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キョーコ
人気連載「ハワイに感謝!キョーコと明子のローカル自慢バトル」

バトルその16:ローカル夫のファッションあるある

投稿者: キョーコ 更新日:2016年12月22日

Kyoko & Akiko's "Mahalo Hawaii" vol.16 Hawaii's Local Fashion for Men

話題の人気ショップよりも、近所のパパママストアや老舗店をこよなく愛し、サイミンにはからし醤油をつけ、キカイダーに敬意を払い、ピジン英語もお手のもの …。そんなハワイのローカルライフにどっぷり浸かったライターのキョーコとMyハワイ編集部明子が、ハワイへの感謝の気持ちをこめてお送りするこのシリーズ! 観光情報とはひと味ちがう、目抜き通りから1本奥に入った知られざる、そして愛すべきハワイのローカル情報を1つのテーマで競作いたします。

■先攻・キョーコ:Braddahのこだわり

前回のバトル15でハワイのファッションについて明子さんと闘わせていただきました。原稿を書き終えたあとで、「本当は夫のファッションをメインにしたbraddah考を綴りたかったけど、夫から絶対やめろと懇願されて諦めました」と明子さんにLINEしたのでございます。

注)braddhaとはハワイのピジン語でブラザー(brother)の意。兄弟、ロコボーイを指すときにも使われるが、“チョイ悪な兄さん”というニュアンスが強い。

すると明子さんから、旦那さんのファッションへのこだわりエピソードが送られてきまして…これが笑える。

そのうちLINE上でワタクシたちのローカル夫のファッションNG自慢がはじまってしまいまして…

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どうせワタクシたちの夫は日本語読めないですから「やってしまいましょ」ということで話がまとまりました。

ローカル自慢バトル第16弾は「ローカル夫のファッションあるある」。彼らのファッションへのこだわりをテーマに、今回は闘わせていただきます。

■関連情報/ ハワイのビジネスマン御用達アロハシャツ

こだわりその1:外出着は黒っぽいTシャツにカーキか黒色の膝丈ズボン。このこだわりは夫だけではございません。州法で「braddahが外出する際はこの出で立ちで」と決められているのかと思うほど、 このbraddahルックがハワイの街中に溢れています。とくにスポーツ用品店やゲームセンター、お祭りやイベント会場などによく出没しているようです。

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上の餅つきの写真ですが、男性4人のうち3人がbraddahルックでございます。 プレートランチ屋で腹をすかせて待っている男性陣も、空軍基地のイベント会場でも(遠くに立っている男性2人もですね)、みなさん申し合わせたようにbraddahルック。

こだわりその2:野球帽好き。デザインはもちろん、かぶり心地、つばの部分の曲がり具合などにめっちゃうるさい。(女のワタクシには違いがまったく分かりません)

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↑夫の野球帽コレクション(の一部)。今夏、大阪に行ったときに買ってきた阪神の「復刻キャップ」が最近のお気に入り。白木屋のジャパンビレッジウォークにかぶっていったら、「何人もの日本人観光客から微笑まれたよ〜。きっと阪神ファンだよ」と嬉しそうでした。

こだわりその3:大好きなアロハシャツ。最近のお気に入りは「リックス・アイランドウェア」です。「店に寄ると必ず欲しいものが見つかる」という相性の良さだそうです。

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お気に入りのリックスのシャツ。手前のシャツは「セールだったよ!」と夫が買ってきたのですが、すでに同じシャツを以前購入しておりました。色弱な夫にはグレーには見えなかったそうです。トホホホホ…

■後攻・明子:アンクル風味ここに極まれり!

いやあ、キョーコさんのBraddah考、大爆笑しつつも、何から何まで頷けることばかりですよ~。うちのも黒いTシャツに膝丈ズボン、キャップにリックスも愛用ですとも! リックスのキャップは写真下の紺色とともに、カーキ色のものもヘビロテ中。

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しか~し、うちのは私より9才年上のため、Braddahファッションにちょっぴり初老風味が加わっております。ハワイ風に言わせてもらうとUncle(アンクル)ファッションでしょうか。

こだわりその1:写実的なイラストのTシャツを好む。ハワイのアンクルが好むのに、「干支Tシャツ」と「魚Tシャツ」というものがございます。干支Tシャツはその名のとおり、子丑寅…など、その年の干支をデザインしたもの。中国の旧正月の時に、チャイナタウンでよく売られています。 まだ、ウサギや馬などはかわいらしいのですが、イノシシやねずみなどは、写実が過ぎるとちょっとな~と思うわけです。しかし、夫はこのTシャツシリーズをこよなく愛しており、12枚全部そろえているツワモノです。友人たちのクリスマスプレゼントにもたびたび贈っているのですが、アンクル以外の人々は喜ぶのでしょうかね、果たして。

魚Tシャツは、メイドインハワイフェスティバルやマルカイ、海の近くのおみやげ物やさん、サーフショップなど、さまざまな場所で見かけます。背中にドーンと写実的な魚のイラストがあって、その上にULUAとかAHIとか、ハワイ語で魚の名前が入っています。不思議とアンクルにも若者にも似合うこのTシャツ、釣り好きなお父さんなどにプレゼントすると喜ばれること間違いありません! あ、あと「キカイダーTシャツ」というのも写実的で人気ですね。

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こだわりその2:Tシャツやジーンズに自分でハサミを入れる。ある日、夫がTシャツを買ってきました。と思ったら、どこからかハサミを持ってきて、リブ編みの部分を全部切り取ってしまったのです。リブの部分を切ると、裁ちっぱなしの部分がクルリと丸まります。まずは首周りのリブを取って、その後、両袖をジョキジョキ。5分もしないうちに、やたらと風通しのよさそうな形に生まれ変わりました。満足げな夫、さっそく切り取ったばかりのTシャツを着て、「お~快適!」と嬉しそう。

さらに、長年履いていたジーンズのひざの部分が破れてきたので、それも思い切ってジョキジョキとカット。短パンにして颯爽と履きこみ、これまた悦に入っています。うーむ。こんな手作り風ファッションはわが夫だけに違いない…と思いながら観察してみたところ、あら、ハワイでは自分でハサミをいれたファッション愛用者の多いこと! アンクルを中心に若者も、子どもまでいますよ。「買ったばかりのTシャツを切るなんてもったいない!」と気色ばむわたしは、野暮というものなのでしょうか。

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こだわり3:コア好き。アンクルの特徴として、ハワイの木材「コア」を好むというのがあります。木目がきれいなコアは、希少な木材で、ハワイの人々はコアの家具や小物を代々大切にしているのですね。なかでも、豊かなタイプのアンクルは、コア製の腕時計をしていることが多いのですが、夫は普段から時計をしない生活をしているため、もっぱらキャップのひさしにコアを貼ったものを愛用中。コアのひさしがなかなか上品で高級感がありながらも、洗濯機でガンガン洗える丈夫さが良いようです。名刺入れや財布にもさりげなくコア小物を使っている男性も多し。おじいちゃんになると、コアのループタイ(紐を通すタイプの男性用首飾り)などになるのでしょうか。

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コアの小物は、デパートや専門店、前出のメイドインハワイフェスティバルなどで売られています。若い方にはサングラスやスマートフォンのカバーなどは、いかがでしょう?

というわけで、一見ラフに見えるアンクルファッションも、それなりにこだわりがあるようですよ。日本はガラパゴスといわれていますが、ハワイのアンクルもかなりの独自路線ですよね~。

キョーコのプロフィール

キョーコ

神奈川県の鵠沼生まれ、茅ヶ崎育ち。丙午のバブル世代。
1988年からハワイ在住。日本語が飛び交わない米本土の田舎町に留学しようとしたが、父親に猛反対され、交渉の末に決まった留学先がハワイ。

家族

学生時代に知り合った韓国/日系4世の夫と、40歳目前でやっとこさ授かった娘の3人。大規模な再開発計画が進行中のオアフ島カカアコ地区在住。

ローカル歴

1991年からハワイ観光局マーケットリサーチ部にインターンとして勤務、翌年からフルタイムのアジア太平洋地区担当職員に採用される。ローカル率95%の職場で、ハワイアンカルチャーやピジン英語、さらには「仕事は楽しく、職場にはおやつ常備」の精神を学ぶ。

入社5年後、マーケットリサーチの仕事が外部委託されることになり、部署解散。翻訳業などを経て、1998年から創業1912年の日本語新聞社「ハワイ報知」に編集部員として勤務。日系退役軍人や県人会、ゲートボールクラブ、舞踊団体、文化交流グループ、日系食料品店など、さまざまな分野の取材を通じてローカルライフにどっぷりと浸かっていく。

ハワイに支部がある日本の俳句結社「ゆく春」の主宰と取材を通じて知り合い、俳句に魅せられる。数年に渡る主宰からの添削指導を受け、時間のあるときに「ハワイ歳時記」をもとにハワイらしい俳句をぽつぽつと詠んでいる。最近短歌をはじめた明子女史にライバル意識をメラメラと燃やしている。

2013年思い切ってフリーランスに。ハワイ報知のほか、ハワイアン航空機内誌「ハナホウ」やMyハワイなどでローカル情報やハワイアンカルチャーに関する記事の執筆、翻訳作業に関わる。

好きな言葉

ハワイアンスタイルバンドのヒット曲のタイトルにもなった“live a little(もっと人生楽しもう)”。更年期とミドルエイジクライシス(中年の危機)に陥り気味の自分に言い聞かせている。

キョーコのブログはこちらからご覧ください。

明子のプロフィール

明子

福岡県福岡市生まれ大阪府堺市育ち。
現在はオアフ島モアナルアバレー在住。同じくバブル世代。1999年からハワイ在住。

家族

夫(中国、ポルトガル系、その他もろもろ。ハワイ島カウ生まれ、オアフ島パウオアバレー育ち)。義母(ポルトガル系。ハワイ島カウ生まれ)。子なし。

ローカル歴

大伯父2人がハワイ島のプランテーションに移民。1人は日本に戻るが、もう1人は契約終了後もハワイに残り、オアフ島で内装業を営む。子ども時代より、大伯父から送られたマカダミアナッツなどに親しみ、ムウムウ着用。大学時代、オアフ島リーワードに居住していた叔母の家を訪ね、一瞬でハワイの虜に。将来ここに住むと一人誓う。

1994年、語学研修にハワイへ。3ヵ月のつもりが縁あって1年半滞在。その後就職し貯金に励み、1999年ハワイ大学(UH)アジア太平洋研究科に入学。大学&大学院と通算7年通う。学生時代にMyハワイ(当時はハワイの歩き方)にて、大食いクラブ会長A子の名前でB級グルメ情報やB級生活情報などを連載。ハワイのパパママストアをこよなく愛するようになる。

並行してハワイ出雲大社でボランティアをはじめ、その縁でHawaii Pacific Pressでインターン&弟子生活。弟子生活は10年以上にも及び、442連隊、MISなどハワイならではの歴史に心惹かれるようになる。また、YOH(ヤング・オキナワンズ・オブ・ハワイ)という盆ダンスクラブにも加入。退部した今でも沖縄系の盆ダンスの振り付けはばっちりで、あまりの踊りっぷりに驚かれること多数。

某取材でキョーコさんを紹介され、年齢が同じ&共通点多数で意気投合。Myハワイに誘う。紆余曲折を経て、今回の連載が実現。キョーコさんの俳句に対抗したわけではないが、昨年、隔月短歌同人誌「ふゆみどり」を何気なく手に取りいたく感激、ハワイ短歌会に入会。久々の若手気分を味わっている。

好きな言葉

“If can can if no can no can (やれたらやるし駄目なら駄目、気楽に行こうぜ的なピジンのスラング)”。

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