アロハ、えりこです。アメリカ人の夫と日本で国際結婚後、夫の転勤で日本からハワイへ来てはや17年。ハワイで出産した子どもたちもあっという間に成長して、今年8月から中学生と高校生に! そして私も、子どもたちに負けじと5年前ほど前から大学に通いはじめました。来年卒業を目指して、子育てとライター業の合間に学業に励む苦学生、「カレッジ・マム(母さん)」ことえりこの奮闘記をお楽しみください。
えりこのカレッジ・マム奮闘記・イン・ハワイ 第22回 ハワイの学校と子どもたち (後編)
■ホームスクールとは?
日本と比べると自由教育が進んでいるアメリカでは、親がカリキュラムを組んで自宅で子どもに学ばせる「ホームスクール」というシステムもあります。ホームスクールの良い点は、子どもの能力に合わせて学べる、時間が有効に使える、自由研究などができる点など、でしょうか? 「子どもは学校で勉強するものが当たり前」と思っているようなコテコテ旧式人間の私には信じがたい話ですが…っていうか、自宅で一日中我が子に勉強を教えられるような忍耐力は私にはまずないです(苦笑)。 ■ハワイのパブリック・スクール 1. 学校の終わるのが早い。これにはかなりびっくり!? 小、中学校は2時には終了。高校生も大体同じ時間に終了するのには唖然。更に、毎週水曜日通常より1時間ほど早く終了。休みも多く、子どもの行く末を心配する親御さんも多い。 2. 受験がない。ハワイの公立校入学時(中、高、大学)は、お受験がないので子どもたちは常にのびのびとしている(これが良いのか悪いのかは皆様の判断にお任せします)。 3. 学校のスポーツのアクティビティが少ない。小学校の体育の時間は一週間に1時間くらいのみ。跳び箱やマット運動もしません。ハワイは、芸術(音楽)や体育のカリキュラムが少ないのだそうです。放課後のクラブも日本のように充実していません。我が子に運動をさせたいなら、習い事でスポーツをやらせます。帰宅後や週末のスポーツはとてもさかん! 親たちも子どものお抱え運転手になりてんてこ舞い。 4. 運動会や学芸会などのイベントがない。 5. 小学校にお掃除の時間がない。日本の小、中学校といえば放課後のお掃除は必修、でもハワイではなし。「学校の時間が短いからじゃない?」と息子は言っています。 6. ハワイ文化は必修科目。ハワイ州では、小、中、高校を通じて、ハワイの歴史やカルチャーについて学びます。その他、フィールドトリップ(遠足)やアクティビティなどを通して学びます。息子たちの小学校のメーデー・フェスティバル(5月祭)では、子どもたちがハワイの歌やダンスを練習して披露したりしました。 7. 父兄の協力が多い。クラスルームや学校の子どもたちのアクティビティにはお母さんたちのボランティアが常に参加。アメリカ軍人のボランティアなどもあったりします。 結論、「ゆとり教育」と言われているけど、日本の子どもたちはハワイの子どもたちの倍は勉強していると思う。ハワイが日本の学校システムに見習って欲しいところはたくさんあるけど、ハワイの学校の良い面もあります。一番に、子どもたちが素直でのびのびとしている。差別や深刻なイジメも少なそうである、など。これも子どもたちがハワイの素晴らしい自然と環境のもとで育っているおかげかな♪ (2010年7月更新) |
ハワイ在住カレッジ・マム、えりこのプロフィール |
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オアフ島西部カポレイに夫、2人のティーンの息子、愛犬モモと暮らす。シネマ・オタクな本人とは逆に、夫ジョンはダイバーでアウトドア大好きな海の男。長男スカイは音楽をこよなく愛するギター小僧。また、弟のハンターはビデオ・ゲーム大好きなサッカー少年である。現在ライター業の傍ら、カウンセラーになる日を夢見て、ハワイ大学ウエスト・オアフ校で心理学の学士号を取得中。卒業予定は2010年秋。
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