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第19回 キャロル・カマイレのハワイアン・キルト・レッスン

投稿者: ハワイ歩き方事務局 更新日:2006年10月09日

第19回 キャロル・カマイレのハワイアン・キルト・レッスン


キルト・マスターのキャロル・カマイレさん

●キルトの大御所のレッスンが無料
今回ご紹介するのは、今オアフ島でハワイアン・キルトの第1人者と目されている、キャロル・カマイレさんのキルト・レッスン。毎週火曜、ワイキキ・ビーチ・マリオット・リゾート&スパの中庭で開催されており、なんとレッスン料は無料 名立たるキルトの大御所のレッスンが飛び込み&無料で受けられるのですから、これはまたとないチャンスですね。まずはキャロルさんの横顔から、ご紹介しましょう。

キャロルさんは元々カリフォルニア出身ですが、1963年にハワイ移住。76年にハワイアン・キルトを始めました。通っていた教会でハワイ島出身のハワイアン女性、ルイカ・カマカさんと知り合い、その見事なハワイアン・キルトの作品を見たのが、そもそものきっかけだったそうです。「自宅に招かれ、ルイカの作ったベッドカバーを見たのが、生まれて初めて見るハワイアン・キルトでした。パッチワークは経験したことがあったのですが。そこでさっそくルイカから、キルトを習い始めたんです」とキャロルさん。


アメリカ本土の方々もキャロルさんの針さばきに興味深々の様子でした

そしてその数年後、キャロルさんはルイカさんに誘われ、あちこちのファブリックショップで、キルトクラスを始めたそうです。当時はホノルル市主催のクラフトクラスが若干あるのみだったため、珍しいキルトクラスは瞬く間に人気に。レッスンに加え、ハワイ内外で展示会なども開くようになり、キャロルさんはキルト作家としての地位を順調に築いていきました。これまで大型クラフトショップのベン・フランクリンやDFSハワイ、その他大小のキルトショップでキルト作りを教え、クラスからはこのコーナーの第8回で登場した木元稔氏を始め、多くのプロ・キルターを輩出しています。キャロルさんはまた、「カマイレズ・フェイバリット」1、2巻というキルト本の著者としても、広く知られています。


会場ではキャロルさんオリジナルのクッションカバー・キットも販売

●ビギナー向きのクッションカバー・キットも購入可能
同ホテルでキャロルさんのキルト・レッスンが受けられるのは、毎週火曜日の9時30分~11時30分。緑溢れる気持ちのいい中庭で実施中です。キャロルさんオリジナルのクッションカバーのキット($30)をその場で買い、参加してもよいですし、キャロルさんはまたホテル内にあるクラフト店「ピオニー・アーツ」でもキルトを教えているので、同ショップでキットを買うのもオススメ。極端な話、その他の場所で材料を入手した、やりかけのキルトを持って参加してもいいんですよ、とキャロルさんは語っていました。


先生の手元を見ながら、キルトの極意が学べます

レッスンは基本的に、個別レッスン。到着した人から順にそれぞれのキットを開き、どの作業をどうやって始めるか、教えてもらいます。つまり、9時30分ぴったりに到着しなくともよいというワケですね。取材時のレッスンには、アメリカ本土からのご夫婦を含む4人が、ピオニー・アーツで買った鍋つかみのキットを持って参加していたほか、同じくピオニー・アーツで買ったクッションカバーのキットをすでに作成中の女性などが、順次到着。思い思いのペースで針を動かしていました。

ここで自分でキットを買う時の注意ですが、キャロルさんによると、鍋つかみのようなごく小さいものは、初心者にはかえって扱いづらいとか。またピオニー・アーツのキットは、キルトのモチーフ(柄)を自分でチャコで布に描き、切り抜くところから始めるので、針を使う作業に入るまでに時間がかかります。一方キャロルさんから購入するクッションカバー・キットは、キルト・モチーフがすでにベースの布に仕付けされているので、即アップリケに入ることが可能。時間のない初心者にとっては、こちらの方が扱いやすいかもしれません。キャロルさんのクッションカバー・キットはプルメリア、モンステラ、アンスリウムなど南国の花、フルーツをモチーフに、様々な色合いで用意されており、好きなデザインがきっと見つかるはずですよ。


小さな鍋つかみキットを持って参加した女性もいました

●針を持ったことのない人にも丁寧に指導
このように参加者は、それぞれのキットを各々のペースで進めていき、わからない箇所や次のステップに入る際、キャロルさんに教わりながら進むというのが、このレッスンの進み方。針を持った経験のないアメリカ人男性にもキャロルさんは、糸の長さはどれくらいが扱いやすいか、果ては結び目の作り方から教え、大変根気よく、しかもごく丁寧な姿勢が印象的でした。作業をしながら、ハワイアン・キルトの歴史から、キルティングやアップリケなど異なる作業にふさわしい針の選び方、布を固定するには待ち針だけでなくヘアピンを使うとよい… など、キルト作りの上でのポイントや隠し技を披露してくれ、とてもわかりやすい実用的なレッスンでした。

以上のように、ハワイアン・キルトの大御所の指導が気軽に、無料で受けられる、同ホテルのキルト・レッスン。通常4、5人、最大10人の小じんまりとしたレッスンなので、キルト未経験の皆さんも、ぜひ覗いてみてはいかがでしょうか? 説明書や本を見ながら自己流で挑戦するより、数段早くテクニックをマスターできることウケアイですよ。

 

参加者のコメント
院丸聡子さん(東京在住)

3ヶ月の予定でワイキキに滞在中です。今回は1人で、ラウハラ編み、ハワイアン・キルト、クロシェットレイなどクラフト体験を目的にハワイに来ました。ピオニー・アーツでキャロル先生のレッスンを4、5回受け、今日初めてホテル主催のレッスンに参加してみました。先生は、わからない点を、私がしっかり理解するまで教えてくれ、折々進み具合もチェックしてくれるので、とてもわかりやすいですね。ハワイアン・キルトは日本でも経験がなく、慣れるまでは大変でしたが、一度慣れてしまえばすごく楽しいです。1人で旅行中なので、レッスンを受けながら先生やほかの参加者とおしゃべりするのも楽しみです。

森山真衣さん(ホノルル在住)

友人がハワイアン・キルトを習っており、私も常々興味がありました。ここで無料レッスンを受けられると聞いて、今日初めて参加してみました。これまで縫い物をした経験もなく、ふだんせいぜいボタン付けくらいしか針仕事はしないので、ハワイアン・キルトは少し難しく感じます。細かい作業なので、見た目より難しいかもしれませんね。でも先生の教え方は丁寧で、たまに日本語も交えてわかりやすく指導してくれるので、今後も続けたい。また来週、レッスンに戻ってくるつもりです。


Waikiki Beach Marriott Resort & Spa
ワイキキ・ビーチ・マリオット・リゾート&スパ

住所::2552 Kalakaua Ave.
電話:(808)922-6611
レッスン・スケジュール:毎週火曜の9時30分~11時30分。予約不要
料金:無料
ホームページ(日本語):marriott.co.jp

*なお同ホテル内のピオニー・アーツでのレッスンについては、同ショップ(808)922-8640まで問い合わせを。

(森出じゅん)

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