ハワイに到着して、空港の建物から外に出ると、誰もが気づくのが花の香りではないでしょうか? このコーナーでは1年中咲き乱れるハワイの花を、写真や花言葉、園芸メモなどと一緒にご紹介します。
ハワイ花図鑑 第32回 ハラ(タコノキ)
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ALOHA! 今回はその形状から日本ではシマタコノキとしても知られる「ハラ」を紹介したいと思います。いかにも南国を感じさせるこのハラ、ハワイの人々の生活とは切っても切れない木なのです。帽子やバッグなどに使われるラウハラとは、このハラの葉(ラウ)のとげをとって乾かしたものなんですよ。とても手間をかけて作られるラウハラ、もともとはこんな姿だったのですね。ダイナミックな形の実にも特徴があります。実の部分は、レイや絵筆として使われたり、もちろん食べることもできるそうですよ。雄の花のほうは香りがよく、花粉は鳥の羽やレイを保存するのにも使われたそうです。 |
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花の名前(日本語) |
タコノキ、シマタコノキ、阿壇(あだん) |
花の名前(英語) |
Pandanus |
花の名前(学名) |
Pandanus odoratissimus |
分類 |
タコノキ科タコノキ属 |
花言葉 |
強がり |
撮影した場所 |
オアフ島カハラ |
原産地 |
ポリネシア |
見られる場所 |
ポリネシア全域、日本ではトカラ列島以南の沿岸域に生息 |
ラウハラができるまで |
ハワイの人々はラウハラを使わせてもらうために感謝の気持ちを述べ詠唱した後、ラウハラが茶色くなっていて完全に乾ききっていないところを必要な分だけ集めます。虫がいないかチェックして、集めた後はトップとボトムを切り取り、ラウハラを水でよく湿らせ、ナイフで棘を取り去り、ローラーをかけてラウハラをなめし、一つ一つ巻き取ります。その後、ラウハラを割いて、編み始めます。美しいラウハラ細工ができるまでには、ものすごい手間と時間がかかっているのですね。 |
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(2013年2月更新)
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