• ハワイB級ライフ

    第1回 家探し
    第2回 ハワイの車事情
    第3回 夏だ 祭りだ 盆ダンス
    第4回 キャンパスライフ
    第5回 B級コスメ
    第6回 ハワイのブックストア
    第7回 ハワイならではのパーティー
    第8回 ホリデーシーズン
    第9回 日本マニアにびっくり
    第10回 マノアにお引越し
    第11回 スプリング・ブレーク
    第12回 ROSSでB級ショッピング
    第13回 移動遊園地「ステート・フェア」
    第14回 番外編 スタッフおすすめビーチ
    第15回 最終回特別企画 ハワイの恋愛事情NEW

    第10回 マノアにお引越し


    山が近くて緑が濃いので歩いているだけで森林浴気分
    ●引越しました
    B級ファンの皆様こんにちは、お元気でしょうか? 相変わらず平和なハワイですが、最近ちょっと怖いことがあったんですよ。以前もお話したとおり、私はハワイ大学からほど近い、モイリイリ某所のコテージ(離れ)に住んでいます(というか、住んでいました)。ある朝、のん気に目覚めて、「さてコーヒーでも」、何て思っていたら、誰かがドアをノックするではありませんか。開けてみたら、隣人で、なにやら真剣な顔をしています。「君を怖がらせたくはないんだけど...」との前置きで、彼が始めた話には心底びっくりしました。何と夜中の2時ごろに、若い男が我が家に押し入ろうとしていたそうなんです。物音に気付いた隣人が起きだして見ると、そこには我が家の窓を壊そうとしている男が1人。隣人が気付いて声をかけると、「いとこを探しているんだ」との言い訳をした後、脱兎のごとく逃げ出したそうなんです。

    慌てて外回りを確認したところ、裏庭には足跡らしきもの、そして窓には手形らしきものが... ひえーっ! 自分の身は自分で守るしかありません、というわけで、リース契約がまだ残っているにも関わらず、とりあえず引越しすることにしたんです。ハワイといえどもここはアメリカ社会。皆安全に対する気構えはすごくしっかりしています。この事件があった後、私の両隣2軒も一斉に引っ越すことになったんです...

    セメスター(学期)の途中という不便な時期にも関わらず引越しを敢行することにした私、まず何はなくとも住むところを見つけなければいけません。しばらくプライバシーが確保したくて、1人で住んでいましたが、今回の経験で思いっきり肝が冷えたので、ルームメートが欲しくなりました。なので、探す物件は大きな家の一部屋。ハワイ大学の近く、マノア地区にはたくさんの豪邸が建っているのですが、数人の学生が共同で家を借りていることが多いんです。インターネットのページでそのような物件をいくつかピックアップしたあと、見に行くことにしました。

    何といっても重要なのはルームメート。できたら「大人」の大学院生で、アジアに偏見のないフレンドリーな人々と住みたいと、その辺を念入りに考慮した結果、ロウワー・マノアの一軒家に落着きました。ここは大学からたったの2ブロックで、3階建ての豪邸に11人の大学院生たちが住んでいます。2人の管理人さんたちも常駐していて、部屋は清潔そのもの。ワイヤレスインターネットは無料だし、パーキングもついていて、なのに家賃はすごく安いんです。難点は台所とバスルームが共同、ということなんですが、この際贅沢は言ってられません。というわけで、長年住んだモイリイリを離れ、マノアの住人になりました。


    学究さんたちのメッカ、マノアのスタバ
    学生の街マノア
    マノアって多分、ハワイの中でも独特だと思うんですが、何といったらいいのかな、文化的でアカデミックな雰囲気を持った街なんですよ。ハワイ大学の山の手に広がるカレッジタウンなので、住人も大学関係者が多いんです。街のコーヒーショップでは本を広げて勉強している人が一杯で、ジョギングしたり、犬を連れて散歩している人々も多数見かけます。落着いたムードが漂う品の良い町並みで、山が近いので緑が濃く、殆ど毎朝雨が降るので、どこかしっとりと優しい感じの街なんです。

    今まで住んでいたところは、半裸の子どもたちが走り回り、道端にはごみが散らばっているような庶民的な横丁で、それはそれで温かみがあってよかったんですけど、つねにどこからか怒鳴り声や罵り合う声が聞こえたりして、気は抜けない雰囲気だったんですよね。でも、マノアはすごく静かで、平和で、気を張り続けなくていいので、住んでいてとても楽なことがわかりました。勉強もこころもちはかどるような気がします。

    マノアの中心はマノア・マーケットプレイス。セイフウェイとロングスという2件のスーパーを中心に、小さなレストランやベーカリー、カフェなどが並ぶこぢんまりとしたショッピングセンターなんです。道を挟んで、スターバックスもあるし、近くにはシアターや他の個性的なお店もあったりしていい雰囲気です。この間の日曜日には、スターバックスでクラスメートと、引退した教授と色々話しながらお茶をして、とてもアカデミックな半日を過ごしました。


    マノア・マーケットプレイスにはマナプアの有名店もあります
    典型的なマノア住民、学究(がっきゅう)さん達
    さて、スターバックスの一角に陣取って、街行く人々を観察していると、他ではあまり見られないあるタイプの人々を見かけることに気付きます。名づけて「学究(がっきゅう)さん」たち。その名のとおり学究肌の人々で、老若男女、人種を問わず、マノアのあちこちに生息しているんです。特徴としては、少しヒッピー風で、ビルケンシュトックタイプの革サンダル着用、少し猫背でバックパックを背負っていることが多いです。脇の下には本か新聞、アウトドア風、もしくは民族調のちょっとくたっとした服を着ていたりして、基本的に平和を愛し、政治見解はかなりリベラル、ベジタリアンだったり、オーガニックに凝っていたりするインテリ風味の人々。ハワイ大学の年配大学院生や教授だったりすることが多いですね。すごくオンボロの車や自転車に乗っていることが多く、頭には自転車用のヘルメットを必ず着用している、と。

    彼らより少々若いタイプの学究さんたちは、メインランドやヨーロッパ、アジアからの貧乏学生、留学生たち(失礼! でも私もです)からなり、結構夜遅くセイフウェイでフルーツなどを買い物していたりします。基本的に年配タイプと似ているんですが、着ているものはビロンビロンのTシャツが多く、たまにそのTシャツにひとひねりしたメッセージが入っていたりします。バックパックは本でパンパンに膨らんでおり、まったくもっていまどきの若者にはない、地味な雰囲気を醸し出しています。

    私も基本的にはこのタイプに属すると思うんですよね。大人大学院生だし、雨漏りのする超おんぼろな車に乗っているし、政治見解はリベラルだし、そして貧乏だし。ただ、日本で社会人を経験しているせいか、どこか俗気が抜けないというか、学究に徹しきれないところがあって、中途半端な感じなんです。多分、ワイキキやアラモアナではまず見かけないタイプの学究さんたち、私は結構好きで、憧れてさえいるんですけどね。

    というわけで、引越しも無事終わり、楽しいマノアライフを満喫しています。マノア・マーケットプレイスは、アラモアナからだと6番のバス、Woodlawn行きで1本ですので、お暇な方は是非訪ねてみてくださいね。



    今月のB級ライフ・まとめ
    1. 自分の身は自分で守る。住環境って大切です。
    2. マノアは文化的で雰囲気のある街、お茶をするのが楽しい街です。
    3. マノアへはアラモアナから6番バスで約15分。