ハワイのホテル、グルメ、ショッピング、オプショナルツアーなどの旅行情報 ホノルルから「ハワイ観光に役立つ最新情報」を毎日更新

ハワイ歩き方事務局
人気連載「アロハ歳時記」

第02回 5月 メイ・デーはレイ・デー

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2004年05月21日

第2回 5月 メイ・デーはレイ・デー


レイ・デーは子供たちにとっても楽しみ

●一年を締めくくる一大行事
メイ・デーといっても、日本では何だか労働組合の「春闘」くらいしか思い浮かばないのが関の山ですが、ハワイで5月1日のメイ・デーと言えば「レイ・デー」なのです。カピオラニ公園で行われるレイのコンテストには、毎年素晴らしいレイの数々が出品されることで有名です。でも、ローカルの人たちに、「レイ・デーと言って思い浮かべるものは?」と聞いてみると、ほぼ100%間違いなく返ってくる答えは「小学校で歌ったり踊ったりするプログラム」なのです。ハワイの小学校では、ハワイの文化を子供たちに伝承する目的で、毎年ハワイアンの歌や踊り、楽器演奏などを学年ごとに披露する「ハワイ版学芸会」とも言うべきレイ・デーのプログラムがほぼ全島で行われています。この日は、親もビデオカメラ持参で朝から学校に乗り込み、我が子の晴れ舞台をしっかりと映像に収めるのが「お勤め」。学校も半日の短縮授業になり、プログラムの終了後は給食抜きで帰宅してもOKなので、大部分の生徒が親と一緒に帰宅してしまいます。まあ、これに合わせて仕事を休む親御さんも多く、子供たちにとってはまさに晴れ日。また、アメリカでは概ね5月末ごろに学年が終了することもあり、一年を締めくくる一大行事にもなっています。


ハワイアンソングに合わせた歌と踊りを演じる子供達

去年、キンダーガーテンに入学した我が家の長女も、めでたくレイ・デーのデビューを飾り、正真正銘のローカルに仲間入り。演目はナント「Hawaiian Tutu… (ハワイのおばあちゃんの1日)」とかいうハワイアンソングに合わせた歌と踊り。おじいさん、おばあさんの雰囲気をかもし出すため、女の子は背中に、男の子はお腹に小さなピロー(枕)を入れて腰を曲げ、えっちらおっちら… と老人っぽく歩いてステージに出てくる姿は、5才の子供が演じるだけに何ともユーモラスでウケは上々。衣装も父兄の金銭的負担を最小限にするため、問屋でハワイアンプリントの生地を先生がまとめ買いし、それをボランティアに縫ってもらったハンドメイド。小物の麦わら帽子とレイは99セントショップ(注:ナント日本の100均がハワイにも上陸 こう名乗ってます)で調達。ロコの必須アイテム「ゴムぞうり」はもちろん持参で、一丁あがり〜 ステージも、この学校では屋外駐車場に特設会場を設置していました。その設営や飾り付けも、もちろんPTA主導の父兄ボランティアの手によるもので、こんなところにも教育現場に親の積極的参加が求められるハワイの学校事情が反映していていて、感心することしきりなのでした。ティーリーフやジンジャーの花など、舞台を飾るハワイアンフラワーもほとんどを寄付(ハイ、庭のある人は自宅から切り花を提供しなくてはなりません)というのだから、ほんとレイ・デーのプログラムはコミュニティを抱え込んでのオオゴトな訳ですねぇ…


ロイヤルコートに扮した6年生の代表たち

ハワイの文化を吸収する絶好の機会
この学校では、毎年6年生の代表がロイヤルコート(ハワイ王族)に扮装することになっていて、6年生の間ではその人選が何やら大変らしいのです。もちろん、衣装の美しいハワイアン・プリンセスは女子生徒の憧れの的。各島ごとにプリンセスがいて、ドレスの色も違ってくるので、役柄の振り分けにも先生方は相当神経を使うらしい… 男子生徒にはもちろん王様が一番人気ですが、近所の6年生の男の子が、「ボクは王様じゃないけど、家来の役につけたんだ」と、誇らしげに報告してくれたところを見ると、やっぱロイヤルコートに入れるだけでそれは立派なことのようです。

今年は転居に伴い、転校先の小学校でレイ・デーを迎えた長女。わたしも、「今度の学校ではどんなかな?」と、ちょっぴり興味深々で当日を迎えました。今年の衣装は自前で、「女の子はハワイアン・プリント(もしくは、それに準ずる花柄)のドレス、シャツとパンツの上下、ムームーなど手持ちの服を、男の子はアロハシャツを」というプリントが事前に配られました。プログラム自体は去年の学校とほぼ同じだったところをみると、きっと全島どこも似たような内容なんだろうと思われます。ロイヤルコートのメンバーの衣装が全員同一だったことと、ロイヤルコートによるフラが披露されたことが唯一の違いかな? 女王様などはソロ演目になっていたところを見ると、やはりフラが踊れることもロイヤルコートの「お約束」なのかもしれません。

昨今は、レイ・デーの準備にかける時間を勉強にまわそうとする動きもあり、プログラムを中止する学校も出ているらしいのですが、子供たちがハワイの文化を肌で吸収する絶好の機会でもあるレイ・デーの美しい伝統が、いついつまでも継承されることを、一人の父兄としては願ってやみません。レイ・デー万歳〜


親たちは朝からビデオカメラ持参です

●5月雑記
5月はレイ・デーに始まり、母の日、卒業式、メモリアルデーと、とにかく何だか気ぜわしい季節でもあります。6月からは夏休みに入るとあって、夏の旅行やサマースクールなどの手配にも奔走しなくてはならないし、加えて我が家は長女の誕生日まである そこで、ちょこっと他の「晴れ日」についてもご紹介しておきます。

母の日 「カーネーションはどこへ?」。ハワイでは、もっぱらフラワーバスケットやデコレーションされた鉢植え、バラの花束を贈るのが伝統。この日ばかりは「おさんどん」から解放された母たちを連れた家族連れで、レストランは一年で一番忙しい日を迎えます。

卒業式 高校・大学の卒業式は、とにかく家族総出で盛り上げるのがハワイ流。式当日に名前が呼ばれる瞬間には、手書きのサインを掲げ、大声で盛り上げるのが参加家族のオキテ。黒のガウンと角帽をまとった卒業生は、家族や友人から贈られたレイで頭まで埋まった姿で記念写真におさまります。卒業式後はパーティーを開き、ご馳走を振舞うのもロコならではの習慣。となると、該当者のいない家庭でも、なぜか「卒業パーティー」なるものへの参加機会が必然的に増える訳です。


優雅なレイ・デーの催しが各学校で行われます

メモリアルデー 5月最後に訪れるのがこのホリデー。3連休となるこの日をもって、ハワイにも本格的な夏到来です。由来は、戦没者の霊を弔うために設けられた祝日ですが、今では戦没者に限らず、先祖のお墓参りをするのが習慣。そう、何を隠そう、アメリカ版「お盆」がこの日なのですよ。ハワイだって、主な墓地への道路はこの日は車が鈴なりになり、フラワースタンドも沿道に出たりするんですよ

後日談:あー、これを結婚前に知ってたら、当時、「アメリカには盆も彼岸も墓参りもない」と、国際結婚に反対していた父親にビシッと一言いえたのにね〜。残念(笑)。

プロフィール
パパ:仲良しのお隣のご主人が、めでたくハワイ大学大学院の夜間部でMBAを取得。18ヶ月もの間、仕事、家庭、学校を両立させた末に晴れて卒業とあって、感慨もひとしお。という訳で、盛大なBBQパーティーが先週末に隣家で行われ、招かれた主人は朝の2時まで祝杯をあげ続けたのでした。

ママ:最近の母の日は、夫の企画力に頼らず、自ら好きなように企画・演出させてもらうことにしています。今年は半日子供たちを夫に預け(これが最高のプレゼント)、アラモアナに繰り出してみました。「ご飯も作らない」と宣言し、子供を連れて行きやすいバフェ(バイキングのこと)メニューの夕食に狙いを定め「サムチョイ・ブレックファースト・ランチ&クラブ(注:普段はアラカルトメニューです)」に行ってみました。本当に1年で一番混む日だったのね…、すんごい人出にたまげました。

ステフ:学校から母の日のプレゼントの工作を持ち返り、とにかく日曜日まで待てないから「今、開けろ」と矢のような催促。カードの中には、5本の紙のお花が紙の花瓶に入っていて、それぞれに「ハグ1回」「お手伝い1回」などとサービス内容が書いてありました。「これって、1回こっきり?」と聞く母に、「何回でも永遠に使っていいんだよ〜」。フフフ、やっぱりまだまだ子供 母は本当に永遠にこれをコキ使おうと思ってるんだよ…

クリス:レイ・デーも母の日も、な〜んにもまだこの人には認識されておりません。「お外でお友達と遊ぶ」以外は、な〜んにもまだ意味を持っておりません。ハイ、完璧にただの2歳児であります。

■ファミリー情報 / キッズ・フレンドリー・レストラン第3弾

この記事が属するカテゴリー: アロハダイアリー
関連キーワード: レイ・デー,

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*