![]() |
|
||||||||||||||||||||
第9回 ナ・リマ・ミリ・フル・ノエアウのフェザーレイクラス
花のレイ、木の実のレイ、貝のレイなど、レイの素材にもいろいろありますが、先史時代のハワイで最も珍重されていたレイが「フェザーレイ(羽毛のレイ)」なのです。小鳥の羽毛で作られたマントやヘルメットは、首長一族の男性だけが身につけることができた地位の象徴であり、一方、高貴な女性達がつけたのが、羽毛のレイでした。捕獲した小鳥を殺さず、数本の色鮮やかな羽だけを抜き取り、さらに膨大な時間をかけて作ったこれらフェザー・アイテムは、当時からそれは価値の高い宝物だったと言えます。今でも、これらはビショップ博物館、イオラニ・パレスのギャラリーなど、あちこちの博物館に展示されています。 時が移り、今では誰もがフェザーレイを身につけることができますが、フェザーレイ1本を作るのに必要な所要時間は、なんと平均20時間から80時間。そのため、買えば最低でも$50、時には$600もする稀少なレイが、このフェザーレイなのです。今回は、ハワイ唯一のフェザーレイ専門店「ナ・リマ・ミリ・フル・ノエアウ」で実施している本格的な「フェザーレイ・メイキング・クラス」をご紹介しましょう。
クラスの講師を務めるのは、同店オーナーのメリー・ルー・ケクエヴァさんと、娘さんのポーレット・カハレプナさんの2人。メリー・ルーさんはアンティ・メリー・ルーの愛称で知られ、ハワイのフェザーレイ・メイキングの第1人者。1955年に、レイラニ・フェルナンデスさんに師事してフェザー・ワークを始め、ナントこの道50年! 1970年からレイ・メイキングのクラスをスタートし、これまでにビショップ博物館やハワイ大学、コミュニティセンターなどで、その貴重なテクニックをシェアしてきました。1978年には全米芸術協会から表彰されたり、ホノルル市長から「フェザー・レディ」の称号も受けたという、押しも押されぬフェザー・ワークの大御所と言えるでしょう。過去には、チェコスロバキアのTV局まで取材に来たそうですから、その名声は世界的。なお、このショップは、1991年にオープンしました。 娘さんのポーレットさんも、アンティ・メリー・ルーと二人三脚で大活躍してきた女性です。日本や、オーストリアの博物館などでデモンストレーションを行ったこともあり、2人には「芸術としてのフェザーレイ」という立派な著書もあります。
フェザー・ワークの重鎮から直接指導してもらえるこのクラスながら、参加費はわずか1回$10。事前の予約が必要ですが、クラスの長さは参加者次第。つまり、同ショップが営業している朝の9時から夜の9時までなら、何時間そこでレイ作りに励んでもOK。ポーレットさんによれば、ほとんど参加者が2、3回クラスに参加するそうです。クラスでレイを作り始め、家で作業を続けて、仕上げの時にまた戻ってくるというパターンが多いようです。忙しい観光客であっても、「最低2時間半から3時間半はクラスに参加してほしい」とポーレットさん。4週間から6週間ハワイに滞在する人の場合、週2回程度クラスに参加し、2、3本のレイを完成することもある、とのことでした。
以上のように、正直、大変な労力が必要なフェザーレイ・メイキングですが、できあがった時の喜びはひとしお。アンティ・メリー・ルーによれば、クラスに1日中参加するのも大歓迎とのこと。「ランチタイムには近所でランチをテイクアウトして、皆で食べるのも楽しいのよ。中にはオムスビ持参で来る日本人もいます」とのことだったので、この次のハワイでは、時間をたっぷりとって、クラスに参加してみてはいかがでしょうか?
◎Na Lima Mili Hulu No`eauナ・リマ・ミリ・フル・ノエアウ 住所:762 Kapahulu Ave., Honolulu, HI 96816 アクセス:クヒオ通りを山側にわたり、Ohua通りとPaokalani通り間のバス停から、ザ・バスの303番シャトルに乗車。カイムキ通りのケンタッキー・フライドチキン近くで下車。所要時間は約20分。303番シャトルは11時〜19時まで、1時間に1本運行 電話:(808)732-0865 営業時間:9:00-21:00(土曜は〜17:00)日曜休み。クラスの時間帯は自由。事前に予約を。 参加費:1日$10(材料費は別) (森出じゅん) ![]() |
|||||||||||||||||||||