごととなっております。

さてハワイの“当たり前”その2。もうご存知の方も多いでしょうが、ハワイでは出勤、通学以外はほぼビーサンで過ごすのが“当たり前”。ワタクシもTPOに合わせまして、ビーチ用、買い物用、ちょっとしたお出かけ用、娘の学校行事用などと、数種類のビーサンを使い分けております。おほほ。

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写真上は娘のクラスメートの誕生会に呼ばれたときのもの。入口には大量のビーサンが。ハワイの小学生で運動靴を履いている子どもは果たしているんでしょうか。そして写真下は娘が通っている三線の教室の入口風景。8人中6人がビーサンでございます。ビーサン利用率、かなり高いです。

どこに行くにもビーサンというワタクシ、10年ほど前の帰省で、両親と一緒に上高地を散策したときにもビーサンを履いていってしまったのですが、途中で雨が降り、つるつる滑ってコース途中で鼻緒部分が切れるという大ハプニングに見舞われまして、このときは「上高地にまでビーサンで来るヤツがいるか」と父に(本気で)叱られました。ビーサンはくれぐれもTPOを考えてお履き下さいませ。

ハワイの“当たり前”その3は「ハワイ大学のロゴ入りシャツを必ず1枚持っている」。ハワイにはプロスポーツチームがありませんので、ローカルのみなさん、ハワイ大学の応援に命をかけております。

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ワタクシもちゃんとハワイ大学のTシャツ、フットボール応援用、ワヒネバレーボール応援用を持っています。夫は…もう数えるのもイヤになるほど沢山持っておりまして、応援用だけでなく、出勤用、お出かけ用、就寝用、もしかしたら冠婚葬祭用なんかも持っているかと思われます。ゴー・ボウズ!

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そしておまけ。ハワイのローカルの人たちはサイミンを注文するとき、決まって串に刺した焼き鳥、もしくは焼きビーフを一緒にオーダーします。

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いつからサイミンと焼き鳥が“当たり前”になったのかは不明ですが、とりあえずやってみてください。「そういうことねえ」とその美味しさに満足していただけるかと思います。

■後攻・明子:流れるような動作で…

キョーコさん、まずは言わせていただきます。「やられたっ!」と。今回もまた、鋭いテーマを見つけてくれて、どうもありがとう♪ そうなんですよね~、ハワイでは普通に当たり前に行っていることですが、たぶん日本の皆様や、他州の皆様から見ると、ずいぶん独特なんでしょうね~。

ではでは、私の周りの”当たり前”を探してみましょう。

 

まずはこれ、車のクラクションはまず絶対といっていいほど鳴らさない、ですね。はい、私ここ10年ほど、車のクラクションは鳴らしておりませんし、鳴らされたこともありません。乗り込むときにカバンが当たったりして、はからずも「ビーッ!」と音を立てて、決まりの悪い思いをすることはありますが、走行中にはほぼ鳴らしませんね。

たまに、右折するときなど、明らかに空いているのに行かない場合、恐る恐る「プッ」と軽く鳴らしたり、また、こりゃあ危ないというときはしっかり鳴らしますが、通常はひたすら待つのみ、譲るのみです。前なんて、白鷺が堂々と4方向ストップの道をわたっており、全方向の車が忍耐強く無音で待っていたんですから! なんという忍耐力…っていうか、のんびりっぷり。お礼の場合は、もちろんハンドサインの「シャカ」が基本でしょう。最近はシャカ率が減ってきていると嘆く声もありますけどね。

次の”当たり前”は、先ほども述べた「シャカ」ですよ。カメラを向けられたら、流れるように自然にシャカしちゃう。

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Maunaluaの皆さん

シャカとは親指と小指を立てて後の3指を折りたたんだポーズ、アメリカ人がよく「電話するよ」というときの手の形と一緒ですね。写真の場合は男性はわりと低め、女性は頬の斜め下あたりに手の甲を表にして構えることが多いかと。さらにシャカと決め顔(しっかり歯を出した笑顔)は常にセットなのです。うちの夫もいい年ですが、いまだに写真にはシャカと決め顔でおさまっております。

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写真だけじゃないですよ。たとえば卒業式とか、何か受賞したときなど、舞台の上でシャカを決めたりします。それには「サポートありがとう」という意味が込められているんですよね。ハワイ出身者が全国の大会に出て良い成績を収めたときなど、地元に向けてありがとうの意味でシャカサインを送ることが多いですよね。スポーツ選手とか、ミス・アメリカとかね。この場合は手のひらを前方に向けて、はにかみつつもしっかりと高めに出すことが多いような。そしてそれを見ているハワイの人々は「ジーン」と感動するわけですね。

 

あと、おまけとしましては… ハワイ Five-0のメロディーが流れてくると、思わずカヌーを漕ぐ格好をしてしまう人が多いことですかね? これは現在放映されているFive-0ではなく、昔のFive-0の冒頭部分にカヌーを漕ぐシーンが使われているところから来たものと思われます。また、恭子さんも言われていたUHスポーツの応援ともセットになっていまして、スクールカラーの深緑をあしらったUHのTシャツを着てカヌーを漕ぐ格好をするという応援風景も趣深いものが…。

いやあ、ところ変われば品変わるといいますが、文化の違いって面白いですね~。

キョーコのプロフィール

キョーコ

神奈川県の鵠沼生まれ、茅ヶ崎育ち。丙午のバブル世代。
1988年からハワイ在住。日本語が飛び交わない米本土の田舎町に留学しようとしたが、父親に猛反対され、交渉の末に決まった留学先がハワイ。

家族

学生時代に知り合った韓国/日系4世の夫と、40歳目前でやっとこさ授かった娘の3人。大規模な再開発計画が進行中のオアフ島カカアコ地区在住。

ローカル歴

1991年からハワイ観光局マーケットリサーチ部にインターンとして勤務、翌年からフルタイムのアジア太平洋地区担当職員に採用される。ローカル率95%の職場で、ハワイアンカルチャーやピジン英語、さらには「仕事は楽しく、職場にはおやつ常備」の精神を学ぶ。

入社5年後、マーケットリサーチの仕事が外部委託されることになり、部署解散。翻訳業などを経て、1998年から創業1912年の日本語新聞社「ハワイ報知」に編集部員として勤務。日系退役軍人や県人会、ゲートボールクラブ、舞踊団体、文化交流グループ、日系食料品店など、さまざまな分野の取材を通じてローカルライフにどっぷりと浸かっていく。

ハワイに支部がある日本の俳句結社「ゆく春」の主宰と取材を通じて知り合い、俳句に魅せられる。数年に渡る主宰からの添削指導を受け、時間のあるときに「ハワイ歳時記」をもとにハワイらしい俳句をぽつぽつと詠んでいる。最近短歌をはじめた明子女史にライバル意識をメラメラと燃やしている。

2013年思い切ってフリーランスに。ハワイ報知のほか、ハワイアン航空機内誌「ハナホウ」やMyハワイなどでローカル情報やハワイアンカルチャーに関する記事の執筆、翻訳作業に関わる。

好きな言葉

ハワイアンスタイルバンドのヒット曲のタイトルにもなった“live a little(もっと人生楽しもう)”。更年期とミドルエイジクライシス(中年の危機)に陥り気味の自分に言い聞かせている。

キョーコのブログはこちらからご覧ください。

明子のプロフィール

明子

福岡県福岡市生まれ大阪府堺市育ち。
現在はオアフ島モアナルアバレー在住。同じくバブル世代。1999年からハワイ在住。

家族

夫(中国、ポルトガル系、その他もろもろ。ハワイ島カウ生まれ、オアフ島パウオアバレー育ち)。義母(ポルトガル系。ハワイ島カウ生まれ)。子なし。

ローカル歴

大伯父2人がハワイ島のプランテーションに移民。1人は日本に戻るが、もう1人は契約終了後もハワイに残り、オアフ島で内装業を営む。子ども時代より、大伯父から送られたマカダミアナッツなどに親しみ、ムウムウ着用。大学時代、オアフ島リーワードに居住していた叔母の家を訪ね、一瞬でハワイの虜に。将来ここに住むと一人誓う。

1994年、語学研修にハワイへ。3ヵ月のつもりが縁あって1年半滞在。その後就職し貯金に励み、1999年ハワイ大学(UH)アジア太平洋研究科に入学。大学&大学院と通算7年通う。学生時代にMyハワイ(当時はハワイの歩き方)にて、大食いクラブ会長A子の名前でB級グルメ情報やB級生活情報などを連載。ハワイのパパママストアをこよなく愛するようになる。

並行してハワイ出雲大社でボランティアをはじめ、その縁でHawaii Pacific Pressでインターン&弟子生活。弟子生活は10年以上にも及び、442連隊、MISなどハワイならではの歴史に心惹かれるようになる。また、YOH(ヤング・オキナワンズ・オブ・ハワイ)という盆ダンスクラブにも加入。退部した今でも沖縄系の盆ダンスの振り付けはばっちりで、あまりの踊りっぷりに驚かれること多数。

某取材でキョーコさんを紹介され、年齢が同じ&共通点多数で意気投合。Myハワイに誘う。紆余曲折を経て、今回の連載が実現。キョーコさんの俳句に対抗したわけではないが、昨年、隔月短歌同人誌「ふゆみどり」を何気なく手に取りいたく感激、ハワイ短歌会に入会。久々の若手気分を味わっている。

好きな言葉

“If can can if no can no can (やれたらやるし駄目なら駄目、気楽に行こうぜ的なピジンのスラング)”。

この記事が属するカテゴリー: ハワイ暮らし・その他, 暮らし, 特集
関連キーワード: ハワイ, ハワイに住む, ハワイに感謝, ハワイ暮らし, ローカル,

3 responses to バトルその11:ハワイの”当たり前”

  1. 匿名さま、コメントありがとうございます。観光情報誌にはないハワイの暮らしを紹介していけるようこれからも頑張ります。よろしくお願いします。

  2. 匿名さま、記事を読んでいただきありがとうございます。これからもハワイの「ちょっといいな、楽しいな」という情報を発信していけたらと思っています。これからも応援よろしくお願いいたします。

  3. ローカルなハワイ情報ありがとうございますo(^o^)o
    もうハワイは観光で行くのではなく、住みたいですな(^w^)
    ハワイに行くとポジティブになれる(笑)
    そんなパワーを貰える場所ですな(^w^)
    ハワイへ行く度にロコに親切に声を掛けられる事がありますよ(^-^)
    ハワイアンは天使に見えますo(^o^)o
    ハワイ移住計画少しずつ進行して行きたいですな(*^^*)
    これからもディープなハワイ情報ヨロシクお願いします aloha (^-^)v

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