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ハワイ歩き方事務局
人気連載「アロハ歳時記」

第01回 4月 「イースター」

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2004年04月21日

第1回 4月「イースター」


イースターバニーはチビッコに大人気です

●ハワイのファミリーはどう過ごすの?
春爛漫。日本では温かな日差しを受けて桜が咲き誇り、希望あふれる新年度がスタートする4月。常夏といわれるハワイでも、風雨の多い不安定な冬季を終え、ビーチ日和が続く夏季に突入するのがちょうどこの頃。そんな中、春の訪れを寿ぐようにやってくるのが「イースター(復活祭)」なのです。日本ではあまり馴染みのないイースターとはキリストの復活を祝う祭事で、「春分の日以降の最初の満月の次の日曜日」と定められているため、毎年3月下旬から4月半ばまでのいずれかの日曜日が該当する、という不定期な祝日です。キリスト教を生活や文化的な背景とするアメリカでは、クリスマスと同じくらい大切な祝日とされており、当日はあのアラモアナ・センターでさえ全館閉店となる(今年は例外的に、時間を短縮して約70店舗が営業の予定)ので、旅行者の方々は要注意 ホテルのレストランなどでも、軒並み「イースターブランチ」や「イースターディナー」といったスペシャルメニューとなり、ローカルのファミリーで混み合うので、予約も早めに済ませたほうが無難です。では、そのイースターには、ハワイのファミリーは一体どんな風に過ごしているのかを、ご紹介しましょう。

イースターといえば、真っ先に思い浮かぶのが「イースターエッグ」。生命や復活を象徴するものとして、卵が使われ始めたと言われていますが、そのイースターエッグを運んでくるとされるのが「イースターバニー(ウサギ)」。子だくさんのウサギが、これも繁栄のシンボルとしてイースターのマスコットとなったようです。


エッグハントは子供達の楽しみ

●イースターバスケットって?
イースターの朝はまず、そのイースターバニーが運んでくる「イースターバスケット」を子供達が開けることから始まります。スーパーなどで売られているイースターバスケットを覗いて見ると、中身はウサギのぬいぐるみ、お菓子、ちょっとしたオモチャ程度が主流。意外に、高価なものを贈る習慣はないようです。そんなバスケットを買って、お手軽に済ませてもいいのだけれど、M&M’sやHerseyなどのチョコレートもイースター限定版のパステルカラーの可愛いものが出回るので、ラッピングペーパーやリボンなどもパステルカラーでまとめ、可愛いバスケットを作るのも、実は母親の楽しみの一つ。お手製なら、我が子の好きな(または親が与えたいと思う)お菓子だけ選んで作れる、という利点も魅力ですよね。プラスチックの小さなバスケットや、グディーバッグといわれるセロハンの小袋にお菓子を詰めて、お友達にあげるのも、とってもポピュラーな習慣なのです。

バスケットを開けた後のメインイベントは、と言えば、何と言っても「イースター・エッグハント」。カラフルに色付けされた、ゆで卵を庭のあちこちに隠し、それを子供達が競い合って手持ちのバスケットの中に拾い集めるゲームなのです。卵を着色するキットは2ドル前後でスーパーやロングス・ドラッグスでセールになるので、イースターの直前には家庭や学校などでイースターエッグ作成のプロジェクトが着々と進行するという訳です。ゆで卵に代わって、最近主流になっているのがプラスチックの卵。中を開けると、お菓子やオモチャが出てくるのが子供達にとってはゆで卵より数倍ウケがよく(当たり前か)、親にとっても準備が楽なのが人気の理由といえそうです。毎年「今年はいくつ取った?」とか、「1つだけある金の卵は、誰々が見つけた」とか、子供達は夢中になって話してくれます。


ハワイの子供達にとってイースターは待ち遠しい!?

●エッグハントは命がけ!?
ちなみに、我が家のイースターデビューは結構遅く、3年前に長女ステフが3歳になった頃でした。生後10カ月で迎えた初のイースターに、「エッグハントさせたの?」とアメリカ人の知人から聞かれ、「何それ?」と聞き返し、顰蹙(ひんしゅく)を買った!? 日本人母の私… (笑)。たまたま、モールで出くわして撮ったイースターバニーとの記念写真も、娘にとっては「ただの巨大なウサギのかぶりもの」でしかなく、思いっきり怯えていて、泣き出す寸前だったのです。その娘がイースターを理解し始めた3歳の時に、ようやく「人並みのことをしてみようか」と、小さなイースターバスケットを揃えてはみたものの、「枕元に置く=イースターバニーが運んできた贈り物」という習慣に気付かず、娘から「エミリー(近所の仲良し)のベッドにはバニーが来たのに、ステちゃん(娘)には来なかったよ〜 どーしてっ?」とクレームがつく始末。かろうじて用意しておいたパステルカラーの可愛いドレス(注:イースターのお出かけにはパステルカラーの春らしいドレスを着るのが習慣)でご機嫌をとったという失敗談も 実は、何を隠そう、そのドレスもコスコでたった10ドルで買ったんですが(笑)。

そうそう、ある年には、ハワイアン・ウォーターアドベンチャー・パークに出かけ、そこでエッグハントをしたこともありました。イースターの日は家族で教会や食事に出かけたりして祝うのが主流なせいか、人出は少なく、絶好のプール日和だったのだけれど、エッグハントは命がけ。少ないといっても、パーク内のほぼ全員が参加したかと思われるハントは、スタートラインからすでにすし詰め状態で、よく見ると大きな子供が多く、その中で小さいうちの娘が卵をゲットできる可能性は、想像しただけでも皆無。「卵が取れなかったら、また大泣き?」と怯えた親バカ2人は、仕方なく血眼になって3〜4個の卵を「ゲ〜ット」。これ以来、イースターは基本に忠実に、ご近所のファミリーと庭や公園で、のどかにエッグハントをすることにしています。クリスマスと同様、テーマパークなどでイースター当日のイベントというのはあまりないようなので、この時期にハワイに来る方はキャンディーやチョコレート、ウサギの小物など、イースター関連のグッズをお土産にしてみてはいかがでしょうか? 小さな子供には、それを詰め合わせたグディーバッグなんかも受けると思いますよ

今年のイースターは4月11日(日)。我が家では、1週間ほど早い4月3日(土)にご近所と一緒にエッグハント・パーティーを企画しました。今年は各家庭が1個ずつ、お手製のイースターエッグを持ち寄ってコンテスト。生卵をスプーンで支えて走るリレーとか、結構いろんな卵関連のゲームがあって、アメリカ人ってこういう企画がホント上手だなと、改めて感心しています。あとは、今日4月9日(金)に学区内にある公民館が主催するエッグハントにも参加予定。さて、ようやく物心つき始めた2歳半の末娘クリスのエッグハント本格デビューは今年だし、はたして収穫はいかに? とくと拝見させてもらいましょう

プロフィール
パパ:クラフト系の話題になると俄然、影が薄くなるアメリカ人。身の程を知るこの人は手作業には参加せず、もっぱらイベント当日のアッシー君と誘導係、時として疲れた子供を抱いて帰る肉体労働でもって貢献することにしている(らしい)。

ママ:積極的に子育てに関わる良き母(のつもり)の日本人。ハワイ滞在年数15年という半分ロコママ。マメにグディーバッグなども作るほうだと自認していたが、最近は手を抜くという裏技!? もマスター。子供向けのイベントは、実は本人が大好きで、3月25日にはモスクワサーカスに行ってきました

ステフ:ハワイの公立小学校1年生。最近増えてきた宿題やスペリングテストに善戦しているが、今後宿題は恐らく加速して増えていき、12年もの間逃れられなくなるなーんてことには気付く気配は全くない。縄跳びの練習に燃える健全な6歳児。

クリス:ブリブリの2歳半。最近ちょっと色気づき、ディズニーのプリンセス柄のプルアップ(トレイニング用のおむつ)に目覚めた。安いから普通のおむつをはかせる母の目を盗み、そそくさとプルアップにはき替え、あらゆる戸棚に使用済み(もしくは使用前)のブツを突っ込んでは、母に泡をふかせている。「ねぇ、早くおむつ卒業しよっ!?」。

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■ファミリー情報 / 家族みんなで遊べるウォーターパーク

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